肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

大相撲2024春場所感想「尊富士関の新入幕優勝がひたすらまぶしい、土俵外のいざこざは両者反省してほしい」

 

1年ぶりの大阪春場所、誰もが想像すらしていなかったであろう新入幕優勝&三賞全部受賞を尊富士関が成し遂げてただただかんたんしました。

生きているうちにこのような光景を目撃できるとは。

白鵬関引退以降、相撲界の主要記録というのはそうそう更新されることもなくなるんだろうと思っていましたが現実は人間のちっちゃい想像なんて軽々と超えていっちゃうんですねえ。

 

その元白鵬宮城野部屋問題、事案の中身もひどいし協会の措置もアンフェアな感じがするし、何よりも春場所はじまるよというタイミングで土俵外のいざこざニュースばかりが注目されたの本当に両者猛省してほしいと思いますわ。

土俵内がガチンコなのは大歓迎ですけど、土俵外で程度の低いガチンコされたらファンはしらけるばかり。

それもあって、尊富士関や大の里関等の若手が土俵内でまぶしい活躍を見せてくださったことの値打ちがいっそう引き立っていましたね。力士としての魅力と、経営者としての親方衆の実力とが釣り合うようになってほしいものです。

 

 

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幕内で勝ち越した方々は次の通り。

 

13勝 尊富士(優勝、三賞すべて)

12勝 なし

11勝 豊昇龍、大の里(敢闘賞、技能賞)、高安

10勝 琴ノ若、豪ノ山

  9勝 若元春、阿炎、朝乃山、平戸海、阿武咲、

   御嶽海、湘南乃海

  8勝 貴景勝、熱海富士、翔猿、琴勝峰、正代、

   佐田の海、錦富士

 

 

尊富士関はカミソリのような力士ですね。

キレ味の鋭さは幕尻ながら幕内随一のように映りました。

インタビューでもファン、親方、照ノ富士関をはじめとした部屋の関取衆、そしてご家族と、他者を敬い気づかう言葉が多くて胸を打ちました。伊勢ヶ浜部屋の絆とハイレベルな活躍、毎々かんたんさせられます。

これからもどうか大きなケガをすることなく、お身体大事に長く活躍いただけることを願ってやみません!

 

豊昇龍関も今場所よかった!

大関陣の中でも唯一「壁」として立ちふさがってくれました。

新顔相手に強いのは上位陣の必須素養ですから、いっそうの負けん気を発揮してこれからも活躍いただきたいです。

 

大の里関は素晴らしい活躍なのに悔しいでしょうね。

大器も実力も疑う余地がないだけに、細かな甘さを一つひとつ克服して、安定感の高い上位陣になっていただきたいところです。

 

そしてシレッと11勝している高安関よ。本来の実力から、もっと注目されるように、もっと場所を引っ張っていけるようにアピールしていただきたい!

 

琴ノ若関、大関デビューとしては恥ずかしくない成績ではありますが、やはり本人はそうとう悔しいことでしょう。大の里関同様、安定感のある上位陣として、甘いところを潰していってほしいものです。

 

豪ノ山関もよかった! 千秋楽は複雑な役割でしたが、この日を経験したことで豪ノ山関のメンタルは一層磨かれることでしょう。わたしは豪ノ山関の取り口が好きなので、更なる発奮に繋がることを熱望しています。

 

ほかの勝ち越し勢のなかでは、阿武咲関の印象がとても良かったですね。良さが戻ってきた、更に伸びた感じ。後半戦でも星を伸ばせているところに成長を感じます。

 

 

あとは、ふだん負け越し勢には言及しないのですが、二人ほど。

 

狼雅関、強くなりましたね~! おしくも負け越しながら、今後の活躍が確信できるような活躍でございました。

それと霧島関。家族が人質にでも取られてるんちゃうかというくらいの負けっぷりでしたし、千秋楽の琴ノ若関戦もあのポジションを取って攻めきれないという明らかな不調っぷり。本当に「らしくない」場所でした。不調の言葉で済むならいいのですけど、脊椎とか腰とかを痛めてなければいいんですが。心配。

 

 

春場所が終わるといよいよ世の中も春、新学期や新事業年度という感じがしてきていいものですね。

世の中も土俵の中でも上がり下がりや移り変わりがある季節、一人ひとりが新たな場でイケてる花を咲かせることができますように。

 

 

 

推しの武将山関は十両五枚目で9勝6敗。

まだ伸びるよ!