肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

漫画・アニメ

「ギャラリーフェイク 38巻 感想 シリーズでも指折りの良作揃い」細野不二彦先生(小学館)

ギャラリーフェイクの単行本が久しぶりに発売されておりまして、収録されているエピソードがシリーズの中でも特筆すべきほどに良作揃いでかんたんしました。 ギャラリーフェイクに親しんだことがある方なのであれば38巻は見逃さない方がいいと思いますぜ。読…

「エイハブ 感想 最高傑作という科学者もいる」猿渡哲也先生(集英社)

猿渡哲也さんの「エイハブ」単行本をようやく入手でき、圧倒的画力から繰り出される圧倒的超展開の連続と原典由来の圧倒的文学性とにかんたんいたしまして、確かに「やばっ最高傑作だよ・・・・たぶん」と作者がおっしゃるのも分かるなあと思いました。 www.…

「聖戦士ダンバイン 初視聴の感想 これは面白いわ」富野由悠季総監督(日本サンライズ)

今さらながらダンバインを初視聴しましたところ、大変おもしろくてこれは確かに色んな人に影響与えたやろなあということが直感的に理解できる名作でかんたんしました。 なお、私の視聴前ダンバイン知識はスーパーロボット大戦シリーズのEX、第4次、F、α、お…

「鬼太郎夜話 感想 原作水木のその後」水木しげる先生(中公文庫)

中公文庫でゲゲゲの鬼太郎本編以外の鬼太郎作品刊行が始まり、初めて読んだ「鬼太郎夜話」に「鬼太郎の誕生」以降の水木さんや美人版猫娘等が登場してかんたんしました。映画「鬼太郎誕生」も面白かったことですし、この界隈にますます注目が集まっていくと…

「運命の巻戻士 4-5巻シライ過去編感想 マイ先生の魅力」木村風太先生(コロコロ)

コロコロコミックの人気連載「運命の巻戻士」、もともと面白いところに4-5巻で面白さが更にハネ上がっていてかんたんしました。 shogakukan-comic.jp 運命の巻戻士は、ざっくり言えば過去に戻れる力を持った主人公たちが、過去に戻って人の生死や運命を良い…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版10巻 一旦最終回、鬼太郎の母 岩子」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎決定版文庫の最終巻、相変わらずちゃんちゃんこは強いし目玉のおやじは頼りになるし女の子は脱がされるし出てくる敵も強敵ぞろいだったり鬼太郎の母が再登場したりと見どころ盛りだくさんでかんたんしつつ、一番ほっこりしたのは↓のカバー表紙…

「歩き巫女九尾 千代女外伝 第五-八話感想 三好長慶エロ漫画デビュー」大杉ゆきひろ先生(週刊漫画ゴラク)

週刊漫画ゴラクで好評連載中の歩き巫女九尾シリーズにて、とうとう三好長慶&松永久秀主従の登場とあいなりかんたんいたしました。 (※週刊漫画ゴラクは関西以外では金曜発売みたいなので、金曜になるまで中身を語るのは控えましょう) ラスボスが松永久秀さ…

「めしばな刑事タチバナ51巻感想 尊い、尊い、尊い」原作:坂戸佐兵衛さん / 作画:旅井とりさん(徳間書店)

めしばな刑事タチバナの51巻、 ハードボイルドな尊さ 百合的な尊さ おじさん同士の尊さ 尊さの三重奏を味わえる巻になっていてかんたんしました。 www.tokuma.jp ハードボイルドな尊さ 私の好きなルノアール好きの「社長」。 喫茶店のプリン、あるいは家で食…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版9巻 バカヤロウ吸い取りチンポだ」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎中公文庫版9巻、強敵が出たり美人が出たり名言が出たり徳の高い老人が登場したりとバランスよく高品質な巻なのですが、とりわけ冒頭の妖怪「竹切り狸」のスレッスレ下ネタがキレッキレすぎて突出したインパクトを味わわせてくれてかんたんしま…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版8巻 感想 美人キャラが増えたね」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎の中公文庫8巻、現代のアニメ鬼太郎イメージに原作もかなり近づいてきておりまして、その影響かどうか分かりませんが美女っぽい上になおかつ個性的なキャラも増えてきていてかんたんしました。 www.chuko.co.jp 8巻に収められているお話は次の…

