年に1度の名古屋場所。
せっかくお金を払って観戦に行っているのにコロナ禍でめちゃくちゃ休場者が出るわ遠藤関や志摩ノ海関やらの(準)ご当所力士はそろって不調だわで、観客方的には歴史に残るほど「マジか」感のある場所になりまして、かえっていい思い出になったんじゃないかとも思えてかんたんしました。
逸ノ城関の初優勝も見れましたし、霧馬山関、豊昇龍関、若隆景関、若元春関あたりが相変わらず質の高い取組で魅せてくれましたし、明生関や翠富士関も頑張っていましたし、終わりよければ総てよし!
今年の名古屋場所で勝ち越した方々は次の通りです。
12勝 逸ノ城(優勝・殊勲賞)
10勝 正代、翠富士、阿武咲、錦富士(敢闘賞)
9勝 豊昇龍、明生、宝富士、妙義龍
8勝 若隆景、阿炎、霧馬山、翔猿、錦木、王鵬、豊山
人数が少ない!
コロナ禍休場が最終的に20人以上……。
とりわけ13日目の「不戦勝」5連続、計7回は見ていて空恐ろしくなりました。
15日間取り切って、勝ち越しまでできた力士全員に敢闘賞というか観客貢献賞でも贈りたいくらいですわ。
逸ノ城関は大器大器と言われ続け、過去には優勝一歩手前になったことも多々あっただけに、ケガや減量増量や帯状疱疹やコロナ感染等々を乗り越えてようやくの優勝、
喜びもひとしおでありましょう。
優勝インタビュー、表情を変えずに素のリアクションを連発するところには笑わせていただきましたが、最後に親方やおかみさん、付け人や支えてくださっている方々への感謝を口にしたところは少し涙ぐんでいたように見えてなお良かったですね。
湊部屋、なんとなく仲よさそうというか家族的つながりを感じますし。
張り差し含めて上手を取りにいく技術が急に上手くなった印象があります。
前に出る圧力はまだまだ伸びしろがあるでしょうし、これからも少なくとも三役以上で身体以上に大きな存在感を示し続けていただきたいものです。
今場所は大関がやばいやばい言われていましたが、終わってみれば貴景勝関が11勝、正代関が10勝。
とりわけ正代関は優勝した逸ノ城関や照ノ富士関を破り、一方で貴景勝関には敗れて、優勝争いの混沌化という点では大貢献でしたね。
調子が出てくれば強いんだから本当にもう。
10勝勢は敢闘賞を取った錦富士関だけでなく、翠富士関も阿武咲関もよい動きで好印象でしたね。とりわけ後半戦の阿武咲関の取組が好き。
9・8勝勢は最近の場所の傾向通り、豊昇龍関と霧馬山関、若隆景関が高い質の取組をいつも見せてくれて満足度が高かったです。
勝ち越しはならずでしたけど、若元春関も敢闘精神あふれていてよございました。
明生関の調子が上がってきているのも嬉しい。
彼も後半になるほどよかったですね。
そういう訳で勝ち越した力士方はいずれもありがたかったし、コロナ禍で休場となった面々はやむを得ないのですけど、今場所は(準)ご当所力士方がそろいもそろって大不調だったのが残念でしたね。
年に1度の名古屋場所、三重県や石川県、長野県等から駆けつけたファンも多かったと思うのですけれども、コロナで力士は少ないわお目当ての力士は調子悪いわで、お気持ち察して余りあります。
来年の名古屋場所では、ぜひぜひファンの前で格好いいところを示しまくっていただきたいと、今のうちからエールをお送りさせていただきます。
相撲界もその他業界も、コロナ禍による事業継続ピンチが襲いかかってきても土俵際でなんとか凌ぐことができますように。
推しの十両武将山関も8勝7敗で勝ち越せてよございました。
相手を正面に置いたときの押しの威力は素晴らしいので、あとは掴まえられた時の対策か、あるいは掴まえられないようにする対策か……。