大雨警報のさなか、本降り前ならいけるやろと土柱と上桜城にいって霧中の風情を楽しんだり、本降りになってからは大塚国際美術館に避難して鑑賞したりして楽しんでまいりました。徳島県にはほかの吉野川や渦潮もふくめて壮大かつ悠久の時の流れを感じさせてくれる場所が多くてかんたんしますね。
阿波の土柱
土と風雨がつくりだした景観、阿波の土柱。
「時の流れ」を具現化してみせたようで私は大好きですが、自然信仰や山岳信仰の対象にされたという話は聞かないですね。オンリーワンすぎてスルーされたんでしょうか。
雨と霧でぼやけた風情もいいものです。
登って上から見たところ。
道中はきれいに整備されているので、お散歩気分で名勝を楽しむことができますよ。
季節によっては夜にライトアップされていたり、近所では温泉も湧いていたりするようです。
近所のちびっこ川柳がかわいい。
「土柱のかべ 断崖・絶壁 魅力的」というのがエネルギッシュな勢いで好き。
上桜城
三好家の名臣篠原長房さんの居城、討死の場所として知られる上桜城。
堅城と伝わりますが、現在は本丸付近まで道路が通っているので実はとてもアクセスしやすくなっています。
道路沿いの「車両進入禁止」看板から、歩いて3-5分で本丸に到達。
本丸を見るだけなら上り坂も少なく、最後にちょっと細い坂があるだけ。
本丸のようす。
天気がよければ吉野川を一望できそうです。
見晴らしがいいだけに、主君の軍勢が接近してくるのもかなり早い段階で察知できたに違いなく、無念や諦念を噛みしめる時間、それらを闘志に切り替える時間は充分にあったのでしょう。切なくなりますね。
背後の山々の頼もしさが徳島っぽくて好き。
大塚国際美術館
超有名&超人気なので詳細な説明は割愛しますが、欧米の作品を中心に世界中の名画を陶板に写したレプリカを鑑賞できる美術館です。
米津玄師さんが紅白でLemonを歌っていた場所と言ったらピンとくる方も多いかもしれません。
館内は5階構造でめちゃくちゃ広く、上野や欧米の巨大美術館・博物館並。
見て回るだけで4キロくらい歩く計算になるそうです。
挙げればキリがないくらい有名な作品が展示されていますので
比較的知名度が低そうな作品のなかで、今回惹かれたものをいくつか備忘的に。
ぜひ訪れてポカリスエット飲みながらお気に入りの作品を見つけていただければ。
館内は作品の撮影OK、コスプレして有名絵画の登場人物になったぽく記念撮影できるスポットも豊富と、ご家族連れ・友人同士・カップルにもとてもおすすめです。
冒頭に書いた通り、徳島県はなにかとスケールの大きさ、果てしない時の流れを感じさせてくれていいですね。きっとこういう土地からは器量や長期的視点に富んだ大人物が生まれてくることでしょう(三好家を推したいゆえの強引ロジック)。
なんとなく関西以外での知名度が高くない気もしますが、ほかの四国三県に勝るとも劣らず徳島県に多くの観光客が訪れ魅力を味わってくださいますように。