「大江戸ブラック・エンジェルズ 4巻感想 これは……平松作品の中でも屈指の完成度!」平松伸二先生(リイド社)

コミック乱で大江戸ブラック・エンジェルズといういつものブラック・エンジェルズ再生産漫画が始まっていて、1~3巻は「まぁまぁ面白い」「蔦屋重三郎さんが大河ドラマ化するらしいし浮世絵ネタを絡めたのはよかったなあ」くらいに思っていたのですが、4巻丸…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 7巻感想 万年竹って怖いよね」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎決定版の7巻、個人的に一番怖い妖怪ナンバー1の万年竹さんが登場してかんたんしました。 第何期か忘れましたが昔アニメで見て怖かった記憶があります。懐かしいなあ。 www.chuko.co.jp 7巻に収められているお話は次の通りです。 妖怪万年竹 妖…

「じゃりン子チエ 文庫版34巻 感想 最終回&描きおろし」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエ文庫版、とうとう最終巻が発売されてしまってかんたんしました。 最終回を見てしまうのは非常に寂しいのですけれども、最終回から20年以上を経て描きおろされた短編3話が変わらぬあたたかさで慰められます。チエちゃんファンはぜひ一読を。 ww…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 6巻感想 目玉のおやじ強い」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎6巻、目玉のおやじが強くて格好いい場面を見せてくれたり、ねずみ男が懲らしめられるオチが定着してきたり、登場する妖怪がクセも実力も強かったり、登場する女性がかわいかったり孕まされたりと、見どころポイントがずいぶん多くてかんたんし…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 5巻感想 妖怪大裁判がシュールで良い」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎決定版の5巻、妖怪大裁判等の中編がいずれも面白くてかんたんしました。鬼太郎シリーズの妖怪は妙に人間臭い秩序をお持ちで、妖怪が裁判とかポリスとか言っている時点でなんか不思議な面白さがありますよね。 www.chuko.co.jp 決定版5巻に収め…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 4巻感想 “鬼太郎の誕生”って墓場の鬼太郎時代じゃなかったのか」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎決定版の4巻が引続き面白いのですが、巻末に収録されているエピソード「鬼太郎の誕生」がてっきり墓場の鬼太郎時代のお話だと思っていたのでゲゲゲ時代の別冊少年マガジン収録作品であることに気づいてかんたんしました。 たしか墓場の鬼太郎…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 3巻感想 海座頭の登場シーンが超格好いい」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎決定版の3巻、個性豊かな妖怪・怪奇譚が次々と描かれてかんたんしました。 なかでも海座頭さんの登場シーンの格好良さ、迫力、海面の描写は素晴らしいのですけど、2ページで鬼太郎さんに退治される出オチっぷりもなかなかの緩急であります。 w…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 2巻感想 八百八たぬきがかわいすぎる」

ゲゲゲの鬼太郎の新装文庫2巻、墓場の鬼太郎時代の長編バトルが収録されていまして、吸血鬼エリート、八百八たぬき、猫娘、見上げ入道、ぬらりひょんとキャラの立ちまくった妖怪が続々と出てきてかんたんしました。 なかでも八百八たぬきの腹鼓のかわいさは…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 1巻感想 墓場の鬼太郎」水木しげる先生(中公文庫)

じゃりン子チエの新装文庫がもうすぐ完結してしまう……とうじうじしていたら「ゲゲゲの鬼太郎」の新装文庫が発売されていて元気が出てきました。 いまもオンリーワンな魅力に満ち溢れている鬼太郎ワールドにはかんたんしてしまいますね。 www.chuko.co.jp 1巻…

「帰って来たどらン猫3上下 感想 なかなかの怪作だと思う」

2013~2015年にWeb連載され、その後初めて単行本化されたという「帰って来たどらン猫3」が、いつものじゃりン子チエ長編シリーズ以上にシュールなキャラが多数登場する怪作でかんたんしました。 www.futabasha.co.jp www.futabasha.co.jp この世を捨てた猫の…

