20XXにとうとう細川晴元さんまでおいでなすってかんたんしました。
しかも同じタイミングで相国寺の戦い跡(かもしれない)まで発掘されて二度びっくりです。大河ドラマにもちゃっかり登場していますし、細川晴元政権の波が来ているのかもしれません。
↓細川晴元さん実装リリース('20.5勾玉交換)
↓相国寺の戦い跡? 発掘ニュース
20XXの細川晴元さん
全体防御バフ持ちの戦術家として登場なさいました。
そこそこ優秀な防御スキル、そこそこ優秀な防御特性。
これで職業が防御向きの薬術師(か呪術師)だったら一軍投入される方も多かろうものなんですが、防御が苦手な戦術家かあ…………。
この、何かがもう少し違っていたなら私たちは上手くやれていたのではないでしょうかと言いたくなるような感じがまさに細川晴元さんっぽいです。
略歴。
僅か4行で因果応報を表す、いい列伝だと思います。
よく見ると細川晴元さんも「政権を樹立する」と明言されていたんですね。
天下人定義とかは一旦置いておいて、コーエー社にも三好長慶さんの前任として認知はしていただけているようで何よりです。
「摂津の戦国大名」という肩書、もう少ししっくりくる言い方がある気もするんですが、確かに上手い表現がパッと思い浮かびません。
「最後まで在京してくれていた守護」という印象かなあ。
また、所属が足利家になっているのもお気の毒……と思いつつ、三好家や波多野家が既に独立勢力となっている現20XXで、「細川京兆家」を名乗れる武将が何人いるかというと微妙な気もしますね。
ここは三好宗三さんが実装されてからのお楽しみとしておきましょう。
スキル「築位の苦謀」。
全体15%でした。
よくはない、けど悪くもない! という甘めの受け止め方でお願いします。
スキル名は「位を築くための苦肉の謀」という感じでしょうかね。
ならば三淵藤英さん辺りが実装されたら「公方の苦謀」でもいいかもしれません。
出陣セリフ①
「何者の力を借りようと」晴元さんが言うと重みが違います。
出陣セリフ②
「化け物」を「細川高国派残党」に言い換えるとしっくりきます。
出陣セリフ③
典厩家、三好家。
細川氏綱さんと三好長慶さんのことに見せかけて、あんがい細川尹賢さんと三好元長さんのことだったりして。
さて、あらためて顔グラを。
3つのスマホはあれですか、3人の養子の件を示唆しているんですか。
細川政元さんの3人の養子……澄之、澄元、高国……分かたれた細川京兆家キャリアの力すべてをこの手に……的な?
(誰がドコモで誰がauみたいな話は荒れそうだからやめておこう)
加えて、六角形のメガネで六角家との強い絆をアピール。
更にはメガネ・スーツの着こなしで俺様は三好家や波多野家の上に君臨していたんだぜ感もアピール。
あれ? これはそうとう奥深い、いいコラなのでは。
ちなみに全体画はありません。
三好元長 「えーマジ全体画ナシ!?」キモーイ
波多野稙通「全体画ナシが許されるのは星3木沢長政までだよねー」キャハハハハハハ
六角定頼 「…………」
三好長慶 「…………」
さて、この20XX細川晴元さんですが、既に戦力が充実しているエージェントからすればイマイチ感もございますけれども、さいきん始めた方なら、兵器特化武将候補としてはけっこうイケているかもしれません。
というのも、戦術家は防御は苦手ですが、強力な兵器(ジャベリンやファウストやパニッシャー)を装備できるという特長があります。
兵器は、防御しながらの戦いで活躍する場面が多く、また、S評価を取る上では攻撃スキル持ちよりもバフスキル持ちの方が点数を上げやすいので、全体防御スキルとは大変相性がいいのです。
しかも勾玉武将なので開眼率アップ(兵器威力アップ)もやりやすい。
※いやそれも実は薬術師で技巧家系特性つけた兵器特化武将の方が使いやすいのは内緒です
私は趣味で波多野稙通さんを兵器特化にしましたが、攻撃スキル持ちの稙通さんは兵器特化には本来向いていないんですよね。
同じく六角定頼さんも兵器特化にしようと思っているのですが(特性移植未済)、
被ダメージを増してしまう定頼さんも本来は向いていません。
ここはやはり政権の盟主を立てるべき時なのかも……
とりあえず開眼率は上げてみました。
いずれ、細川晴元さん、六角定頼さん、波多野稙通さんで凶悪な兵器連鎖をやってみたいものです。
いっそ蓮淳さんを加えてみても楽しそう。
「特定のメンツで陣形を発動したら特殊効果が発動する」とかあったらなお楽しそう。
上記四人で陣形を組んだら「天文の錯乱:敵味方全員の攻撃力が2倍になる。三好元長は撤退する」とか。
ちなみに、調子がいいときの細川晴元政権のメンバーはこんな感じですよ。
濃いなあ。
仲がいいかどうかは分かりませんが、実力はすごい顔ぶれですよ。
仲がいいかどうかは分かりませんが。
信長の野望20XX「細川晴元権力vs伊邪那美」 - 肝胆ブログ
史実の細川晴元さんに対して思うこと
さて、史実の細川六郎晴元さん。
三好元長さん粛清や足利義維(義冬)さん裏切りや宗教一揆惹起等により、人をすぐに使い捨てにする邪悪な権力者のように扱われることが多い方ですが。
