関ヶ原ウォーランドを初めて訪れてみましたところそれ以外の西濃地域観光の記憶をすべて吹き飛ばすようなインパクトでかんたんしました。
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皆さんご存じでしょうか。
ごく一部界隈では有名な観光地のようなのですが。
場所は関ヶ原の戦い古戦場からすぐ近く。
一見それっぽい入場口がお客様をお迎えしてくれます。
ちなみに土日に行きましたが、客は10人もいませんでした。
混雑はあまり心配しなくても大丈夫かと思われます。
館内マップ。
関ヶ原の戦いっぽいマップになっています。
館内は基本的に散策するのみでして、アトラクションは輪投げしかありません。
関ヶ原の戦い参加者みたいな気持ちになって練り歩きましょう。
入場して右手に進むと毛利家の皆さまがお迎えしてくれます。
キレ者感に乏しい毛利秀元さん、
弁当感なく凛々しい吉川広家さん、
よく言えば平常心わるく言えば覇気を感じない安国寺恵瓊さん。
この3枚の写真でお察しいただけたかと思いますが、関ヶ原ウォーランドは某著名芸術家による武将セメント像を眺め愛でることができるスポットなのであります。
続いて遭遇したのは浅野幸長さん。
この画像だけでは個人情報特定には至らないと思われますのでそのまま載せますが、「みゆ」「みほ」という味わい深い木札が親しみを感じさせてくださいますね。
浅野幸長さんのご家族が贈ってくれたお守りとかなんでしょうか。
関ヶ原の布陣に沿ってますので、毛利家エリアを越えた向こうは徳川家康さんの本陣であります。
お疲れなのでしょうか、虚ろな視線で首実検を行っている徳川家康さん。
積極的に写真を撮ってはいませんが、園内には多数の生首セメント像も散見されますので苦手な方は訪問時ご留意くださいませ。
家康さんの傍らに控える黒田長政さん。
いかめしい顔つきですが、どちらというと後ろにいるウィザードリィ8のモブみたいなポーズの足軽さんが気になります。
付近にいた足軽さんたち。
表情や場面のバリエーションゆたかで、ほっこりしちゃいますね。
続いて、すごい勢いでやられている人を見つけました。
よく見たら島左近さんでした。
最期のシーンを再現されたものでしょうか。なぜ左近さんだけ。
近くにいた後藤又兵衛さんはキリっとしてはるのに。
かつては今以上に後藤又兵衛さんの人気が高かったので、当時のイメージを踏まえた造形になっているんでしょうかね。
石田三成さんも発見しました。
よく見ると佞臣っぽい顔に見えなくもありませんが、キャラが濃い関ヶ原ウォーランドのなかでは地味な方に映ります。なんとなく関ヶ原ウォーランドの西軍武将たちは石田三成さんの指揮に従っていなさそうに思えるので、何もかも計算されつくした造形・配置の妙なのかもしれません。
その奥に島津家。
義弘さんと豊久さん。
この二人は現代のイメージとあまり変わらない気がしますね。
豊久さんの周辺の草むらが整えられていないのが逆に孤軍奮闘感を演出しているようにも見えてきます。
うじゃうじゃ合戦模様。
よく見ると、刀などの得物が朽ち果てて中の鉄芯が露出している像がちらほら。
これもあえての深い演出で、手足を失っても戦い続ける地獄の修羅道を表現しているのかもしれませんね。
アホな子どもや酔っぱらいが飛び乗ったり抱きついたりして、朽ちた像が刺さって大ケガするような事件がいずれ起こりそうなのが個人的に一番怖いです。
有名武将に戻ります。
既に腹を切ろうとしている大谷吉継さん。早くね?
小早川秀秋さん。
ちょっと下膨れた顔が写実的じゃないか。
可児才蔵さん。
この方は非常に若々しく猛々しいですね。戦好き感がよく表れています。
そして武田信玄さん。
縁もゆかりもないのに何故。
だがしかし。
「ノーモア関ヶ原合戦」。
関ヶ原に先立つ27年前に亡くなった名将の魂の叫び。
我々の胸を打つこと激しいものがございます。
そう、この地は関ヶ原。
思い返せば7世紀にも壬申の乱で争闘の舞台となった地。
※諸説あり
1000年に一度倭国大乱がこの地で決する定めなのであれば、来たる27世紀にもこの地で多くの血が流れないとも限りません。
リピートアフターミー、
ノーモア関ヶ原合戦!
内乱の愚かさ。
平和の尊さ。
隣人を愛し分かり合うことの喜び。
この切なる願い!
我々現代人に伝えるべく、武田信玄さんは黄泉の地から舞い戻ってきてくださったのでありましょう。
ありがとう信玄!
ビバ信玄!!
フォーエバー信玄!!!
……関ケ原ウォーランドで紡がれた平和への祈りと武田信玄さんへのリスペクトが、これから先も内乱を抑止し続けてくださいますように。
いやあ、初めて行きましたがすさまじい衝撃でした。
あえて名前は出しませんが、他にも西濃地域の秀吉さん伝説ゆかりの地ですとか本丸の横にソープランドがあるお城ですとかお賽銭の代わりに油揚げを奉納する神社ですとか土地の名物タンメンですとかいろいろ堪能したんですけど、振り返ると関ケ原ウォーランドの記憶しか出てこない。
すごい記憶の上書き力だぜ関ケ原ウォーランド。
なんだかんだでめっちゃ楽しかったので、戦国時代好きは行って損はないと思います。
戦国時代に興味のない家族連れとかカップルとかは…………