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かんたんにかんたんします。

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 2巻感想 八百八たぬきがかわいすぎる」

 

ゲゲゲの鬼太郎の新装文庫2巻、墓場の鬼太郎時代の長編バトルが収録されていまして、吸血鬼エリート、八百八たぬき、猫娘、見上げ入道、ぬらりひょんとキャラの立ちまくった妖怪が続々と出てきてかんたんしました。

なかでも八百八たぬきの腹鼓のかわいさはたまりませんね。ボコボコボンボン。

 

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2巻に収録されているお話は次の通りです。

 

 

以下、ネタバレを少し含みつつ好きなシーンやセリフを。

 

  • 吸血鬼エリートのギター催眠術のリズムに乗って踊りまくるねずみ男の魅力。

  • めちゃくちゃ写実的なこがねむしに助けられる目玉のおやじ。

  • 「おもったより強烈なパンチ(ビンタ)」を放つねずみ男

  • 「大臣! 逃がしてやりなさい あんな男がいないと世の中はおもしろくありませんからねえ」

    ねずみ男を逃がしてやる鬼太郎。
    こういうセリフ、水木しげる先生のお人柄を感じますね。

  • ポンポンスポポンポンと腹鼓で威勢を上げまくる八百八たぬきたち。
    まじでかわいいし腹鼓シーンが入るだけで漫画のリズムがよくなっている気がします。

  • 「まず日本中の美人をかき集めてたぬき城の女中にしよう……」
    モブたぬきのかわいさと対比的に、刑部だぬき様は貫禄ありまくりで格好いい。
    日本政府から政権を奪ってたぬき政権とたぬき城を築いてしまったり、大なまずを操ってアメリカ軍とガチンコバトルしたりする大暴れっぷりもすごい。

  • 「おとうさん 人類のためにばかり奉仕していたらしまいにはベトナム和平にまで手を出さなきゃならなくなるよ」

    まあまあシニカルな墓場の鬼太郎時代の鬼太郎も好き。

  • 特に美少女ではない代わりに生命力と暴力性は満点な初期の猫娘

  • 「妖怪は人間とちがって無限に生きられるが……人間のように子どもを産んで子孫を増やすわけにはいかない……そこでいたずらな生物をつかまえてきて教育し無理やり妖怪に変形させてはじめて同種の妖怪を増やすことができる! わかる?」

    なかなかに恐ろしい設定を語る見上げ入道。
    この方も器量・実力ともに大物でかっこういいですね。

  • 「これからはむやみにうんちをしないよ……かならずきめられた場所でするよ」

    見上げ入道の縄張りでうんちをして怒らせてしまったいたずら子どもといたずら猫といたずら毛虫。気合入り過ぎです。

  • “彼は悪い妖怪だった……。病院にこっそり入って赤ちゃんをすりかえてみたり交通事故をおこしてみたり……駅とか盛り場で本の中に仕組んだダイナマイトを爆発させてみたり”

    悪辣な上に人格も高くない鬼太郎シリーズのぬらりひょん

  • 時間を操作して太古の時代にぬらりひょんを捨ててくる鬼太郎。こええよ。

 

等々。

それぞれのキャラが活き活きしている上に怪奇・奇妙でまことに面白いです。

 

現代では有名な妖怪も有名でない妖怪もいらしゃいますが、八百八たぬきや刑部だぬきの魅力が定期的にリブートされていきますように。

 

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