大相撲名古屋場所、3関脇の大関挑戦や錦木関の奮闘で前半がめちゃくちゃ盛り上がった一方で終盤はやや気抜けしてしまいましたが、それでも豊昇龍関や琴ノ若関や朝乃山関や新入幕トリオがしっかりと魅せてくださってかんたんしました。
前半と後半でこんなに雰囲気が変わった場所も珍しい気がします。
名古屋場所で勝ち越した幕内力士は次の通りです。
12勝 豊昇龍(優勝・敢闘賞)、北勝富士(敢闘賞)
11勝 琴ノ若(敢闘賞)、伯桜鵬(敢闘賞・技能賞)
10勝 錦木(殊勲賞)、豪ノ山(敢闘賞)、湘南乃海(敢闘賞)、
竜電、遠藤
9勝 大栄翔、若元春、翔猿、宝富士、碧山
8勝 明生、朝乃山、玉鷲、隆の勝、琴恵光
まことにおめでとうございます。
豊昇龍関と北勝富士関、今場所はいずれもよかったですね。
とりわけ豊昇龍関は大関挑戦三人のなかで最後まで集中力と胆力とを維持できたのが素晴らしいと思います。
北勝富士関ももともとこれだけの勝ち星をあげる地力はあると思いますので、今場所の成果を励みにますます活躍いただきたい。
11勝の琴ノ若関と伯桜鵬関、彼らはいずれも素晴らしかったと思います。
琴ノ若関は日に日に持ち味がよく出ていて、次代を担う感が充分。霧島関や三関脇に置いていかれた感をお持ちだったかもしれませんが、大器という点では彼らに負けず劣らずだと思いますのでこれからも大きく育って活躍いただきたい。
伯桜鵬関も想像以上のすごさでしたね。序盤は寄り切りきれいやな素敵、でも立ち合いの当たりがまだまだかな、くらいに思っていたのですが、毎日毎日引き出しの数々で魅せること魅せること。本当に、これで師匠ゆずりのいい意味でエグい立ち合いとか身に着けたら無双してしまいそう。
10勝勢も大変魅力的でした。
錦木関、終盤は疲れが出たのかもしれませんが、先場所に続く重量級の強さ格好良さは忘れがたいものがあります。照ノ富士関に勝った時は思わず声が出ましたもん。
豪ノ山関と湘南乃海関もこれからが楽しみですね。新入幕トリオのなかで取り口だけで言えば豪ノ山関が一番好みです。湘南乃海関はプロフィールの「好きなアーティスト」が湘南乃風なところがニクくて好きです。
9勝勢のなかでは、碧山関を一番気持ちを込めて最後まで応援できました。
まだまだ幕内で長く活躍し、幕内の壁として立ちはだかっていただきたい。
全盛期には及ばないのかもしれませんが、今場所の碧山関は気持ちがこもっていたと私は思う。
8勝勢も見どころ多かったですね。
明生関、隆の勝関はまだまだ、もっと魅力を持っている力士だと思いますのでもっともっと地力を見せつけていただきたい。
琴恵光関はいつもクイックリーで好き。
玉鷲関は今場所寄り切りを連発して自分のなかではめっちゃアガりました。
そして朝乃山関。登場するたびに割れんばかりの拍手と声援。いかに観客から背負っている期待が大きいかよく分かります。それが休場明けの終盤、超格好良かったから言うことないですよね……今場所、またファンを増やしたのではないかと思います。
あと、負け越した力士のなかでは……
北青鵬関が研究されまくって丸裸になっている感じがするのに幕内の怖さを感じました。ここから再奮起して、取り口のバリエーションを増やしていただきたいところです。これだけみんなから分析されるのは、怖さの裏返しでもあるんですからね。
そして個人的に推している武将山関3勝12敗。今場所は武将山関のいいところが全然出ていなかったと言わざるを得ません……悔しい! 緊張したのか体調が悪いのか分かりませんが、着々と地力はついているのだから周囲に惑わされずに己の相撲道をしっかり歩んでいただきたいところです。また幕内に帰ってくるのを待ってます!!
あと、今回はじめて名古屋場所に行ってみたんですが、ドルフィンズアリーナの一人マス席気楽でいいっすね。
たまたまかもしれませんが子連れ客が多かったのも好感度高いっす。未来の相撲ファンがいっぱい増えてほしい。
来場所も、番付の上位も下位もそれぞれの魅力や重みをしっかり披露してくださいますように。