肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

群馬県館林市「館林城、田山花袋、榊原康政・善導寺、日清製粉ミュージアム」

 

群馬県館林市を訪問しまして、榊原康政さんや田山花袋さんゆかりの史跡を見学できたり、日清製粉さんのミュージアムに興奮したりと楽しい時間を過ごさせていただいてかんたんしました。

 

www.webgunma.com

 

www.danrin-zendouji.com

 

www.city.tatebayashi.gunma.jp

 

www.nisshin.com

 

 

 

林城

館林駅から15分くらい歩いたところにございます。

 

城に向かう途中。

こういう地名を見ると、関東戦国史の史跡巡りをしたくなりますね。

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林城榊原康政さんや徳川綱吉さんが城主を務めたことで有名ですし、少し遡れば有名な女傑「赤井輝子(妙印尼)」さんのご実家でもあります。

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味のあるレスリング記念碑。

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土橋門。さすがに立派です。

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江戸時代風の城郭建築、緑の配置具合もいいものですよねえ。

 

 

 

本丸周辺。遺構は少な目ですが、だだっ広いので子どもを放牧するのによさそう。

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暑いので誰もいませんでしたが笑。

 

 

 

本丸跡に建つ八幡宮

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周辺には鳥の羽根と糞が散乱していました。

城沼が近いので、水鳥なんかがねぐらにしているのかもしれませんね。

 

 

 

田山花袋記念文学館

林城跡のとなりに建っています。

ちょっと前に田舎教師を読んだばかりなので、訪れることができて嬉しい。

「田舎教師 感想」田山花袋さん(岩波文庫) - 肝胆ブログ

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館内で閲覧できる自然主義文学系の史料はそれぞれ興味深かったのですが、それらよりも田山花袋さんが2次元キャラとしてリファインされているのにいちばん驚きました(文豪ストレイドッグス)。

 

 

田山花袋さんの旧居も道を挟んだところにございます。

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いかにも一般武士のおうちという感じがしていいですね。

 

 

田山花袋さんの胸像。

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メガネと着物の組み合わせっていいと思うんですよね。

 

 

 

城沼⇒善導寺榊原康政墓所

林城から城沼沿いにずーーっと歩いて行ったところに榊原康政さんが弔われている善導寺がございます。

 

草で見づらいですが、一番右が館林城付近で、左下が善導寺さん。

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城沼。立派な沼です。これは城の防備に活用したくなるのも分かりますね。

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蓮が咲いていました。夏に水辺で蓮を見るというのも楽しいものです。

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城沼沿いにひたすら歩く。まっすぐで心地よい散歩道です。

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静かで、水辺で、花が咲いていて、野鳥がいて、まっすぐ。

こういう散歩道が近所にあるのは羨ましいです。

 

ちなみに近隣には新しい建売住宅もけっこうありました。

水辺・散歩道に加えて、史跡豊富、市役所近い、総合公園・プール近い、ショッピングモール近い、館林駅から特急に乗れば東京も意外と近い……と、確かに住みやすそう。

 

 

 

無事、善導寺さんに到着。

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このお寺も行基さんの開創なんですね。

行基さん、活動範囲広いなあ。

大阪府岸和田市の「三好実休戦没地」「貝吹山古墳」「久米田寺」「久米田池」 - 肝胆ブログ

鎌倉「満福寺の鎌倉彫源義経襖絵」 - 肝胆ブログ

 

 

 

群馬県らしい、かるた調の榊原康政さんがそそります。

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境内。清潔、深閑としていて好みのタイプのお寺です。

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そして徳川家のナイスガイ、榊原康政さんが眠るお墓。

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榊原康政さん。実務家で猛将でストイックで字がうまい。好き。

「尾美としのりさん演じる榊原康政」大河ドラマ おんな城主直虎より - 肝胆ブログ

 

 

 

お墓参りの心得。

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十が自然体な感じがして最も共感します。

お参りされる先祖サイド的にも気が楽だと思うの。

 

 

 

歩き疲れたので、善導寺さんの隣にあるショッピングモールで食事を。

 

ふだん食べもの写真は撮らないのですが、あまりのインパクトについ一枚。

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ひもかわうどん」というそうですが、うどん……?