「じゃりン子チエ 文庫版33巻 感想 集合絵が終わりの近さを感じさせて寂しい」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエ文庫版33巻、カバー絵の集合絵がいよいよ最終回が近づいていることを実感させてくれて寂しくなりました。 かんたんしながら読み進めてきただけに終わりが見えてくると切ないですね。 www.futabasha.co.jp このカバー絵、見返しにサッちゃんや…

「怪盗くいしん坊 感想 ビッグ錠先生の絵はスプーンづかいがいいよね」ぶんか社

令和4年の年の暮れにビッグ錠先生の食漫画の新刊が発売されるという信じがたい事件が起きていてかんたんしました。 www.bunkasha.co.jp ビッグ錠の最新コミックスが登場! 料理上手なドロボウ・コングが活躍する「快盗くいしん坊」のほか、名作「スーパーく…

「帰って来たどらン猫2上下 感想 小鉄とジュニアの灘・有馬? 編」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエのスピンオフ猫漫画「どらン猫」シリーズ、今回は関西人におなじみの灘・有馬を舞台にした快作でかんたんしました。 www.futabasha.co.jp www.futabasha.co.jp 「ジュニアが帰って来ん! きっとまた小鉄のせいや!」いつものように大騒ぎの百…

「じゃりン子チエ 文庫版32巻 感想 百合根の禁酒、チエちゃんの仇討ち」

じゃりン子チエの文庫版32巻、ギャグが豊富でケラケラ笑えるイイ感じの巻なんですが、その中で久しぶりにシリアスな面を見せたチエちゃんが男前すぎてかんたんしました。 www.futabasha.co.jp 当巻に収められているお話は次の通りです。 建て直しはどこ…? …

「帰って来たどらン猫(じゃりン子チエスピンオフ) 感想」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエのスピンオフ漫画「帰って来たどらン猫」が昭和の任侠映画&人情映画的コミックとしてパーフェクトな出来栄えでかんたんしました。 はるき悦巳先生の脚本・構成力は本当に素晴らしいと思う。 www.futabasha.co.jp 「じゃりン子チエ番外篇 どら…

「じゃりン子チエ 文庫版31巻 感想 死を恐怖するテツ」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエの文庫版31巻。 これだけの長期連載を経て、数々の修羅場をくぐり抜けてきたテツが初めて「死の恐怖」に身を震わせるほどのピンチに見舞われていてかんたんしました。 www.futabasha.co.jp 表紙はマジメに死を恐れるテツ。 以下、ネタバレを含…

「じゃりン子チエ 文庫版30巻 感想 幸せのカルメラ」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエの文庫版30巻、このたびはカルメラ兄弟が人生のひとつの節目を迎えることになりまして、長期連載漫画としてもひとつの節目を迎えたような感じがしてかんたんいたしました。 リアルタイムでぜんぶ読んでいたらいっそう感慨深かっただろうなあ。…

「じゃりン子チエ 文庫版29巻 感想 猫にマタタビン」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエの文庫版29巻、久しぶりに猫バトル巻でございましたが、素の実力ではもはや小鉄&ジュニアに勝てる猫もいそうにありませんので、ドーピング的な格闘漫画あるあるネタが繰り広げられていてかんたんしました。 本当にバトル漫画でもないのに間口…

サカモトデイズ 7巻 感想「楽の宇田さん追悼」鈴木祐斗先生(ジャンプ)

SAKAMOTO DAYS7巻、この漫画は相変わらず面白いなあと思いながら読んでいたら、巻末の楽さんによる宇田さん追想オマケ漫画に感情を揺さぶられてかんたんしました。 こういう、お亡くなりになってから掘り下げられる関係性に弱いので弱ります。 www.shueisha.…

「じゃりン子チエ 文庫版28巻 感想 マサルとタヌキとタカシ」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエの文庫版29巻、タヌキとマサルをめぐる物語が緻密な構成で見どころ多くかんたんしました。 こういうお話を読むと、マサルがじゃりン子チエの中でどれだけ替えのきかないキャラなのかを思い知ります。 www.futabasha.co.jp 28巻に収録されてい…