信長の野望・蒼天録、ついに苦労三昧をクリアすることができてかんたんしました。
昔プレイしたときは配下の忠誠・友好度管理が面倒過ぎて途中でギブアップしたんですけれども、戦国時代の知識が増えたいまは「大名の仕事ってそういうもんだよね、大変だよね」と脳内シミュレーション力が高まってモチベーションを維持できたんじゃないかと思います。
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苦労三昧のカスタマイズはこんな感じです。
難儀なのは「忠誠度・友好度:自然変動大」「城の包囲効果:無し」「軍勢の士気:著しく下降」「軍団長・城主限定」あたりでしょうか。
ざっくり言えば「味方は寝返りまくります」「城は超堅いです」という感じ。
なお、この条件はCPU大名側にも適用されますので、各大名家も分裂・寝返り・下剋上が起こりまくりの地獄絵図となってまいります。
史実以上に酷い気がするこの戦国乱世を果たしてプレイヤーは天下泰平に導けるのでしょうかというお題ですね。
さあ、苦労三昧ということで相応しいのはこの方でしょう。
史実で長慶さんが細川晴元さんから独立したのは1548年頃ですので、この段階ではまだ細川京兆家の有力武将ですね。
苦労三昧をプレイする上でこの時代の三好長慶さんはおすすめでして。
蒼天録は武将の質・量が信長さんの活躍時代に集中していますので、
- 1546年段階だと各城の武将数がほどよく少なくて攻めやすい
- その中で三好長慶軍団には長慶、三好義賢(実休)、松永久秀という有能人材が揃っている
- 大名(細川晴元)が隣の城に住んでおり、強くもないので、即下剋上可能。
- 更に、特殊策戦を持つ凶悪武将たちの大半が元服前なので、早いうちに東海・播磨を落とせば元服してきた彼らをそのまま登用できる=敵に回さずに済む(竹中重治、服部正成、黒田孝高等)
- 三好長慶の相性データ「P」は、相性が悪い武将が比較的少ない(久秀さんや織田・徳川系武将と相性が悪いのがたまに傷ですけど)
という利点がございます。
ちなみに長慶さん以外だと、軍団長・城主時代の毛利元就さんもおすすめですよ。
素晴らしい能力もさることながら、毛利元就さんの相性データ「M」は相性が悪い武将が最も少ないレアなお人柄ですので、忠誠・友好度管理が重要な苦労三昧だとありがたいことこの上なしなのであります。
プレイ開始直後は、自城に実休さんや久秀さんを集めた上で、まずは忍者と仲良くなりましょう。苦労三昧は忍者の数と育成が最重要です。
長宗我部家等からいきなり引き抜きの誘いが来ますが断ります。
格好いいぞ長慶さん。
忠臣ぶりを発揮した次のターン、大名の細川晴元さんから呼び出しを受けたので芥川山城に参上してみたら。
いきなり斬り殺されてしまいました。
晴元様、とんだ狂犬野郎です。
苦労三昧おそるべし……まだ何もしていないのに。
まさか3ターン目で主人公がお手討ちに遭うとは思いませんでした。
動揺する久秀さんが哀れであります。
…………。
このまま実休さんに引き継いでプレイするのもそれはそれで楽しそうなのですが、さすがにテンションが上がらないのでロードして前のターンからやり直すことにします。
苦労三昧だと、常時2-3個のセーブデータを保存しておいた方がいいと思います。
さて、うかうかしていると成敗されることが分かった今、余計な根回しはせずにさっさと謀反することにいたしましょう。
芥川山城の防備を忍者で破壊して
晴元様を急襲します。
長慶さんと久秀さんで混乱をかけ続け、実休さんが城門を破壊すればそうそう苦戦するようなことはありません。
史実と違って晴元さんのお命を秒速で頂戴している辺り、長慶さんの置かれている苦労三昧世界線の厳しい環境が察せられますね。
しかし、ここまでは所詮プロローグ。
長慶さんの苦労三昧は今から始まるのです。
まず、下剋上にあたって何の根回しもやっていなかったので……。
細川持隆(氏之)さん、波多野稙通(秀忠)さんと、育ての親と義理の親がいきなり敵に回ってしまいました……。
長慶さんのお心が軋みそうな戦いがこれからも続いていくのです。
さて、気が進まない方々との争いは一旦置いておいて、まずは近隣の目の上のタンコブに挑戦していきます。
この頃になると流れてきた滝川一益さんも加わったりして、観音寺城や石山本願寺の厚い城門も突破可能になりました。
ちなみに室町幕府崩壊後に登用した足利義輝さんはよっぽど長慶さんのことが嫌いなのか、プレイ全体を通して3回も寝返りやがりました。
この世界線の長慶さんは思ったことを口に出すようです。
並行して細川讃州家の各城への調略も重ね、細川持隆(氏之)さんを丸裸にし。
苦労三昧、敵を寝返らせるのはかんたんです。
ちゃんと友好度を維持しないと再度寝返られたりもするのですが。
