ゲゲゲの鬼太郎決定版文庫の最終巻、相変わらずちゃんちゃんこは強いし目玉のおやじは頼りになるし女の子は脱がされるし出てくる敵も強敵ぞろいだったり鬼太郎の母が再登場したりと見どころ盛りだくさんでかんたんしつつ、一番ほっこりしたのは↓のカバー表紙各キャラクターのよい表情ですね。みんないい顔してらあ。
10巻に収められているお話は次の通りです。
- ぬけ首
- 皿合戦
- 井守
- けらけら女
- 魔女ジニヤー
- 鬼道衆
- 鬼太郎地獄編
母を求めて地獄旅
血戦三途の川
閻魔危うし! 白骨軍団
最後の出会い
以下、じゃっかんのネタバレを含みつつ好きなセリフやシーンを。
- ぬけ首つよい。微妙に知恵が回らないところも妖怪らしくてむしろ魅力的。
- 「皿合戦」冒頭でねずみ男が立ち寄った蕎麦屋? の背景が抜群に好き。昔の町蕎麦屋の雰囲気が最高に出ています。
- 妖怪には学校も試験もないことが知られていますが、個人情報保護法もない模様(妖怪住所録)
- 皿数えと大入道の夫婦が仲よさそうで好き。強いし。
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「人を笑わせるのは良いことだが笑わせすぎるのはよくない」
なんだか深いセリフのような気がします。
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「うわーーーっ
気持ちの悪いスケベじじい」子泣き爺に抱きつかれた魔女ジニヤーさんが思わず発したセリフ。
直球すぎてひどい笑
ジニヤーさんは鬼太郎シリーズには珍しい造形の女性キャラで魅力的ですね。 - 葛城山の修験者鬼道衆。人間なのにみんなそうとうな実力者で修験者スゲェとなるのはいいんですが、全員目つきがやばい。少女のスカートをめくったり裸にひん剥いたりするのも反社会的勢力感パない。そしてガチ戦闘時は自分たちも全裸になるのが超こわい。
これは祖先の霊毛でできたちゃんちゃんこも本気を出さざるを得ない事案だわ。 - ネズミ男の本名は「ペケペケ」。南方語で「クソ」の意。
- 母恋しさに涙を流す鬼太郎が切ない。
ふだんしっかりしている子どもがしょんぼりしていると情が湧きます。 - 三途の川の有名な奪衣婆、十鬼を操ったり琵琶で地獄蟻を操ったり、大物感あふれるキャラで印象に残りますね。ロックなババアという感じで。砂かけばばあや猫娘たちも鬼より強いことが判明してどっちの格も上がる戦い。最後は目玉のおやじに頼るしかなかったことも含めて、鬼太郎シリーズでも上位の名バトルだと思います。
- 血の池地獄の資源を狙って地獄を占拠しかけているドラキュラさん。この方もラストシリーズで急に格が上がって悪魔城ドラキュラ好きとしては嬉しい。
「ハハハ
と、デーモン小暮さんがバンパイア一族だったという衝撃のネタバレまであって楽しい。
地上には聖飢魔Ⅱのデーモン小暮を歌手として派遣してある」 - 鬼太郎と母岩子さんの出会い、哀しさと希望の両方がある結末で好きです。
じわりと涙しているおやじも好き。
等々。
鬼太郎シリーズは見飽きない面白さで、何度も再ブームが起こるのも納得ですね。
今後も中公文庫で鬼太郎関連作品の文庫を出してくれるようですし、妖怪や鬼太郎や水木しげる作品の人気が末永く続いていきますように。
「ゲゲゲの鬼太郎 決定版9巻 バカヤロウ吸い取りチンポだ」水木しげる先生(中公文庫) - 肝胆ブログ