ゲゲゲの鬼太郎6巻、目玉のおやじが強くて格好いい場面を見せてくれたり、ねずみ男が懲らしめられるオチが定着してきたり、登場する妖怪がクセも実力も強かったり、登場する女性がかわいかったり孕まされたりと、見どころポイントがずいぶん多くてかんたんしました。
6巻に収められているお話は次の通りです。
以下、ネタバレを若干含みつつ好きなセリフやシーンを。
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「うわーうれちい」
半魚人につかまっているメイドさんも作画がやたらかわいい。 -
「はっ」
「さっそく上等の石で建てなおします」 - 土ころびをやっつけた後、ちゃんちゃんこを羽織り直す鬼太郎が格好いい。
- 猫娘(猫子)が6巻ではショートカットバージョンで珍しい感じがします。
- 傘化け、強そうにも見えない庶民的な妖怪なのに、戦ったらめっちゃ強くて驚きます。傘化け回は扉絵のデザインも素敵。
- “逆モチ殺し”“まぼろしの汽車(タイムマシン)召喚”“膨張してフロシキ化して敵を包み殺し”と、底知れぬ実力を発揮する目玉のおやじ。鬼太郎が敗北してもおやじがリベンジしてくれるのが頼もしいですね。さすが幽霊族の生き残り。
- 吸血鬼モンローというシュール極まりない存在。
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あくる日、マグリットの石のようなクソになって、全員アパートのあとに放出された。
展開のセンスが良すぎて面白い。
「われわれはウンチなんだ」 -
「日本列島を食べる? そんなばかな!!」
この流れるようなテンポよさと一大事過ぎるダイダラボッチパワーよ。
「情報によりますと鹿児島県から食べ始めたようです」
「至急報!! 大隅半島が半分朝食としてたいらげられました」
「そりゃあたいへんだ自衛隊出動!!」 - 身近にいる感じがして怖い妖怪目目連。
- 悪魔ブエルを倒すために妖怪ヤカンズルを解き放ち、ヤカンズルを再び封印するためにいけにえとなった鬼太郎父子。尊い。それにしても西洋悪魔を一体で壊滅させることができるヤカンズルさんパネェっす。ヤカンズルに飲み込まれた通りすがりのオバちゃんもシュールでたまんねっす。
- 鬼太郎の生命力、水木しげる先生の南方への思い、珍しい性的な描写等々、作品としての魅力が詰まっている「その後のゲゲゲの鬼太郎」。水木しげる先生が考える幸せな生活像が伺える気がします。
等々。
本当に読みごたえがありました。
水木しげる作品は読んでいるあいだ現世のあれやこれやを忘れさせてくれる力が強いのでありがたいですね。
我々も鬼太郎父子の生命力にひとつあやかって、毎日元気に暮らしていけますように。
「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 5巻感想 妖怪大裁判がシュールで良い」水木しげる先生(中公文庫) - 肝胆ブログ
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