肝胆ブログ

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信長の野望20XX「異聞 三河・遠江攻防戦 三方ヶ原の戦い 感想 20XXは武田信玄の大河ドラマif」

 

信長の野望20XX、三方ヶ原の戦い異聞を通じて描かれた武田信玄さんの最期が非常に感慨深い……おそらく20XXの歴代イベントシナリオをまじめに読んできた人にしか根っこの部分は分からないであろうとは思いつつ……よい武田信玄さんの一代記ifを読ませていただいたなあとかんたんいたしました。

 

三河遠江攻防戦イベントのリリース

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

 

以下、イベントの一部ネタバレを含みますので未プレイの方はご留意ください。

攻略に役立つ情報は一切ありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20XX版三方ヶ原の戦い

 

細かな経緯はすっとばして個人的にキたシーンだけを紹介しますが、

三方ヶ原の戦いが始まる前に武田信玄さんがお亡くなりになってしまいました。

 

武田信玄さんが海を欲するというとどうしても侵掠すること火の如し的な荒々しいイメージがついてまわりますけれど、この「心を和ませるために」海を見つめる信玄さん、超よくないですか。

 

 

 

からの。

 

武田信玄(霊)。

何をするのかと思えば、三方ヶ原に布陣する敵幽魔のボスに逆憑依という。

これは201X~20XX史上でもトップクラスの人類怖ぇ事案です。

霊としての活躍という点では霊体でサッカーしていた今川義元さんに匹敵、

幽魔のハメ方という点では幽魔に罪をなすりつけて人を暗殺した三好実休さんに匹敵、

そして「そんなんアリなんや笑」という点では並ぶもののない断トツのマジっすか案件でありましょう。

 

ほんま(霊)は「追憶」と並んで20XXの発明ですわ。

 

 

 

からの。

 

こんなんさぁ……。

武田信玄さんの口からこんなセリフ出てきたら、まあ泣きますよね。

こうやって芯からジンとくるようなセリフを出してくれるから20XXのシナリオ好きよ。

 

 

振り返れば、20XXの戦国イベントにおいて、「大河ドラマ武田信玄」はかなりの面積を占めていたように思います。

若い頃の失敗、父や嫡男とのあれこれ、今川家や北条家とのあれこれ、5次にわたる川中島異聞……と、丁寧に丁寧に描かれてきた武田信玄さんという人物。

 

その信玄さんの生涯の最果てで、勝頼さんと武田家の行く末に祈りを送るようなこんなセリフが出てきたから、ほんとうにジーンときたんですよ。

 

武田信玄さん(に限りませんが)、201X時代ほど分かりやすいキャラ立てはされていないと思うんですよ。201Xの方がキャラもコラもキャッチーで、今よりも短いテキストでグッと人を惹きつけるという点で優れていたとは思うんです。

でも、20XX武田信玄さん(に限りませんが)、当然非常に有能でありつつ、失敗や判断ミスの場面、悩みに悩みながら一回り二回りと成長して人物を完成させてきはった場面がしっかり丁寧に描かれてきましたので、長い長いテキスト・イベントに見合うだけの親近感、お近づき感をプレイヤーは抱くことができたと思うんすよね。

要は20XXの信玄さんも好きなんです。

 

そんなふうに長く付き合ってきた20XX信玄さんから、最後にこんなセリフ聞かされてしもたら、エージェントとしては浸っちゃいますよね……。

20XX版大河ドラマ武田信玄if」のラストエピソードとして、この上ないものだったと私は言いたいの。

 

できたら他の大名の人物像も、武田信玄さんイベントの1/10のボリュームでいいから描いてもらいたいぞ。

 

 

 

当イベント、地味に「境目の国衆」的なさいきん流行りの視点が入っていたのもよございましたね。

 

20XXシナリオ、歴史好きかつ勉強熱心な方が誠実に書いてはるんやろなあというのが伝わってきます。

 

商業的にどうかはちょっと分かりませんが、20XXが、コーエー社コンテンツの中で飛び道具・観測気球的な役割を見出していってくださいますように……。