肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

映画「ロトセックス」廣田幹夫監督

 

ロトセックスという口にするだけでIQが下がりそうなタイトルのアダルト映画がB級感全開でありながら無駄にほっこりできてしまってかんたんしました。

 

貴重な休日に自分は何を観ているんだろうとも思いつつ。

 

ロトセックス - Google 検索

 

 

70分弱の短い作品になります。

10分に1回くらいはサービスシーンがあるような類の映画ですね。

 

 

あらすじとしては……

 

失業した夫が宝くじにハマってしまってもうダメダメヒモ野郎なので、妻が夫婦間でくじをやって、それで夫を元気づけて勝ち癖をつけさせて社会復帰してもらおう……

 

という。

 

 

うん。

 

 

夫婦間のくじの内容は、6桁の数字をふせんに書いて、0~9の回転ボードに6回ダーツを投げて、数字の一致桁数に応じて

 

 1等(6桁一致) :セックス

 2等(下5桁一致):

 3等(下4桁一致):

 4等(下3桁一致):

 5等(下2桁一致):キス

 

というご褒美が当たるというもの。

(2等~4等の内容はご想像にお任せします)

 

一の位から順番にダーツを投げていく仕組みですので、1投目で外したら即失敗。

シビアです。

 

なおくじは1回千円。

1等が当たる確率は単純計算で100万分の1。

当たるまでやるにはダーツを投げる夫の肩も財政も破綻しそうです。

はたして夫は1等を当てて妻を抱くことができるのか!?

 

 

見どころはこのくだらないアイデアだけで、あとはいかがわしいシーンもドラマシーンも取り立てて注目すべきものではない、あえて言えばところどころシュールなセリフや設定がじわじわくるくらいなのですが。

 

夫婦のゆるい演技が絶妙に駄目な役柄とマッチしていたり、

夫を雇ってくれる建築会社のおっさんの演技が妙に上手かったり、

なんだかんだで夫婦の仲睦まじさに微笑んでしまう構成になっていたりで、

「癒された」感が雑に湧いてくるんですよね。

 

人間的に駄目な人はいっぱい出てくるものの、

アダルト作品にありがちなバイオレンス的演出がないのもいい。

 

ゆるほっこり系のエロ映画でありました。

 

 

 

TSUTAYA某店舗に置いてましたし、何かのついでに借りてみて期待せずに観てみたらかつ心身の具合によっては意外と面白いかもしれない作品です。

夫婦の生活再建ものが割と好きな自分に気づきました。

 

世のご夫婦みなさまも親しくあらせられますように。