さいきんでは、少なくとも堺公方期~天文初頭のアレコレについては、「当時の細川晴元さんはあくまでティーンエージャー」「悪いのは周囲の大人では」とフォローの手が入ることも増えてまいりました。
ので、その頃の話は一旦置いておいて、ある程度政権が落ち着いてからの活躍ぶりを思い浮かべ、印象的な点を何点か書いてみたいと思います。
1.六角家との関係強化は大きな功績
六角定頼・六角義賢親子を細川晴元サイドに終始繋ぎとめたというのは、政権安定的にも京の治安改善的にも後の歴史への影響的にもめちゃくちゃ大きな成果ではないでしょうか。
ちょうど「麒麟がくる」でもやっていた(やっていない)ところですが、足利義晴さんが細川氏綱さんに肩入れして細川晴元さんと争った際、それまでずっと足利義晴さんを支えてきた六角定頼さんが細川晴元さん支持にまわっちゃったんですよね。
これは大変なことですよ。
思い起こしてみれば細川晴元政権は、素行の悪い成り上がり者(三好長慶っていうんですけどね)がトラブルを起こしたりするたび、六角定頼さんが出てきてくれて和睦を仲介してくださいました。
晴元さん。江口の戦いでは長慶さんに敗退してしまう訳ですが、それまでの15年間くらいは六角家の力を活用しながらなんとか京を治めていた訳です。
裏返せば六角定頼さんや六角義賢さんの実力・功績でもあるのですけど、果たして六角家はなんでこんなに細川晴元ラブなのか。
晴元さんが長慶さんに追い出されてからも、晴元さんの京奪還作戦を支援し続け。
晴元さんが長慶さんと和解してからも、その扱いの悪さを口実に?京へ攻め入り。
結果、京の政情に関わり過ぎた六角家は、浅井家や家中の問題が頻発するようになり、織田信長さん時代にはとうとう儚い感じになってしまうのですけど。
婚姻関係があったにせよ、そこまで六角家を惹きつけた細川晴元さんの魅力・価値っていったい? と引続き気になっております。
2.長慶さんとは別の点で運が悪い
細川晴元さんが京を治めていた時代は、戦国時代の中でも天災が極端に多かったタイミングであります。
天文の大飢饉とか。京の大水害とか。
基本的に天災が起きると政治家は支持を落とすものですから、この点は気の毒ですね。
(現代の各国政治家をフォローしたい訳ではありませんよ)
3.でもやっぱり賞罰は下手
三好元長さんのことは置いておいても。
和田新五郎さん鋸引き事件(三好長慶さん配下の和田新五郎氏が足利家侍女と密通したので残酷な処刑をした)、池田信正さん謀殺事件(一度細川氏綱さんに寝返ったので信用できないから処刑した)等を見るに……
どうも見せしめ的に、やり過ぎちゃう傾向があるようです。
激昂しやすい性格だったんでしょうか。
詳細な経緯が分かりませんので、もしかしたら和田新五郎さんなんかは伝統的三好家らしい極悪チンピラだった可能性もなくはなく、細川晴元さんの判断にも真っ当な面があるのかもしれませんけれども。
そうした判断の正当性を、当時からあまりアピールできていない印象がございます。
4.三好宗三さんとの主従関係も推していきたい
三好長慶さんは実力主義で松永久秀さんたち優れたおっさんを登用した。
と、英邁な君主といえば優れた人材を見出すものとされています。
そこで細川京兆家ですが、実は彼らこそ実力主義採用を昔からやっていることで知られており(だから家中でよくトラブルが起こるのですが)、細川晴元さんもその例外ではありません。
中でも、三好宗三さんの抜擢っぷりはそうとう目立っています。
三好宗三(政長)。
20XX未登場。
三好長慶さんの親戚。
武将茶人の第一人者、刀の目利きにも定評。
愛刀の宗三左文字が現代で大人気。
あまりその有能ぶりは知られておりませんが、
三好家の傍流という低出自ながら、
平時にあっては六角定頼さんや堺衆等の有力者と折衝を重ね、
戦時にあっては勇猛に戦い戦功を重ね、
内外から厚い信頼を勝ち取るに至った御仁であります。
最期も、少ない手勢で三好長慶さん相手にそうとう粘った末の戦死ですからね。
宗三さんも、最近いわれる松永久秀さんにとっての長慶さん同様、自分を見出してくれた晴元さんに忠誠を寄せていたことかと思いますが。
よくないですか。
こう、デフォルメして言いますが。
誰よりも美を解する従者が、醜い激情を撒き散らす主君に誠心誠意尽くす関係。
倒錯した真善美がとろとろな以下略。
おまけ:大志の細川晴元さん
大志PKではちゃんと全体画があるんですよ。
しかも国力は全国1位。志は天下統一。
はじめて信長の野望やる人が見たら惚れてしまうやろなあ。
こちらは六角定頼さんの新顔グラ。やはり全体画あり。
鎧が格好いいんですよね。
一方で波多野稙通さんは新顔グラなし。名前の修正もなし。
でも志が所領拡大なので、この3人の中では一番喧嘩が強かったりします。
以上、気がつけば細川晴元さんについて4000文字も語ってしまっていました。
私、こんなに晴元さんが好きだったのか。
細川晴元さん時代は長慶さん時代以上に分かっていないことが多く、それだけに今後の研究の進展が楽しみな領域でもあります。
六角家や宗三さんを惹きつけた晴元さんの謎の魅力が掘り下げられていったらいいな。
そのうち三好宗三さんも20XXに実装されますように。
もうなんなら戦術家でもいいので笑