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かんたんにかんたんします。

「働かないふたり 32巻 感想 守の将来の仕事!」吉田覚先生(新潮社)

 

働かないふたりの32巻を読んでいたら、巻末のオマケ漫画で守さんの将来のお仕事が明言されていてかんたんしました。

いや、まさかこんな場所で重大な内容が発表されるとは思いませんでしたわ。もともと単行本でのファンサが厚い作品でしたけど、その傾向が一層増してきていますね。

 

www.shinchosha.co.jp

 

 

 

先に書いておきますがネタバレはいたしません。

守さんの将来のお仕事を知りたい方は素直に単行本を買いましょう。

 

進路の内容自体は読者であれば予想できるものでしたけど、その進路の明かされ方、未来がどのような過去から生み出されているかの描かれ方がたいへん上質で、よきドラマでございました。

ほんまに単行本のオマケ漫画とは思えない。

というかこのオマケ漫画の構想があったからweb連載の本編で先に布石を置いておいたんでしょうかね。

 

なんにせよファン満足度の高い巻でございました。

 

 

 

ほかに単行本の中で気に入ったのは

  • #2062の戸川さんがただただかわいい。
    問題が起きていないので登場回が減っているのが寂しい限りですが、これからも登場自体はし続けて魅了してくださる存在なのでしょう。

  • #2084で初登場したお婆ちゃんがかわいい。
    夜更かしして酒飲みで深夜ラジオリスナー、でも見た目はめっちゃ人よさそうな婆ちゃんというキャラ造形が最高ですわ。こんな老後に憧れますよね。

  • #2099の春の散歩、リラックスしてアホ面している春子さんと倉木さんがかわいい。この漫画で、いちばん表情をこだわって作画されているのは倉木さんなんじゃないかと思いますが、その表情がどんどんくだけていっているのがいいですよねえ。

  • あとは小ネタで、#2080の映画でよく見るやつ、#2103のとん汁ハイが共感性高くてとても好きです。

 

あたりでしょうか。

 

なんというかこの漫画は猫の寄り合いを眺めているような優しいかわいげ、ゆるい受容力に富んでいて、リラックス効果高くてよいですわ。

 

 

ストーリー漫画であればニート作品で将来が示されるとなると終盤に入ったのかと思ってしまいますけれども、ストーリー漫画とも言い切れない作品ですのでほどよくサザエさん時空的な感じでのんびり連載が続いていってくださいますように。

替えがきかない作品なんですよね。

 

 

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