「うどんとは何か」「むしろ、うどん2.0と呼ぶべきか」「普通のうどん換算でどれくらいの量なのか」等々、頭に浮かぶ哲学的な問いを無視して楽しんで食べましょう。

 

べろべろした食感が気持ちよくておいしかったです。

くるみダレもよかった。

鶏肉(これもうまかった)も含めてボリューミィですので、一気に満腹。

 

 

 

日清製粉ミュージアム

駅に戻って城とは反対側の出口にあります日清製粉ミュージアムさんへ。

関西の粉モン文化は良質な製粉会社さんがあってこそ。

こうした機に感謝を捧げておかねばなのです。

 

館林駅からし日清製粉さんのために東武鉄道さんが設けたものなのだとか。

プラットホームから日清製粉看板が見れますしね。

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ミュージアム入り口。

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中では、小麦から小麦粉へと至る製粉の流れを、具体的にローラー等の実物を見ながら学ぶことができます。

穀物船から港隣接工場へダイレクトに小麦を搬入する仕組みの採用等、さすがの大企業感があってインパクトありますね。

 

更に、日清製粉さんの企業史を非常に分かりやすく解説いただけるので、大人の社会見学として非常に満足度の高い展示になっていますよ。

とりわけ正田家……歴代社長方の動画展示の完成度がすごいのでおすすめです。

起業系マインドを持っている方はモチベーション上がると思う。

 

 

 

こちらは中庭の様子。

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瀟洒ですね。

池に配されている石臼は、実際に修道院で使用されていたものなのだそうです。

こうしたところからも、小麦文化の歴史の一端が伝わってくるように思います。

 

 

 

 

館林を訪れるのは初めてでしたが、町の風景や歴史に共感、ときめくものが多く、なんだか好きになっちゃいました。

また違う季節にも再訪して散歩してみようと思います。

 

北関東と関西、かなり縁遠い地域同士の、文化交流がますます進んでいきますように。

 

 

 

 

青森県「恐山、堀越城、種里城」

 

青森県の恐山、および津軽氏ゆかりの城跡に行ってきたのですが、なかなかお目にかかれない霊場の雰囲気、また、失礼ながら意外なほどに立派な城跡の威容にかんたんいたしました。

 

simokita.org

 

www.city.hirosaki.aomori.jp

 

www.town.ajigasawa.lg.jp

 

 

 

恐山(むつ市

青森県下北半島の山中にある霊場です。

862年に天台宗の慈覚大師によって開山された、日本三大霊場比叡山高野山、恐山)のひとつとして名高いですね。

 

ご由緒。蠣崎蔵人の乱について書かれているのが熱い。

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境内の様子。この時点で独特の雰囲気が漂っています。

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なんか空や土の色が違うのか、周囲の山があまり高くないからか、地図を知っているからか分かりませんが、「世界の果て」に来たような風情がございます。

 

 

 

恐山を象徴するアイテム「風車」も早速お目見え。

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小さなお子様の霊を弔うためでしょうか、あちこちに備えられているんですよ。

風が吹くたびにクリカラ音が鳴るのが哀切を誘います。

 

 

 

お堂から西側にある「地獄めぐり」へ。

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……のっけから異世界との境目感がございますね。

 

 

 

「地獄」の様子。

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火山地帯のため、地面からは水蒸気がもくもくと立ち上がり、あたりには硫黄の匂いが充満しています。

 

写真は撮っていませんが、積まれた石の中には「また来るからね」などとメッセージが書かれているものがあって胸にきます。

自分より先に子を亡くしてしまったら……私も再訪してしまうかもしれません。

こうした霊場があることが、石を積むという行為の手本があることが、かすかな慰めになっているのでしょうね。

 

 

 

地獄に仏。

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彼?のまわりだけ雲の切れ目から光が降りていて神々しい。
(仏様だから仏々しいと言った方がいいのだろうか)

 

 

 

