さいきん、同じような萌え出来事に連続して遭遇することがあってかんたんしました。
コンビニとかATMとかでレシートをもらうじゃないですか。
要らない人はその場で捨てるじゃないですか。
その時……
レシートって紙が薄いから、端っこの方がクルンと回ることがありますよね。
それで……
セブンイレブンの不要レシート入れとか、ATMコーナーの明細ゴミ箱って入り口が狭いでしょう。
くるりんこレシートと狭々ゴミ箱が組み合わさったとき。
「レシートを上手に捨てられない人」が出現してまいります。
私も不器用なのでしょっちゅう手間取るんですが、ああいう時けっこう気恥ずかしいというか、焦りますよね。
狭い入口にくるくるレシートがなかなか入ってくれないもどかしさ。
後ろのお客さんの視線が背中や横顔に刺さる感じ。
ところが、さいきん私が遭遇した紳士さんは……
あれ? うり? とか呟きながら2-3回トライして。
上手くゴミ箱にレシートを捨てられなくて。
そこから。
やおら背筋を伸ばし、キリッとした顔で後列の我々の方へ微笑みかけ。
「お先にどうぞ」
と先を譲ってくださったのです。
これには、その場にいた一同がずきゅーんですよ。
紳士の余裕。
恥ずかしさを萌えポイントに昇華する優雅さ。
やられましたねえ……。
そんな感じの出来事が、この2か月で2回くらい続いたんです。
紳士のマナーとして流行っているのかしら。
学ぶところ大であります。
お店であれ電車であれ道路であれ、日本社会はせいせいとミスなくムラなく整然行動することが求められがちです。
でも、人間は必ずミスする訳ですから、ミスった時の心構えというものを備えておくのは己と他者それぞれのストレス軽減にとても有効な気がいたしますね。
ミスった時こそ心の余白が露わになるものであります。
心に余白がある人は格好いいと思います。
ゆったり平穏な心持ちの大人が増えていきますように。
私自身も含めて。