週刊漫画ゴラクで好評連載中の歩き巫女九尾シリーズにて、とうとう三好長慶&松永久秀主従の登場とあいなりかんたんいたしました。
(※週刊漫画ゴラクは関西以外では金曜発売みたいなので、金曜になるまで中身を語るのは控えましょう)
ラスボスが松永久秀さんというのは戦国エロコンテンツにおいて納得感しかありませんが、三好長慶さんがまっとうに未来の天下人ver.で登場してなおかつエロ漫画竿役を務めるというのは管見の限り史上初のことではないかと思われます。
以下、下ネタと若干のネタバレがありますので苦手な方や未成年はご遠慮ください。
エロ画像はありません。
単行本が24年1月に出るそうなので興味がある方は自分で買ってくださいまし。
「歩き巫女~」は大杉ゆきひろ先生の人気シリーズでございまして、武田家に仕える歩き巫女たちがさまざまな時代でさまざまな武将(おとこ)たちと情を交わしながら戦ったり復讐したり人を助けたりする作品です。
↓こちらのリンク先で川中島編を3話ほど試し読みすることができますが、
- エロ漫画としての卓越したエロ描写もさることながら、
- 武将(おとこ)は皆さん戦国ロマンみなぎる格好良さをしっかりと魅せてくれ、
- かつ漫画の文法はさながら男塾。迫力&荒唐無稽なバトル、シュール&荒唐無稽なツッコミ不在ネタがばらまかれているという、
大人向け戦国闇鍋(味はとてもおいしい)な作品に仕上がっているところが魅力であります。
前もなんかで書いた気がしますけど村上義清さんがすんごいイケオジなのでファンの方は読んだ方がいいと思いますよ。
そんな歩き巫女の望月千代女さんたちが、今回は舎利寺の戦い直後あたりっぽいタイミングで京と堺に登場。
三好長慶さんは暗殺されかかっていたところを助けられるかたちで、松永久秀さんはエロ巫女たちに興味津々で自ら接近してきて。
麒麟がくるといい、長慶さんは史実の暗殺未遂事件を踏まえてあんがい創作コンテンツに登場させやすい人物なのかもしれませんね。とりあえず襲われといてください主人公が助けますから的な。
以下、詳しくネタバレしない範囲でかんたんしたポイントを。
- 薬のすりこぎが双頭ディルド
- 舎利寺の戦い? 後に三好長慶さんを暗殺し細川氏綱さんとの戦いを続けようとする細川晴元さんの人物解像度の高さ
- 京と民草に平穏を取り戻すために命をかける三好長慶さん
- 三こすりももたない三好長慶さん(※歩き巫女シリーズにおいて一こすり以上もつのは上位の実力者です)
- 後に立派な天下人になることが紹介される三好長慶さん
- 松永久秀さんにウキウキでエロ体験を語ってしまう三好長慶さん(もしかしてそのせいで妻に捨てられたのでは……)
- 堺と言えば芥子餅
- 南蛮奴隷商人のカマセ竿役っぷりがハンパない
- 千代女さんの股のあいだからのカットで格好良くセリフを語る松永久秀さん
- イイ顔でイイ風のこと(要約:殿がうらやましい、儂もエロいことしたい)を大演説する松永久秀さん
- 望月流房中術を破り逆にイカせる松永久秀さん(※シリーズの中でもここまでの性愛の術を誇った武将(おとこ)はほとんどいません)
- 交合い(まぐわい)のなかで「相手を想いそして想われる――そして一人ではたどりつけぬ快感の高みへ達する」という幸せを見出す松永久秀さん
- 最終シーン、当然のように全裸で木登りしてイイ顔している歩き巫女たちがジワる
等々。
作中の世間では松永久秀さんに従来説的な噂(長慶さんにいずれは取って代わる的な)も流れているようですが、久秀さん本人は長慶さんのことを一切悪く言っていませんし「我が主君」「美しいものが好き」とも明言していますので実際は長慶さんの精神性の美しさに惚れているパターンなんじゃないかなとも思いますね。
魅力的な三好主従成分を摂取できて大満足です。
三好長慶さんも歴史好きの間では名が知られてきた気もしますが、やはり自分(純歴史)のストーリーだけでは人はなかなかついてきませんので、更なる知名度アップのためにはナナメ上の発想が必要となってまいります。
今作のような一流エロ漫画とのコラボは三好長慶さんがより多くの人々から支持を集めていくための契機になると思いますので、前向きに楽しんでいきたいざんすね。
そのうち歩き巫女さんたちが毛利家や大内義隆&陶隆房主従や大友家にも顔を出してくださいますように。
武将たちがちゃんと魅力的だから安心して読めるのがいいんですよね。