地獄の先にあるのが「極楽浜」。

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美しいのだけれども、極楽というにはあまりにも寂しい景色のようにも思えます。

仏教でいう悟り、涅槃寂静……静かな空寂の境地を極楽と見做すのでしょうか。

 

 

 

草履を置いたの誰。

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こういうの、本当に胸にくるからっ。

 

 

 

 

以上の恐山霊場、1時間くらいで見て回れるほどの広さですが、その密度は非常に濃いものでした。

 

高野山もそうでしたが、人の立ち入らなさそうな山中に突如現れる異空間、古来より積み上げられてきた人々の思念……霊場って不思議な場所ですね。

 

和歌山県 高野山「奥之院」と「金剛三昧院」と「濱田屋・森下商店のごま豆腐」 - 肝胆ブログ

和歌山県 高野山「金剛峰寺」と「壇上伽藍の中門」と「霊宝館」 - 肝胆ブログ

 

 

 

堀越城(弘前市

津軽氏が弘前城へ移る前に根城にしていたのが堀越城です。

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津軽為信 最後の居城」と冠されるとなかなか重厚味が増しますね。

 

津軽為信さんはこの城から出陣して石川高信さんを襲撃したそうです。

南部信直さんたち三戸南部家の皆様からすれば思うところがふんだんにあると思いますが、それだけ地元で大胆な行動をしながら、外交面でもいち早く豊臣秀吉さんに接近するという大胆さを見せた為信さんの手腕はやはりすごいものがございます。

 

 

立派な曲輪や土塁や堀の様子。

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もちろん段階的に増築されていったものなんでしょうけど、平野部にこれだけ立派な平城を築くとは。

この地方の築城水準の高さに素直に驚かされました。

 

 

 

種里城(西津軽郡鰺ヶ沢町

最後に津軽氏(になる前の大浦氏)発祥の地、種里城です。

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近くには白神山地が。時間に余裕があればもっと周辺をぷらぷらしたかった。

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山城ですので、軽く坂を登る必要がございます。

 

坂を登った上には牡丹園が。

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ややデリケートな話なので深入りはできませんが、津軽家は近衛家とゆかりがあって、近衛家から牡丹紋を下賜されたと伝えられているそうです。

 

 

 

本丸跡。

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津軽家の始祖、大浦光信さんの銅像

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いかにも古強者という風情の造形でいいですね。

銅像好き。

 

 

 

堀越城・種里城ともに、いわゆる白壁石垣天守閣のお城ではないのに、地元の方々からしっかり保全され、大事にされていることに感銘を受けました。

手入れも調査も大変だと思いますけど、一歴史ファンとしてとても嬉しいです。

 

 

 

 

以上、青森県で印象に残ったスポットのご紹介でした。

(他にも斗南藩の史跡等が印象的でしたがそれはまた別の機会に)

 

めったに行ける土地ではないだけに、感慨深いものがありましたね。

食べものもホタテの貝味噌焼きなんかがおいしくて幸せな気持ちになりました。

「流浪のグルメ 東北めし 3巻」土山しげる先生遺作(双葉社) - 肝胆ブログ

 

 

とてもお世話になった思いですので、またお伺いしたいです。

私に何ができる訳でもないのですが、青森県に何かいいことがありますように。

 

 

 

「グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術 感想」倉持由香さん(星海社新書)

 

倉持由香さんというグラビアアイドルの方が書いた仕事論の新書がエッジの効いた単語が頻出する楽しい内容でかんたんしました。

 

www.seikaisha.co.jp

 

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「尻職人」という帯からしてパンチ効いていていいですね。

ふだんグラビアアイドルさんを観る習慣がないため、失礼ながら倉持由香さんの存在もこの新書を読んで初めて知ったくらいでして、非常に新鮮な読書体験でした。

(本屋さんでジャケ買いしました)

 

 

本の内容は、グラビアアイドル界で彼女がトップクラスの存在になるまで、どのような努力を続けてきたか、どのようなSNS活用を自らしかけてきたか、等々をお話しいただくというものです。

