じゃりン子チエの新装文庫がもうすぐ完結してしまう……とうじうじしていたら「ゲゲゲの鬼太郎」の新装文庫が発売されていて元気が出てきました。
いまもオンリーワンな魅力に満ち溢れている鬼太郎ワールドにはかんたんしてしまいますね。
1巻に収録されているお話は「墓場の鬼太郎」時代のもので、
となっています。
墓場の鬼太郎時代は「困っている人が鬼太郎に助けを求める」筋のお話だけではなく「民間人が鬼太郎を含めた怪奇現象に巻き込まれる」系の話もあるのが特徴ですね。
個人的には「夜叉」「ゆうれい電車」あたりが昔から妙に頭に残っています。
子どもがたましいを抜かれたり、調子に乗った大人が異世界に迷いこんだりするところに独特の恐れを感じるのでしょうか。
以下、個人的に好きなシーンです。
- 五目ならべをして気をまぎらすフランスの吸血鬼。
- 鬼太郎の持つバット(誰でもホームランが打てる)が欲しくて命がけの野球勝負を鬼太郎に挑むなかなか気合の入った少年野球チーム。
「おかあさんさよならくすんくすん」「おとうさんおせわになりました」「短い一生だったなあ」
- 西洋妖怪との決戦に挑む日本妖怪メンバーを募集したところ、シレッと混ざっているオバケのQ太郎。
- 二時間もの勝負を制してフランケンシュタインに勝利する子なきじじい。
- 有名なバックベアード様初登場と、毛針攻撃してハゲる鬼太郎。
- 実力と業がデカすぎる少年天才科学者山田秀一さん。いいキャラだ。
「あの大海獣の血をぼくひとりでもって帰ればあらゆる名誉をひとりじめできる・・・・」
「首相もやっとぼくの偉さに気づいたようだな」
「ごぞんじとおもいますがいまは実力の時代ですよ 実力さえあればどんなにいばってもいいんですよ」
「砲兵隊早く撃たんか! なにをぼやぼやしてるんだっ」 - おばけだるまへ普通に部屋を貸すおばちゃん。
ゲゲゲの鬼太郎のバトルは一瞬で決着がつくのもいいですね。
現代漫画の構成とは異なるスピーディさが好き。
定期的にアニメ化したり鳥取県の観光が人気だったりゲゲゲの鬼太郎人気はいまも根強いものがありますね。
同様に原作漫画の方も根強く愛されていきますように。
「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 2巻感想 八百八たぬきがかわいすぎる」 - 肝胆ブログ