いよいよ勝瑞館へ遠征です。ここはやはり実休さんを連れていきたいところ。
すべてゲームの汎用セリフなのですが、「なぜまろの下知に従わぬ」「細川持隆は長慶様の宿敵です」「まろの生涯に悔いなどない」という一連のセリフが涙を誘います。
たぶん私、蒼天録ユーザーの中で細川持隆に思いを馳せた人ランキングだと上位に入ると思う。
阿波遠征を終えたタイミングで、仲直りしていたこの方も逝ってしまいました。
1551年。育ての親と義理の親を失いつつ、長慶さんは既に史実以上の版図を支配するに至っています。
さあ、立ち止まることなく各地へ進出して参りましょう。
毛利元就さんとはまともに戦いたくありませんので、忍者の力を借りました。
同じく武田信玄さんとはまともに戦いたくないので、ずるい小技を使いました。
躑躅ヶ崎館右側の兵に注目してもらいたいのですが、1枚目は赤旗、2枚目以降は青旗になっています。
要するに、武田信玄さんが出陣→留守の躑躅ヶ崎館を落とす→武田信玄さん、兵に裏切られて捕らえられて出頭させられる(と思われる)→斬られる、という流れ。
こういうケースだと、他に武田家の城があればそちらに本拠が移るのですが、ラスト1城だと問答無用で捕まって斬首されるようです。
史実の武田氏滅亡時に通じるものを感じる、シビアな世界観ですね。
鉄壁の団結を誇った武田軍団ですら忠誠度がボロボロになる苦労三昧世界。
本当に恐ろしいです。
しかし、武田信玄さんを滅ぼして安堵したのか――
ここで長慶さんが斃れました。
史実より少しだけ長生き。
日本の2/3を制覇したところで力尽きました。
ここまでやればご本人も安らかに逝けたのではないでしょうか。
常識で考えればこれだけの支配力があれば残りの大名家も服属してきそうなものなのですが、苦労三昧世界では最後の一家まで争い尽くすことを強いられます。
後継者を選び、戦いを続けましょう。
義興さん(生きてる!)しかおりますまい、と言い切ってくれる久秀さんにも感涙を禁じ得ません。
事前に三好御前という非実在娘を久秀さんに嫁がせているので、地味に久秀さんも後継者候補に入っているのが面白いですね。
ここから松永久秀プレイに切り替えるのも最近のイメージにそぐわないので、やはりここは義興さんを後継者にして天国の長慶さんにニッコリしていただきましょう。
代替わり後でも、久秀さんが義興さんのことを「若」と呼ぶのがアツい。
ただの汎用セリフがいちいち刺さってくる蒼天録の完成度を愛でよ。
とはいえここまで攻略が進むと、戦はこういうメンバーに任せることになり。
画像2~5枚目の4人が凶悪さで有名ですが、戸次鑑連(立花道雪)さんも特殊威圧が凶悪(戦意と士気を大きく下げる)な上、挑発まで使えてステータスも優秀なのでおすすめなんですよ。
活躍年代が広いのもありがたいですし。
ちなみに、今回のゲームプレイでは大友家から寝返った後、何があったのかは分かりませんが浪人していたので登用しました笑。
義興さんは一度も戦に出ることはなく、ひたすら宴会を開いて配下諸将をもてなし続けます。
隙あらば各城が寝返ろうとするので、宴会に招待して友好度を上げておくのはすこぶる重要なのです。
褒美も含め、お金がいくらあっても足りないので、しょっちゅう各城から巻き上げたり商人に米や鉄砲を売ったりと金策するのが面倒なのですが……。
ちなみに、城主は最低でも知力50以上の将を配置するようにしましょう。
知力49以下だと、(主に味方から)流言をかけられまくってみるみる友好度が低下し、謀反を企むようになってしまいます。
後半は、毎ターン(しかも味方側のターン)誰かが謀反しようとしたり暗殺されたりするのが不穏極まりありません。
戦では、もはやそんなに苦戦することはありません。
涙を誘ったのは上杉謙信(長尾景虎)さんで、我々が攻め込んだとき、春日山城には武将が二人しか残っていませんでした涙。
ゲーム開始して比較的早い時期に本庄実乃さんが4城くらい連れて独立してしまった上、伊達家等近隣諸国への寝返りが相次ぐ地獄の越後になっていた次第です。
こわいぞ越後衆。
そういう訳で関東・東北を一つずつ攻め滅ぼしていき、いよいよラストバトルです。
当然、特に苦戦することはなく。
ただただ長かった…………。
クリア時点の一門衆生存者は次の通り。
天下統一直前に実休さんも旅立ってしまいました。
クリア時点の忍者育成状況。
S忍者がいっぱいだあ。
最後に追放されたのはこの方でした。
絶妙な人選に思えなくもありません。
感慨深いエンディング。
三好康長さんや和田惟政さんがコメントを寄せてくれるのが嬉しいですね。
この苦労三昧な殺伐世界にて、三好幕府がもたらした安寧が永く続きますように。
蒼天録の苦労三昧に挑戦する方の参考になれば幸いです。