ゲゲゲの鬼太郎決定版の7巻、個人的に一番怖い妖怪ナンバー1の万年竹さんが登場してかんたんしました。
第何期か忘れましたが昔アニメで見て怖かった記憶があります。懐かしいなあ。
7巻に収められているお話は次の通りです。
- 妖怪万年竹
- 妖怪危機一髪
- 妖怪ラーメン
- ガマ妖怪
- 吹消婆
- 妖怪猫魈
- 妖怪大百足
- 月の妖怪桂男
- 死霊軍団
- 煙羅煙羅
- 手長足長
- 海坊主先生
以下、ネタバレを若干含みつつ好きなシーンやセリフです。
- 妖怪万年竹。
硬い。育つ。増える。
こうしたスペックだけ見ても強敵なのですが、それ以上に「竹」という身近でありながら異常な生命力と神秘性で知られる植物がモチーフであるだけに、生活実感に根差した畏れを感じてしまいますよね。「鯉」とかもそうですが、日ごろからパネェなと思わずにいられない生き物由来の妖怪や怪物は怖いと思います。
漫画での潔いラストも好き。 -
「ぼくは反対だ あくまでも戦うぞ」
「鬼太郎 おめえ太平洋戦争前の日本軍みてえなこと言ったってダメだ」 -
「バカバカバカのバカ」
- 妖怪だぬきが再び登場して嬉しい。
八百八たぬきほどの格はないたぬきですが、鬼太郎シリーズのたぬきはとにかくかわいいの。こらしめられたら素直に反省するところもかわいい。 -
「あっ 酔っぱらいの中学生」
「なんだこのやろう あやまれ 世の中で中学生が一番エライんだぞ あやまれよオトナ」 -
「地球人たちにわからせてやろうと思ったのです」
月を荒らされたくないので地球で騒ぎを起こした桂男と月ウサギ。ウサギがちょっとアメコミ風のデザインでとてもかわいい。こらしめられた後は一反もめんに乗って月まで帰っていきましたが、一反もめんが宇宙航行可能なことに個人的にはいちばん驚きました。
-
「お前のポケットに入っているのはなんだ?」
「ウイスキーです」
「小学生のくせにこんなものまで飲むからダメなんだよ」
この巻はほかにも砂かけ一族の秘宝「砂太鼓」が大活躍したり、砂かけばばあの心臓が高鳴ってコーフンしたりと、砂かけばばあファンにはたまらない内容ですね。
猫娘が一般イメージのデザインに落ち着いたり、月風魔伝新作でも強敵だった手長足長が登場したりもポイント高いと思います。
現実の世界は鬼太郎世界よりもすこしはマシな治安で、小中学生が健全に育っていきますように。
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