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かんたんにかんたんします。

信長の野望20XX「異聞 小田原城包囲戦 感想」

 

信長の野望20XX、3か月にわたって開催された「異聞 小田原城包囲戦」のストーリーがようやく完結しまして、20XX版戦国時代の着地点がいい意味でどこに行くのかますます分からなくなっていてかんたんしました。

 

 

↓イベント実装のリリース

お知らせ

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小田原城包囲戦」は、1569年ごろの武田信玄さんによる小田原城包囲を指します。

 

こちらのイベントではいつものように幽魔が暗躍して武田家と北条家をガチ激突させようとするのですが、逆に数々の戦いを通じて三国同盟の再生が模索されるようになる――という、東国戦国史ファンからするとかなりカタルシス高い展開が描かれまして見ごたえがございました。

 

 

 

以下、ネタバレをまじえつつ、見どころのご紹介を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当イベントはかなりボリュームがありますので、当初は物語がどこに向かっているのかよく分からず、北条氏照さんによる怒涛のアナル攻めに困惑していたのですが。

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素人には分かりませんが、コアな北条家ファンにとって北条氏照さんといえば尻武将なの…………?

マジで? せっかく極上イケメンになった大志顔グラをこんな使い方していいの? 八王子市民が一揆起こしたりしない? 等と困惑するばかりです。

 

 

 

 

また、桶狭間の戦いを生き延びた今川義元さんが自然死されたようで、

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今川氏真さんが今川義元さん(霊)や太原雪斎さん(霊)の力を借りながらサッカーで駿河を安定化させるという「なんだこれは」な展開にただただ笑っていましたら。

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今川義元さん(霊)がこういうことを言い始めて、ようやく私のにぶい頭にも、この小田原城包囲戦が三国同盟崩壊の象徴であり、シナリオのゴールが三国同盟再生にあるということが呑み込めました。

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冷静に考えれば20XXらしいシナリオな気もするのですが、今回はカオスな描写が多過ぎて本筋を忘れそうになりましたね笑。

 

 

 

同じく、北条家にも未来から北条氏直さん(霊)がやってきて、三国同盟の再生を訴えはります。

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で、なんやかんやと相当なボリュームの展開がありつつ、最終的には武田家、北条家、今川家による新たな三国同盟が締結されてイベントは幕を閉じます。

 

今川氏真さんがさいきんの長篠の戦い研究の成果ぽいことを言っている辺りにゲーム内での彼の成長が感じられて嬉しいですね。

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武田勝頼さん、北条氏政さん、今川氏真さんで三国同盟を結ぶ、

三者はそれぞれ自前の技術を提供しあう、

協力して西国勢力の来襲に備える……

 

という流れは東国戦国史ファンにとってなかなかロマンのある展開でして、戦国時代ifとしても面白いですね。

当面、はしごを外されたかたちになったであろう上杉謙信さんや徳川家康さんがブチ切れているんじゃなかんべか等と心配になりつつ。

中期的には、織田信長さんが史実通りの勢力拡大を進めていると仮定した場合、この三国同盟が信長包囲網に加わるのかスルーするのか的な話になるんですかね。

武田家や今川家が織田信長さんの行動に介入せず国力増強に努めるなら、織田家も史実より楽に畿内安定化を進められるでしょうし、もしかしたら足利義昭さんの離脱もなくなるかもしれませんので、あんがい史実よりも日本は平和なのかもしれません。

 

ただ、日本の歴史上、戦国時代末期の全国一統、それによる技術や文化の交流はとても重要だと思いますので、本当に三国同盟が長く続いて結果として分裂時代が存置されてもいいんだろうかという気もいたしますね。

ラストでほのめかされている通り、もしかしたら後年の伊達政宗さんのように、独自に東国と南蛮での交易とかまで始めてしまうのかもしれませんが……。

北条氏直さん(霊)にはその辺の意見も聞いてみたいところです。

 

 

 

 

そのほか、当イベントで個人的に好きな描写としましては。

 

北条家が築城術にプライドを持っているところであったり。

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高坂昌信さんが、甲陽軍鑑リスペクトな諫言を武田勝頼さんに放っていたり。

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「甲陽軍鑑(ちくま学芸文庫版) 感想」佐藤正英さん - 肝胆ブログ

 

 

 

20XX瑞渓院さんが、201X瑞渓院さんの発展形だったり。

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20XXになって多くの武将がキャラ変している中、201Xの謎キャラ付けをそのまま活かして登場してくれる人物がいると素直に嬉しいですね。

 

 

 

 

 

それにしても、祝日に更新までされて、大イベントを予定期間内にすべて実装できたところに運営さんの意地のようなものを感じました。

「何かがあったんだろう」感が満載のお正月の女性イベントといい、運営さんの疲弊、資源不足、あるいはコロナ等の影響……が心配でなりませんし、それ以上に20XXそのものの先行きに一定の覚悟をせざるを得ない気もいたしますが、201X・20XXには充分に楽しませていただいたという感謝の気持ちを忘れずにほどよく今後もお付き合いしてやがてきたる最期をみとることができればと思います。

 

そうは言いつつ、20XXが今後も思いのほか長生きされて、多くのユーザーに愛される存在でありますように。

そして201X・20XXで得られたノウハウが、今後のコーエーさんの歴史ゲームのなかにもあんがい活かされていきますように。

 

というか、今度リメイクされる太閤立志伝5等も含め、コーエーさんのゲームの一番の魅力は異常なボリュームかつ独特の味のあるテキスト群にあると思っていますので、そういう意味では201X・20XXは古き良きコーエーゲームの正統後継作に位置付けられるべきなのかもしれないっすね。

 

本家「新生」も文芸面が充実しているといいなあ。