肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「漂巽紀畧(ひょうそんきりゃく/全現代語訳) 感想」述:ジョン万次郎/記:河田小龍/訳:谷村鯛夢/監修:北村淳二(講談社学術文庫)

ジョン万次郎さんの漂流記「漂巽紀畧」を初めて読んだのですが、思いの外な漂流モノアドベンチャーとしてのレベルの高さにかんたんしました。 これ、高校日本史の副読本とかで紹介してもいいんじゃないなと思いましたよ。 bookclub.kodansha.co.jp 江戸時代…

信長の野望20XX「沖田畷異聞 感想」

信長の野望20XXにまさかの沖田畷異聞が実装されてうわっほーーいとかんたんいたしました。 イベント実装のリリース nobu201x.gamecity.ne.jp やー、まさか本当に実装されるとは。 信長の野望20XX「肥前アナザー攻略(龍造寺家)」 - 肝胆ブログ 私はこの記事…

大相撲'20春場所感想「相撲協会の底力」

大相撲2020年春場所、史上初の無観客開催を乗り切った相撲協会・力士一同の尽力にかんたんいたしました。 www.sumo.or.jp 千秋楽の八角理事長による協会御挨拶、とてもよかったですね。 沈黙を挟みながら、言葉を振り絞るような理事長の姿。 背負っていた凄…

「長襦袢の魅力 感想」編著:岩田ちえ子+中村圭子+中川春香(河出書房新社)

着物の中に着る「長襦袢」のアンティークものを特集した書籍がたいへん美しく興味深い内容でかんたんしました。 これは江戸~戦前頃の創作をする方にはぜひ読んでいただきたいですね。 www.kawade.co.jp 現代では「下着」のように扱われがちな長襦袢ですが、…

映画「エドワールとキャロリーヌ(1951) 感想」ジャック・ベッケル監督

夫婦喧嘩コメディ映画「エドワールとキャロリーヌ」が親近感の湧く喧嘩描写が大変優れている上にヒロインのキャロリーヌ(若いときのアンヌ・ヴェルノン)さんが非常にキュートでかんたんしました。 以下、ネタバレを含みます。 ストーリーはあってないよう…

映画「アイアン・ホース(1924)」ジョン・フォード監督

アメリカ初の大陸横断鉄道の建設史を描いた西部劇サイレント映画「アイアン・ホース」が正統派のエンターテインメントと濃密なオス臭さがブレンドされた傑作でかんたんしました。 大陸横断鉄道の完成は1869年です。 それまで、アメリカの東海岸から西海岸へ…

「あいうえおの燻製たまご」と「KYKのたまごかつサンド」新大阪駅

新大阪駅の新幹線ホーム売店(対面型でなくステップイン型の店)のおつまみコーナーに売っている「あいうえの燻製たまご」がやっぱり美味しくてかんたんしました。 よい旅のおともです。 2個入りのものと1個入りのものがありますが、さいきんは2個入りのもの…

芦名家小説「会津執権の栄誉 感想」佐藤巖太郎さん(文春文庫)

金上盛備(かながみもりはる)さんを主軸に、落日の芦名家(蘆名家)を描いた小説「会津執権の栄誉」が地に足の着いた読み応えに富んでいてかんたんしました。 books.bunshun.jp 芦名家は会津に根を張る有力大名でしたが、嫡男の夭折等がありまして、後継者…