Steamでゲームボーイ版Sa・Gaシリーズが収録されているサガコレクションというものを発見しまして、めっちゃ久しぶりにサガ1をプレイしてみたら記憶どおりに面白く、記憶にないセリフに若かりし勢いの力強さを感じ、かんたんいたしました。
(スマホでもプレイできるようです)
「サガ2 久々攻略の感想 ちからorすばやさ特化ロボ強いね……」サガコレクション版(スクウェア) - 肝胆ブログ
なお、オフィシャルサイトのPVでめっちゃネタバレされますのでご留意ください笑。
以下の文章にもネタバレが含まれます。
タイトル画面。
なるほど。
スーツはまずかったようです。
基本ストーリー。
パーティ構成。
階段を登りまくって神を克服する、というコンセプトに敬意を抱いてこういう構成にしてみました。
「ウィザードリィ#4 ワードナの逆襲 初攻略/周回の感想」PSニューエイジオブリルガミン(アレンジ)版 - 肝胆ブログ
細かい説明は省略しますが、サガ1はゲームボーイ発のRPGということもありボリュームは小さく、上手い人が急げば5時間くらいでクリアできる内容です。
キャラクターの育成がかんたんな代わりに成長限界が早いのが特徴で、全部で5世界くらいの構成になっているなか、はじめの世界でカンスト一歩手前くらいまで育成ができてしまうんですけれども、世界を進むほど能力がカンストしていても戦闘は徐々に厳しくなっていく感じです。
ので、第3世界くらいまでは普通に攻略し、第4世界くらいからザコ敵は逃げまくり、ボス戦はチェーンソーで処理みたいなお手軽攻略をした方も多いんじゃないでしょうか。
いきなり全滅させられる憂き目にもあったものの、
2~3時間もすればこの通り。
エスパーマンってこんなに能力上がりやすいんでしたっけ。サガ2の成長スピードと記憶を混同しているかもしれない。
サガコレクションは高速移動モードがついているので稼ぎもサクサクです。
こうなると攻略は特筆することがありませんので、思い出に残る名場面を。
殺伐として突き放したような言葉、ものすごく熱い言葉や展開、シュール極まりない言葉や光景などなどが飛び交うカオスさがサガ1の魅力だと思います。
徐々に大いなるものの存在、そして、その姿勢に対する疑問を認識し始め。
創造主との対決に至るわけですね。
ラスボス「かみ」戦での最終メンバーはこんな感じ。
チェーンソーは縛って、まともに戦う構成にしてみました。
モンスターを一人、回復役できりんにしてみましたけど必須ではない感じでしたわ。
ちなみに、最高レベルモンスターに一通り変身して眺めて遊んでいたら、お金がカンストしてゼロに戻っていてびっくりしました。溜めすぎはよくない、蕩尽が大事なんだというバタイユさんの言葉を思い起こしますね。
サガ1、終盤のザコ敵はかなり強いものの、全般的にボスのHPは多くないので、攻撃手段さえきちんと整えておけば正攻法でもなんとかなります。
正攻法でも真っ二つになる神様。
3人で「フレア」と「とかす」だと5~6ターンくらいで倒せます。
さて、ひっさしぶりにプレイして個人的にジンときたのは次のセリフ。
「やっちまったぜ・・・・」
「これから どうする?」
神とチェーンソーのインパクトが強すぎて、このセリフはすっかり忘れていたんですけれども、いい歳の大人になってからこのセリフを読むとなんだかむしょうに勢い任せな若さを感じてまぶしいっす。
サガ1をプレイしていた若かりし頃の自分を思うところもあるんでしょうし、会社としてチャレンジングな作品をつくりまくっていたスクウェア社を思うところもあるんでしょうし。ただの懐古的な感慨だけではなくて、歳を重ねた自分に活力を与えてくれるようないい展開、いいセリフだなあという気持ちになったんですよね。
「分別も久しくすればねまる」「ヤッてから悩め」的な名言に通じるといいますか。
カッとなって神を殺して、やってもた、これからどうしよと言える若者たち。
まさしくふっとい肝胆をしている。
格好のいいパンクさを感じますよね。
そして、実際にサガ1の神はたいがいひどい存在で、結果として世界はたぶんより良くなっているんですよ。なんて希望あふれる展開でしょう。やっちまったぜで世の中が良くなるなら最高じゃないですか。
こういうやってからやっちまったぜという姿勢、
「ブッ殺す」と心の中で思ったならその時スデに行動は終わっているような態度を、
あらためて大事にしていきたいなと思いました。
サガ1マインドを失った大人に知らず知らずなっていたんじゃないかと反省しましたわ。先に頭を使い過ぎていたのかもしれない。
おりしも様々なバリアが課題に挙げられるご時世ですので、いつも心にイレイザー99、細かな障壁を突破して大事を成すような精神性が私の心にも宿りますように。何十年ぶりにハチマキでも巻いてみましょうかしら。