肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「室町幕府分裂と畿内近国の胎動 感想」天野忠幸さん(吉川弘文館 列島の戦国史④)

天野忠幸さんによる畿内戦国史の通史本が近年の各領域の研究をふんだんに取り込んだ完成度の高い逸品でかんたんしました。 さいきん歴史好きの間では注目を集めていますし、まさに足元では大河ドラマで取り上げられているテーマでもありますし、これからもこ…

小説「陰陽師 付喪神ノ巻 感想 1巻2巻より更に好き」夢枕獏さん(文春文庫)

小説「陰陽師」の3巻め「付喪神ノ巻」が、1巻2巻よりも更に抒情性を増した仕上がりになっていてかんたんしました。 好みは人それぞれだと思いますが、私はこの巻好きだなあ。 books.bunshun.jp 以下、一部ネタバレを含みます。 「付喪神ノ巻」に収録されてい…

「とんかつの食べ方(食の軍師1巻by泉昌之先生より)」

新規開拓した近所のとんかつ屋さんがおいしくてかんたんしたので、名著「食の軍師」で取り上げられていたとんかつの食べ方を思い出しました。 www.nihonbungeisha.co.jp 「食の軍師」はトレンチコートの男「本郷さん」が、脳内軍師とあれこれ脳内軍議しなが…

肝胆ブログについて③

ぱんぱかぱん。 当ブログの記事数が600に到達いたしました。 もう3年以上続けていることになりますね。 これからもボチボチと無理のない範囲で続けていけますように。 節目ということで、ブログの文章や題材についてつらつらと書こうと思います。 ブログの文…

信長の野望20XX「3章および源頼光&四天王絵巻 攻略の感想」

20XX、源頼光さんと四天王が実装されたことで、日本の古典的な妖・怪奇物語の要素をたくさん楽しめるようになってかんたんいたしましたが、それに伴う難易度の向上には参るね感がありますし世界観に乗り切れていない感じの黒田官兵衛さんには一層の活躍を期…

「ウルトラマンになった男 感想 弱音が格好いい」古谷敏さん

初代ウルトラマンのスーツアクター古谷敏さんの自伝が、ウルトラマンファンにはたまらない描写が盛りだくさんでかんたんしました。 www.shogakukan.co.jp 古谷敏さんの東宝大部屋俳優時代から、ウルトラマン時代、ウルトラセブン時代、そして独立に至る経緯…

「じゃりン子チエ 文庫版9巻感想 アントニオジュニアのボクシング」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエ文庫版の9巻にて、アントニオジュニアが自慢の戦闘力を存分に発揮していてかんたんしました。 www.futabasha.co.jp 9巻に収録されているお話は次のとおりです。 ボウフラは二度ダンスを踊る 西萩常夏ブルース 捨丸のオミヤゲ パイナップル爆弾…

鍋島直茂小説「武士道 感想」近衛龍春さん(実業之日本社)

鍋島直茂さんの生涯を記した小説「武士道」の鍋島直茂像が、ストイック極まりない理想のサラリーマンのような佇まいでかんたんしました。 www.j-n.co.jp 鍋島直茂さんの幼年時代から晩年に至るまで、みっちりと描写してくださっている歴史小説になります。 …

「Bloodstained:RotNのランダマイザーモードが面白い」

Bloodstained:Ritual of The Nightで追加実装された「ランダマイザーモード」が大変面白くてかんたんしました。 playbloodstained.com ※他のRotN記事 「Bloodstained:Ritual of the Night」が探索型悪魔城の集大成過ぎて感動した - 肝胆ブログ 「Bloodstain…

「働かないふたり 14~20巻 感想 旅をする木」吉田覚先生(くらげバンチ)

ニート漫画「働かないふたり」にて、登場人物が誰も全容を把握できていないけどとても抒情的なサブストーリーが誕生していてかんたんしました。 www.shinchosha.co.jp 以下、だいぶネタバレを含みますのでご留意くださいませ。 「働かないふたり」は、大きく…

映画「ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス 感想 ガイと大地とホマレ先輩」

延期していた劇場版ウルトラマンタイガが無事に開幕いたしましてかんたんしました。 ドラマ少なめ、バトル多めの子ども心に響く映画でしたよ。 m-78.jp 以下、少しのネタバレ含みで感想を。 ドラマ面 ドラマパートはかなり少なめですが、その中で歴代ニュー…

映画「白い馬(1953)感想 美しい馬と少年、無垢な感情」アルベール・ラモリス監督

「白い馬」というフランスの短編映画(40分)の馬と少年が、容姿も心根の表現も美し過ぎてかんたんしました。 短編映画ということもあり、ストーリーはシンプルです。 野生の白い馬がいた 牧夫たちは白い馬を捕獲しようとするが上手くいかない 漁師の少年が…

大相撲'20.7月場所感想「一人マス席最高やわ」

大相撲の2020年名古屋場所あらため7月場所@両国、コロナ感染者を出すことなく15日間を無事終えることができまして、私も1回行ってみたところ1人マス席が最高だわ取組みはどれも面白いわでご機嫌にかんたんしました。 www.sumo.or.jp 7月場所の幕内勝ち越し…