肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「毛利氏の御家騒動 折れた三本の矢 感想 江戸幕府すごい」光成準治さん(平凡社)

関ヶ原後の毛利家のあれこれを一次史料ベースで解きほぐしてくれた書籍が発売されていまして、豊富な史料から浮かび上がる毛利家が分裂しかけていく様と、江戸幕府パワーにより最後は宗主のもと国がひとつに何とかまとまっていく様とが非常に興味深く、「戦…

「閑吟集 感想 戦国時代の人々、邯鄲の枕が好きなんだね」校注:真鍋昌弘さん(岩波文庫)

戦国時代の歌集「閑吟集」が岩波文庫からリリースされまして、前から読みたかったので発売されただけでもかんたんしきりだったのですが、収められている歌の多くが想像以上に一期は夢よ感に満ちておりまして我が邯鄲ブログ的には最高の一冊やなと味わい浸る…

「大宇宙の少年 感想 よき童心に戻れるSF小説、藤子・F・不二雄作品を思い出す」R・A・ハインライン / 訳:矢野徹・吉川秀実

「大宇宙の少年」というSF小説を読んでみましたところ、大長編ドラえもんを読んだ時のような、SF冒険の楽しさ&未来に向けた前向きな意思が湧いてくる的な栄養をふんだんに摂取できてかんたんしました。 「のび太と雲の王国」好きな方とかにはとてもいいと思…

「ASTLIBRA Revision 追章まで攻略した感想 大人のゲーマーほどプレイしてみてほしい」

傑作フリーゲームASTLIBRAの完全版、「ASTLIBRA Revision」がSteam等で発売されておりまして、フリゲ版本編クリア後の追加ストーリー「追章」の完成度&プレイバリュー、各種操作性の大幅改善、個人的に苦手だったエログロ要素の緩和等々、非常に素晴らしい…

「ゲゲゲの鬼太郎 決定版 5巻感想 妖怪大裁判がシュールで良い」水木しげる先生(中公文庫)

ゲゲゲの鬼太郎決定版の5巻、妖怪大裁判等の中編がいずれも面白くてかんたんしました。鬼太郎シリーズの妖怪は妙に人間臭い秩序をお持ちで、妖怪が裁判とかポリスとか言っている時点でなんか不思議な面白さがありますよね。 www.chuko.co.jp 決定版5巻に収め…