肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「漢詩百首 日本語を豊かに 感想」高橋睦郎さん(中公新書)

中公新書、高橋睦郎さんの「漢詩百首」が、漢詩の味わいや各詩人のプロフィールに気安く親しめる良著でかんたんしました。 日本人・日本語の歴史に対して、漢詩がいかに重要な役割を果たしてきたかを論じてくださっている熱量も素敵ですね。 www.chuko.co.jp…

信長の野望20XX「寿桂尼の追憶 感想」

20XXで花蔵の乱イベントが実装され、個人的に今川家で一番好きな武将である岡部親綱さんが登場・活躍されていてかんたんしました。 ↓「寿桂尼の追憶」実装リリース nobu201x.gamecity.ne.jp 以下、ネタバレを含みますのでご留意ください。 攻略に役立つ情報…

「草枕 感想 那美さんは男性向け恋愛コンテンツの一原型ではないか」夏目漱石さん(青空文庫)

青空文庫で夏目漱石さんの草枕を再読しましたら、昔読んだときは高尚な芸術論的作品のように思えたのに、今読んだら「これは一種のTo Loveるとして読んだ方が面白いのではないか」という風に思えまして受容体たる己の精神的変化にかんたんしました。 www.aoz…

「じゃりン子チエ 文庫版15巻 感想 お好み焼き屋のオッちゃん(百合根)の火力マシマシ」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエの文庫版15巻、ギャグのキレが高い巻でかんたんしました。 脂がのっている時期というやつですかね。 www.futabasha.co.jp 15巻に載っているお話は次のとおりです。 テツに客は来ない 商売繁盛ゲン直し テツの白星ホルモン さぁ勝ち越しだ エイ…

「アイデンティティが人を殺す 感想」アミン・マアルーフさん / 訳:小野正嗣さん(ちくま学芸文庫)

「アイデンティティが人を殺す」というエッセイを読んでみたところ、まこと現代世相にフィットした考察や意見が記されていてかんたんいたしました。フランス語の原文には触れていませんが、小野正嗣さんによる訳もすごくいい気がいたします。 このテキストは…

「東日本の動乱と戦国大名の発展 感想」丸島和洋さん(吉川弘文館 列島の戦国史⑤)

列島の戦国史シリーズ、丸島和洋さんの「東日本の動乱と戦国大名の発展」が最新研究の反映を含めて密度・分量たっぷりな内容でかんたんしました。 シリーズの中でも、いい意味で戦国時代についてやや詳しい人向けだと思います。 www.yoshikawa-k.co.jp 16…

信長の野望20XX「平安編第4章 朝家の守護 攻略の感想」

信長の野望20XXに平安編第4章が実装されまして、難易度がいっそうハードになりつつ、物語の展開も急激にシリアス度が増してきてかんたんしました。 こういった好き嫌いが分かれそうな重いシナリオを下地にしていただけるなら、戦国時代の人物が平安時代に行…