語られているお仕事へのスタンスは、どの業界のお仕事にも通じるような普遍的なものが多く(目標から逆算して実行計画を立てる、失敗を恐れず能動的な活動を積み上げる等)、文字のフォントサイズも大きいので、大学生や新社会人の方にとってはピュアに接しやすく役に立つ仕事本に仕上がっている気がいたします。

新社会人向けによく「新社会人の教科書」「成功する●●個の法則」的なタイトルの本が出版されていますが、どうせ内容はどれも似ているのですから、だったらこの本を勧めてみるのもいいんじゃないでしょうか。尻グラビア付きだし。

 

 

本で面白いのは、倉持由香さんが語る仕事論の言葉の選び方。

もしかしたら彼女のツイッターとかを追いかけている方にとってはお馴染みの要素なのかもしれませんが……

 

「#グラドル自画撮り部」の狙いは、甲子園を目指す高校球児のように、グラビアアイドルたちの日頃からの頑張りをファンのみなさんへ届けることでした。「部」とネーミングした意図はそこにあります。

ふと気が付いたのがグラビア界には「童顔巨乳という富士山がある」ということでした。

(略)

そこで、富士山のそばの砂場で、せっせと「尻職人」という山を作り始めました。

ツイッターのつぶやきについて)

自分の中では、おおよそだと告知系が2割で尻が5割、残りを日常にするという配分を意識しています。

初めてのソロ写真集『#東京尻百景』双葉社

干されに不思議の干されなし

 

等々、独特の言葉のセンスが楽しいですね。

自分の言葉で仕事を語るという姿勢は、とても重要なことだと思います。

 

 

本の中では、自画撮り画像を何万枚も撮影して自身に似合うポーズのあり方を研究したり、自腹で水着を買いまくって似合う水着・バリエーションを研究したり、出演するテレビ番組の過去放送を事前にチェックして傾向と対策を研究したり……といった努力要素の数々の紹介が印象に残ります。

本当に、どの業界でも成功する人はこういう能動的な研鑽を惜しまないところが共通していますね。

 

プレイボーイのグラビアを飾ることを目標に10年以上も頑張ってこられたそうですが、そうなるとデビュー早々でプレイボーイに登場してしまった夜凪景さんなんかはふてぇ野郎というか集英社コネというか、尋常ではない好待遇を得ていたということなんですね。プレイボーイグラビアのまっとうな市場価値を認識できた思いです。

 

 

また、SNSの使い方、マーケティング活用も勉強になりました。

ツイッターって、そういう風に使うんだ、使えるんだ、ほぇえ……と、自分が疎い領域の知識が増えてありがたいです。

 

 

最後に、やはりグラビアアイドルの方なので、本の中ごろにカラー写真付きで掲載されているグラビア撮影のコツ指南の箇所はすごく参考になりました。

 

膝をグッと押し込むと、周辺の肉がムチっとなるので太ももの肉々しさをより強調させることができます。

 

なるほど。

 

 

このように、新書サイズで、フォントサイズ大きくて、色んな意味でためになることをたくさん載せてくださっている良著だと思いました。

どんなジャンルでも、美麗な画像とコンパクトな文章という本はいいですね。

 

 

人生何があるか分かりませんから、いずれこのブログも尻自画撮り画像アップブログにならないとも限りませんし、その際はこうして学んだ知識を駆使して自分なりのグラビア道を磨いていけますように。

 

 

 

 

 

「孤独な散歩者の夢想」ルソーさん/訳:今野一雄さん(岩波文庫)

 

ルソーさんの死の直前に書かれた随想「孤独な散歩者の夢想」が、痛ましすぎる文章の端々に哀しくも美しい言葉が満ちていてかんたんしました。

 

www.iwanami.co.jp

 

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ルソーさんは世界史の教科書にも「啓蒙思想家」「社会契約論」というフレーズとともに登場しますが、その具体的な思想や歴史上の位置づけは極めて難易度が高いので私の手には負えませんから残念ながら詳しくは紹介できません。

 

ただ、ルソーさんが活躍した18世紀(フランス革命前夜頃)の時点では、彼の唱える思想や考え方は新し過ぎた、過激過ぎたことから、彼は知識人や宗教界からそうとう過激な迫害を受けていた模様でして。

