肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ビビ式歩行住宅 感想 この読切がスゲェ」影革先生(くらげバンチ)

くらげバンチの読切漫画「ビビ式歩行住宅」がめっちゃ面白くてかんたんしました。 ビビ式歩行住宅 - 影革 / ビビ式歩行住宅 | くらげバンチ ※但し冒頭ゴキブリ描写があるので苦手な方は注意 以下、ネタバレを含みます。 発明家の少女ビビさんが、自宅のアパ…

正岡子規さんの「犬」と「蝶」(青空文庫)

正岡子規さんが病床で記した短編小説(エッセイ?)「犬」「蝶」が子規さん独特のユーモアや美的センスを醸し出しつつ隠しようもない諦念と哀しみに直面させられる佳品でかんたんしました。 www.aozora.gr.jp www.aozora.gr.jp それぞれ1-2分で読める作品で…

「寛容についての手紙 感想」ジョン・ロックさん/訳:加藤節さん・李静和さん(岩波文庫)

ロックさんの「寛容についての手紙」が非常に高度な精神性に満ちた名文でかんたんしました。 政教分離や信仰の自由といった、現代社会の常識や前提のルーツのひとつになっていることが読むだけで伝わってきますよ。 https://www.iwanami.co.jp/book/b369932…

小説「大黒屋光太夫 感想 置かれた状況で望みは変わる」吉村昭さん(新潮文庫)

吉村昭さんの小説「大黒屋光太夫」が、壮大な漂流小説の中で変遷していく人の望みのありようをビビッドに表現していてかんたんしました。 www.shinchosha.co.jp www.shinchosha.co.jp 大黒屋光太夫さん。 有名人なのでご存知の方も多いと思いますが、 江戸時…

「天下人と二人の将軍 信長と足利義輝・義昭 感想」黒嶋敏さん(平凡社)

都鄙……畿内と地方との関係性という切り口で、天下人論や織田信長さん、足利義輝・義昭兄弟の評価に挑んでいる当著にかんたんいたしました。 これまでの畿内史研究では不足していた視点だと思いますので、色んな意味で刺激的なよい本だと思います。 www.heib…

映画「雨月物語 感想 日本固有の美と物語の普遍性」溝口健二監督(大映)

1953年に制作された映画「雨月物語」が映像も物語も美しくてかんたんしました。 おおきくは上田秋成さんの原作をベースにしながら、日本固有の美と物語の普遍性を兼ね備えた傑作に仕立てられています。 海外での評価が非常に高いと耳にしますが、さもありな…

歴史秘話ヒストリア「松永久秀回の感想」NHK'20/6/3放送

NHKで松永久秀忠臣説フルスロットルなヒストリアを放映していてかんたんしました。 www4.nhk.or.jp 放送はざっくり次のような内容でした。 松永久秀は三好家の家老として天下を動かした、最強のナンバー2なんだよ。黒田官兵衛とか竹中半兵衛的な存在だと思っ…