肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「山内の鷲 神代勝利 感想」佐野量幸さん(不知火書房)

佐賀県で手に入れた神代勝利さんの小説が思った以上に面白くてかんたんしました。 龍造寺・鍋島コンテンツはまだまだ少ないので、龍造寺隆信さんのライバルサイドから見た佐賀戦国史ってのは貴重ですし面白いものですね。 ↓ 本のオフィシャルHPが見つからな…

「姫君を喰う話 宇能鴻一郎傑作短編集 感想 哲学的エロス、変態というか怪人」宇能鴻一郎さん(新潮文庫)

芥川賞を受賞したという「鯨神」を含む宇能鴻一郎の短編集を読んでみたところ、「エロいよ」という一般的イメージのさらに上を行くといいますか、頭のいい人がエロとは何かを考え抜いている感じがするといいますか、一部登場人物がエロい変態というよりはも…

「地の糧 感想 旅や散歩がしたくなる」ジッドさん / 訳:今日出海さん(新潮文庫)

ジッドさんの「地の糧」という本を読んでみましたところ、言い回しや文体はなかなかに難解でありながら、言いたいことはなんとなく伝わってくる気もしますし、パーツパーツでぐっとくるいいこと言ってはる気がしますし、何よりも世の中の見知らぬ土地には美…

信長の野望20XX「開眼ブースト 主に自分用備忘メモ 」

信長の野望20XX、今年もクリスマスに開眼ブーストが来てくれてかんたんしました。 大盤振る舞いすぎて去年の1回限りになるんちゃうかなと思っていたので素直に驚きましたし感謝ですわ。 来年以降も恒例行事になってくれることを前提に、以下は主に自分用の備…

信長の野望・新生PK「兄弟相克 長尾景虎攻略感想 上杉謙信プレイは麻薬ですね」

信長の野望・新生PK、前回はじっくりと浪岡家で攻略したので、今回はサクッと強い人で攻略しようと思って長尾景虎(上杉謙信)さんでプレイしてみたところ、政略画面では「義の将」特性が発動しまくり合戦画面では「越後の龍」特性が発動しまくりで脳内から…

「シュリーマン旅行記 清国・日本 感想 清国末期の描写が胸を打つ」ハインリッヒ・シュリーマンさん / 訳:石井和子さん(講談社学術文庫)

トロイア遺跡発掘で名高いシュリーマンさんが清国・日本(幕末)を訪れた旅行記を文庫で気安く読むことができてかんたんしました。 本の存在は聞いたことがあったのですけどまさか文庫で普通に読めるとは思っていなかったのでありがたいですね。 bookclub.ko…

信長の野望・新生PK「天下布武 浪岡顕範攻略感想 浪岡伝・鎮守将軍の旗を称えよ(※武将所属替あり)」

信長の野望・新生PK、イケてるアップデートが続いてかんたんしましたね。 こんなに良心的なアップデートが何度もなされた作品は久しぶりじゃないでしょうか。 コーエー社に対する忠誠がアップしてしまったファンも多いんじゃないかと思います。 信長の野望・…

絵物語「陰陽師 鉄輪 感想 白い脚は蠱惑的で、お尻も可愛くて可愛くて」夢枕獏さん / 村上豊さん(文春文庫)

陰陽師シリーズの絵物語第3弾にして、「鉄輪」まさかの3度目作品化。 あらためて「鉄輪」の完成度に唸らされるとともに、この人気作品に村上豊さんの絵がふんだんに挿入されるというのが贅沢でかんたんしました。 books.bunshun.jp 他の女に心変わりした男を…

小説「謎解きはビリヤニとともに(THE WAITER) 感想」アジェイ・チョウドゥリーさん / 訳:青木創さん(ハヤカワ文庫)

「謎解きはビリヤニとともに」というインド系ミステリがなかなか面白くてかんたんしました。 ピュアに本格的なミステリを楽しめるというよりは、ミステリ要素を持ちつつインド人青年元刑事がロンドンで異邦人としても挫折からの復帰としても現実と理想のはざ…