この晩年の作品「夢想」でも、

わたしは地上でたったひとり

かずかずの侮辱と際限のない無礼をあらゆる方面から浴びせかけられている

わたしはかれらを憎むよりは、かれらからのがれたい。

 

などと、世の中から自分がつまはじきにされていることを前提に、その上で自分がいま思うこと……というスタンスで文章が続いていきます。

ルソーさんのいう迫害が100%史実なのか、彼の思い込みが混じっているのかは私には判別できませんが、彼主観では100%自分は孤独、ひとりきりなのです。

これは陰キャどころじゃないですね。

ガチ隠者です。

 

今後の私の人生で、何らかの事情で同じような境遇に遭うことがあれば……

間違いなく私はこの「夢想」を思い出すことになりそうです。

 

 

 

文章から彼の精神がいかに傷ついているかがビシビシ伝わってくるので、初めのうちは読み進めるだけで痛ましくてつらいくらいなのですが……。

 

ルソーさんが、人のいない郊外を散歩すること、過去のよき記憶を思い起こすこと、植物の観察に身を投じること、等々を通じて、小さな心の安定、小さな幸せを噛みしめようとする姿勢の一つひとつに、心を動かされるものがございます。

 

忍耐、柔和な心、諦念、廉潔、公平無私の正義、これらはおのれとともに携えていける財産なのであって、それはたえず豊かにすることができるし、死に臨んでもわたしたちにとってその価値が失われる心配はない。

この唯一の有益な研究にこそわたしは残された老後の生活を捧げる。

(第三の散歩より)

 

魂が十分に強固な地盤をみいだして、そこにすっかり安住し、そこに自らの全存在を集中して、過去を呼び起こす必要もなく未来を思いわずらう必要もないような状態、時間は魂にとってなんの意義ももたないような状態、いつまでも現在がつづき、しかもその持続を感じさせず、継起のあとかたもなく、欠乏や享有の、快楽や苦痛の、願望や恐怖のいかなる感情もなく、ただ私たちが現存するという感情だけがあって、この感情だけで魂の全体を満たすことができる、こういう状態があるとするならば、この状態がつづくかぎり、そこにある人は幸福な人と呼ぶことができよう。

(略)

そのような境地にある人はいったいなにを楽しむのか? それは自己の外部にあるなにものでもなく、自分自身と自分の存在以外のなにものでもない。この状態がつづくかぎり、人はあたかも神のように、自ら充足した状態にある。

(第五の散歩より)

 

わたしは、人間の自由というものはその欲するところを行うことにあるなどと考えたことは決してない。それは欲しないことは決して行わないことにあると考えていたし、それこそわたしがもとめてやまなかった自由、しばしばまもりとおした自由なのであり、また、なによりもそのために同時代人を憤慨させることになったのだ。

(第六の散歩より)

 

どんな境遇にあろうとも、人がたえず不幸であるのはただ自尊心のせいなのである。自尊心が黙し、理性が語るとき、やがて理性はわたしたちの力では避けることのできない不幸を慰めてくれる。

(八より)

 

ああ! 彼女がわたしの心を満足させてくれたように、わたしも彼女の心を満足させることができたなら!

(十より)

 

こうした言葉の数々に、噛みしめるべき知恵と、洋の東西なしに賢人が至った域の偉大さと、覆い隠せない痛みと、(憚りながらの)共感とを抱くんですよね。

 

すごい本だと思います。

 

 

やや難解なテキストですが、200ページ弱ですので読みやすいですし、得るものも大きいと思いますよ。

(若干医療関係者や工/鉱業関係者や荒野在住者には失礼な描述もありますが笑)

 

 

孤独な賢人が夢想の果てに辿りついた知恵が、ほかの孤独な人の心を癒してくれますように。

 

 

 

 

 

 

「ハレ婚。最終話まで通した感想 君はゆず派かまどか派か」NON先生(ヤンマガ)

 

ハレ婚。が遂に完結、いい感じに物語を締めくくっていてかんたんしました。

 

