ものすごく久しぶりに金剛山を登ってみまして、楠木正成さんゆかりの千早城と観心寺を訪れましたら春ならではの爽やかな清閑さを満喫することができてかんたんしました。
山に登るにせよ寺社を訪れるにせよ、新緑の季節は本当にいいものです。
この日は電車とバスで金剛山登山口まで参りました。
登山って駐車場のスペース限られるし道は混むしで車で行くか公共交通機関で行くかいつも迷いますよね。
たぶん一番メジャーな登山コース。
現在地から山頂(国見城)までまっすぐ登って、帰りに千早城(千早神社)へ寄って降りてきます。
片道1時間くらいで、このコースはばっちり整備されているので登山初挑戦の小学生でもそんなに問題ないことで知られていますね。
とはいっても尾根筋のような緩やかな道はなく、基本的に山頂まで斜面をひたすら登り続けるルートなのでけっこうしんどいはしんどいのですけど(しっかり筋肉痛になりました)。
というわけで山頂です。
山頂には何千回も登った方々のお名前が巨大掲示板にて称されていますので見物して慄きましょう。
いつの間にかふもとと山頂にモンベルさんのショップができていて驚きました。
山頂でおでん食べたらおいしかったっす。登山のおでんいいっすよね。
身体を動かした後は史跡訪問です。
帰り道の方が見つけやすい楠木正儀さんのお墓。
千早城入口(登山ルートからちょっとだけ遠回りするコース)。
千早城(千早神社)かいわい。
超有名人ゆかりの超有名城ではありますが、メインの登山ルートから少し逸れることもあってひと気はすくない。
その分だけ、ゆったりと楠木正成さん追悼ムードにひたれますし、春の新緑まじりな森閑・静謐も味わえますのでたいそう贅沢な気分になれます。
周辺の雰囲気。
中世山城の元祖的存在ですので攻めづらい立地であることは言うまでもありませんが、それ以上に静けさ厳かさ、楠木一族への崇敬的な空気が漂う、訪れるべきお城跡だと思いますね。
続きまして観心寺。
金剛山登山口から河内長野駅へのバスを途中下車いたしまして、道を少し山っかわに戻ると楠木正成さんの銅像がお出迎え。
東京の皇居といい、楠木正成さんの銅像は騎乗姿の格好よさに定評がありますね。
役小角さん、弘法大師(QUOBO DAISI)さん、楠木正成さんなど錚々たる方々に縁のある観心寺さん。
楠木正成さんにかかわる金堂や建掛塔(建てかけてるところで楠木正成さんが戦死したため一階建てになった塔)、数多の仏像等、多くの国宝や重要文化財を拝見することができます。千早城同様、ひと気はすくないのですけど。
そして、それ以上にかんたんしたのはお花と新緑の美しさ。
桜単体で見れば半ば散った季節ではありながら、新緑の葉のみずみずしさ、シャガやタンポポなどの野花とがあいまった美しさ・爽やかさが素晴らしいですね。
手入れが行き届いた様子がぞんぶんにうかがわれ、季節季節の魅力があるお寺であることが確信できます。そんな中でもとりわけよい季節に訪れることができたなと嬉しい気持ちになりました。
このような環境下にて、楠木正成さんも満足度高く眠っておられたらいいですね。
「非理法権天」ってなかなか世の中の実態を端的にとらえた言葉だよなあと思います。
花粉も多少はおさまり、暑さもピークには遠く、目に入るものは美しくて鼻を抜ける匂いもかぐわしい。散歩するには本当によい季節ですね。
どなた様も事故や怪我なく春の訪れを存分に楽しんでおられますように。
楠木正成さんへのリスペクトがこれから先も盛んでありますように。