肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

大相撲2022春場所感想「琴ノ若関の大成長が嬉しい驚き」

 

2022年久しぶりの大阪春場所、若隆景関と高安関の優勝争いにかんたんしつつ、琴ノ若関の素晴らしい成長っぷりに目を見張りました。

 

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今場所幕内で勝ち越したのは次の方々です。

 

12勝 若隆景(優勝・技能賞)、高安(敢闘賞)

11勝 御嶽海、琴ノ若(敢闘賞)

10勝 霧馬山

  9勝 正代、北勝富士、翔猿、若元春、琴恵光、

   琴勝峰、栃ノ心、錦木

  8勝 貴景勝、阿炎、豊昇龍、大栄翔、遠藤、

   志摩ノ海、照強、一山本

 

 

若隆景関の活躍は目覚ましいものがありましたね。

あの斜め下からのおっつけは本当に相撲勘の冴えを感じますし、それを支える強靭な足腰もたまらない。鍛錬とセンスの高い次元での融合を感じます。

強い余震に先日襲われた福島県民の喜びもひとしおではないでしょうか。

 

兄の若元春関、モンゴル新世代の霧馬山関と豊昇龍関、そして宇良関や石浦関等々、さいきんは中軽量級のアスリート系力士が増えてきて、彼らのハイレベルな攻防をたくさん見れるのはなんと幸せなことでしょう。

その中で若隆景関が一歩先んじたかたちになりましたけど、なんとなく若隆景関の独走を許さなさそうなライバルが多いだけに、これからも楽しみですね。

 

 

高安関は……またも…………。

ファンの心情としては、一度は彼に優勝してもらいたいんですけど。

兄弟子同様、こんなに初優勝を心待ちにされている方もそういないんじゃないですか。

来場所、更に上がった番付で、堂々と勝利数を積み上げてほしいものです。

 

 

そして、琴の若関ですよ。

先場所から連続での敢闘賞、優勝争いの一角……という結果もめでたいのですけど、それ以上に肉体・取り口の向上っぷりが感動モノでしたね。

もともと、恵まれたポテンシャルは誰もが認めるところでしたけど、やや小器用になりがちで伸びきらない姿にやきもきさせられていたじゃないですか。ケガもしましたし。

それが、今場所になっていよいよ足腰が座って、相手の芯をつかむような速攻性の当たりを繰り出すようになって、強さ・速さ・柔らかさを兼ね備えた堂々たる姿になったものだと。きたきたきたと。

(と思ってたら中盤、貴景勝関戦等でいつもの小器用な取り口が顔を出してたのでマジかとなりましたが、後半ふたたび良くなっていたので終わりよければと受け止めましょう!)

今場所のいい時の相撲は、個人的には朝乃山関以来の大器を感じました。

ぜひいい時の相撲をモノにして型にしていただきたいと願います。

 

 

ちゃっかり9勝している正代関に微笑みを禁じられないのですけど、やはり照ノ富士関がいないと土俵が締まらない感もあって、かすかなもやもや感も残りますね。

 

 

8勝勢の中では、志摩ノ海関の守備力が心に残りました。

彼も柔らかくてタフですよね。

タイプは違いますけど、北勝富士関のように、粘り強い取り口でファンに愛される存在になってきていると思います。

スピーディでセンスの光る若隆景関のおっつけも格好いいのですが、志摩ノ海関の地道で息の長いおっつけも私は好き。

 

 

それにしても毎場所毎場所、新たなヒーロー、新たな魅力が出てきて楽しいですね。

絶対王者のいない時代の良さも間違いなく出ていると思います。

来場所も新鮮な驚きがファンのもとにやってきますように。

 

 

 

十両では、推している武将山関が6勝9敗とまたも負け越し。

あと一歩足腰が嚙み合えば……と悔しく思いますが、復調・再起の兆しも感じるので引き続き注目していきたいです。