東海地域で一度は行ってみたいと思いつつ行ったことがなかった稲葉一鉄さんゆかりのお城と岡部元信さんゆかりのお城を訪ねることができてかんたんしました。
別にめちゃくちゃ事績や生涯に詳しいわけではないんですけどなんか好きな二人。
稲葉一鉄さんや岡部元信さんって、東海戦国史のビギナーにとって織田家プロパー家臣や徳川家プロパー家臣の「次」くらいにハマりそうな人物やと思いませんか。
曽根城(大垣市)
稲葉一鉄さんが城主を務めたことで知られる曽根城。
現在は稲葉家に縁のある華渓寺さんという清潔なお寺が建っております。
お城の案内板がこちら。
稲葉一鉄さんはけっこうな有名人ですので、地元からもしっかり慕われている感じがいたしますね。
今回はじめて訪れてみて、いちばん驚いたのは湧き水の清浄さ。
お寺の入り口あたりに湧き水を汲むことができるスポットがあり、地元の方に愛好されている様子がうかがえました。
手ですくって飲んでみると、確かに冷たくておいしい!
ハリヨ君という珍しい魚も生息しているということで、こんなに水に恵まれたお城で稲葉一鉄さんが暮らしていたんやなあと意外な印象を抱きました。
稲葉一鉄=水属性というイメージをもっている戦国ファンは多くはない気がします。
そういえば一鉄さん、茶人としても知られていますが、良水というバックボーンを持ってはったからこそなのかもしれませんね。
鳴海城(名古屋市緑区)
名古屋に移って、桶狭間にもほど近い鳴海城へ。
桶狭間の戦いの際、今川方が敗北しても岡部元信さんの守る鳴海城だけは落ちなかったことで知られていますね。
城跡には、岡部元信さんが今川義元さんの首と引き換えに贈ったと伝わる遊具が。
戦で荒れた民の心を癒すために児童遊具を、という元信さんの心意気に尾張の民は喝采を送りましたが、遊具をよく見ると今川家・駿府の象徴たる富士山をかたどっていたことに織田信長さんも「さても小憎き岡部丹波の忠義ぶりよ」と苦笑いしたそうで。
(嘘です)
桶狭間は何度か来たことがありますが、いつ見ても小高い丘、起伏が多くて、一見さん的には丘の向こうに何があるのかまったく分かりません。
交通の要衝にこんな地点が、そしてこんなドラマがと、通りがかるたびに意識してしまいますね。
刈谷城(刈谷市)
その岡部元信さんが桶狭間帰りに燃やしていったことで知られる刈谷城。
刈谷藩の藩庁が置かれていたこともあり、小規模ながら往時は立派な威容を誇っていたであろうことが伺えます。
刈谷市は財政豊かなことで知られるだけに、公園の整備っぷりも心なしかゆとりを感じる気がいたします。
現代も産業が盛ん、歴史・史跡もたくさん、交通の便もよろしい。
住民満足度が高そうな街であります。
鳩も心にゆとりがあるようで。
人間が近づいてもまったく動じません笑
戦国時代にテーマを絞っても、東海地域には訪れるべき場所が山ほどあってよございますね。
もともとの史実が豊富、研究も進み、案内の整備も進み、ファンの満足度も高まる。
研究やファン活を支える現代の景気や人口も良好。
各地域の歴史コンテンツもかくありますように!