20XX初の星4覇道者として登場したのがよりにもよって三好之長さんでかんたんしました。平安時代といい之長さんといい、いったいこのゲームはどんなユーザー層をターゲットにしているんでしょうか……。
↓三好之長さんが含まれる芦屋道満ガチャのリリース
三好之長さん(20XX)
そんなこんなで三好之長さんが登場しました。これはエラいことですよ。
ご尊顔。
……ツッコミが追いつかない。
とりあえずヤクザ映画のラスト5分で主人公に殺される悪者感がすごい。
ガチャ広告。
すさまじい敏捷の低さです。
使いづらい。
機や邪のボス戦では、長慶さんたちが彼を守り抜くかたちで戦えというのでしょうか。パーティメンバーに「なんでこんな外道を守らなあかんねん……」と感じさせる大悪の大出ロールプレイイングというコンセプトですか。
というか「発憤忘食(食事を忘れるほど励むこと)」って……
まるで忘れてないじゃないすか!
詳細スペックと列伝。
顔グラ、金色に光ってるのが絶妙に顔脂の照りっぽいです。
スキルはこんな感じです。
横列全体攻撃で倍率は1.8倍くらい、更に自身防バフ+30%という優れたスキルです。
(但し敏捷の関係で防バフの恩恵は……)
それよりもスキル発動グラの煽り力が高すぎて気になりますね。
もしこのゲームに対人要素があれば、之長さんを使うだけでそうとう相手をイラつかせることができそうです。
「慙愧宝刃(慙愧:恥じ入ること)」ってどんな由来なんでしょうね。
之長さんに宝刃要素ってなんかあったかな。
恥を知れこの豚野郎ソードと思っておけばいいんでしょうか。
出陣時セリフ。
それっぽい!
案の定大食いキャラだった!
こんなんいきなり見せられたら笑うわ、勢いがズルい!
やあしかし、この之長さんの登場には驚きました。
覇道者が欲しいか? そら使えと言われているような。
星5官兵衛? 甘えるな三好ファンだろと言われているような。
奇跡的に初回無料ガチャで手に入れた星5官兵衛さん、どうしよう……
官兵衛さんのことはわすれろ、そうすれば三好家はつよくなる……
ということなのかなあ。
三好ファンの業は深い。
というか道満さんの部隊特性ヤバいっすね。
平安オールスター揃ったらそうとう強そう。
三好之長さん(史実解釈)
三好之長さん。
趣味は押領と謀殺と徳政一揆。
生きた期間は1458年~1520年。
思春期に応仁の乱。
青年期に一揆を率いて大暴れ。
壮年期~老年期に両細川の乱ド真ん中で活躍。
宿敵は細川高国さん。
苦手なタイプは大内義興さんと六角定頼さん。
三好長慶さん主役の小説の回想シーンで登場したと思ったら、そのまま小説全体の1/10を奪って活躍してしまったこともある、曾孫からも押領する系男子です。
小説「新三好長慶伝 龍は天道をゆく 感想」三日木人さん(幻冬舎MC) - 肝胆ブログ
史実では、細川家の内乱において、細川澄元さん(細川晴元さんの父)を担ぎ、細川高国さんサイドと戦い続けたことで知られています。
この細川家の内乱、従来は細川政元さんという童貞(天狗)のファンキーな個性によって惹起されたような評され方をされることが多かったのですが……
最近の研究では代々の細川京兆家の当主はむしろなかなか優れたバランス感覚を以て一所懸命家中を統制しようとしていたのに、力をつけた配下たちの派閥・権勢争いがとどまることを知らず、遂に家中分裂に至ったという見られ方もされ始めていまして。
下剋上って、単純に下が上と戦うケースばかりでなくて、
下が上と上をケンカさせてその闘争を利用して頭角を現していくようなケースもある訳なんですね。
細川政元さんの三人の養子たち、初めからお互いに争うつもりがあったのかなかったのか、実はそれぞれの配下に踊らされた気の毒な方たちだったのか、それともやはり彼ら自身も野望を抱いていたのか、この辺は引続きロマンのある議論ポイントであります。
個人的には
之長「ワシらが大将を男にしちゃりますさけぇ!」
澄元「えっ? あ、う、うん」
之長「聞いたかお前ら、大将が高国ブッ殺せと仰せじゃあ!」
配下「うおおぉぉぉぉ!」
澄元「えっ?」
之長「都には酒も女も銭も溢れてるさけぇのぉ! 分捕り次第じゃあ!」
配下「うおおぉぉぉぉ!」
澄元「えっ?」
みたいな感じだったんじゃないかなと勝手にイメージしていますが、この辺はまだまだ今後の学問の進展が楽しみな領域ですので、引き続き注目していきたいところですね。
之長さん、なんせ戦が強くて乱暴者で言うことを聞かない、控えめに言ってもヤクザの鑑のような人物ですから、当時の人々からは「大悪の大出(悪の最たるもの)」と呼ばれて嫌われていたようです。
とは言え、もともとは阿波のイチ国人でありながら主家を担いで大内家や六角家を相手に60過ぎまで暴れ続けたというのはすごいことです。
自制と自省を重ねた末、40過ぎでポックリいった長慶さんとどっちが幸せだったんだろうと思ったりもしますね。
之長さんは
(本来の領主に酷いことして)淡路島を奪ったり、
(本来の領主に酷いことして)西宮を奪ったり、
後の三好家発展の原動力となる事績も多く残されております。
一方で、先述したような之長さんの評判の悪さが、三好元長さんの情操教育にいい影響を与えなかったり、三好長慶さんが真面目に働く上で障害になったり、まあお亡くなりになった後もいろいろ影響を与え続けたんだろうなあと想像できたりもするのです。
史実の三好之長さんが今後どのように評されていくにせよ、スケールの大きい、かつ血の熱い人物だったことは間違いないでしょうから、私は彼の個性が好きですね。
そんなこんなでせっかくゲームでも登場しましたので、三好之長さんの時代もこれからじわり注目されて、小説とかのコンテンツが増えていきますように。
本当に、まさかこのタイミングで三好之長さんが実装されるとはなあ笑
「三好元長さんとは何者なのか」信長の野望201X '18/1の勾玉交換武将より - 肝胆ブログ