 

yanmaga.jp

 

 

以前もうららさん編を取り上げたことがありますが、

「ハレ婚。11-12巻 松橋うらら編」NON先生(講談社) - 肝胆ブログ

 

ハレ婚。はヤンマガでさいきんまで連載していた恋愛漫画です。

エロ要素も含みます。

女性が、彼氏の部屋にあるヤンマガで優先的に読む系のやつです。
センゴクとか彼岸島とかとはたぐいが違います。

 

女同士の友情とか助け合いとか嫉妬とか足の引っ張り合いとか笑いとか泣くとかの描写がすごく良くて、地方都市の若者の雰囲気の表し方もめっちゃ優れているので大好きな作品でした。

男性陣も女性陣も顔と身体がいいですしね。

 

 

ストーリーとしましては、

北茨城市をモデルにした町が「ハレ婚条例(特区)」を始め、合法的に一夫多妻が可能となったという設定をベースに、伊達龍之介さん、第一夫人のゆずさん、第二夫人のまどかさん、第三夫人&主人公の小春さんが独特な夫婦模様を展開していく……

というものです。

 

一夫多妻による少子化課題の解決。

確かに現在の日本は毎年45万人くらい人が減っていて(これから更にペースアップ)、7年に1回太平洋戦争(犠牲者310万人)に負けているような悲惨な状態ですから、こんな条例を言い出す躊躇しない系の論者が今後増えていくかもしれません。

中世ですら側室を嫌がる人はけっこう多かった訳ですし、中東のハーレムでも妻同士の人間関係に夫はもの凄く気を使うと聞きますし、個人的にも一夫多妻にはネガティブですけど……。

 

それはそれとしてこの漫画の登場人物はみんな非常に魅力的ですから、個別事例としてこのハレ婚家庭はいいな、と思えたりするのですよ。

 

 

 

以下、ネタバレは控えめに、主な登場人物の概要と感想を。

 

 

 

 

 

 

 

 

小春さん

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喜んでくれると思ったの・・・・!

 

画像右の髪の毛短め、ホットパンツ愛用の主人公です。

運動神経が良くてケンカが強くていい尻をしていますが、第一夫人第二夫人と違って、これといった生活上の強みはありません。

むしろトラブルをもってきたり嫉妬でまわりを振り回したりするタイプ。

面倒くさいタイプともいう。

 

女性陣の中で唯一、龍之介さんとの幼少期の縁(刷り込み)を持っているのが強み。

何それずるい。

要は主人公なので、現時点の魅力ではなく、別の特別な理由で龍之介さんに見出され、その後は主に嫉妬(ハレ婚ですからね)で引っ掻き回して話を引っ張っていくタイプなんですね。

 

こう書くと本当に面倒くさい女に思えるのですが、単に嫉妬深いだけではなくて、感情が全般ストレートなタイプですので、日ごろは張り合っている他の夫人に対しても泣くときは泣く、笑うときは笑う、助けるべきときは助けると、非常に素直な活躍を示してくださいます。

感情的故に、読者もいちばん身近に感じられると思う。

本当に一夫多妻をやるなら、こういう人がいてくれた方がいいのかもしれません。

物分かりよくなろうとしないで、ストレートに気持ちを出してくれる方があんがい家庭は平和になったりしますもんね。

 

 

 

伊達龍之介さん

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ピンポン大正解

ありました

 

ミスター舞台装置。

イケメン、天才ピアニスト兼作曲家、絶倫、平等に妻を愛する男。

彼の存在なくしてこの漫画のストーリーは成立しません。

 

彼のスゴいところは、嘘偽りなく平等に三人の妻を愛しているところ。

彼女たちの優劣や濃淡に悩まないところが地味に人間離れしていると思います。

もちろん彼も人間として、悩むところも幼いところも歪んだところもふんだんにあるはあるのですが、一貫して「愛が揺らがない」ところは敬服せざるを得ません。

 

この方がブレずに構えてくれているおかげで、この漫画は女たちのドラマに専念できる訳です。

ちょっと変態だったり意地悪だったり弱虫だったりロン毛だったりで好みは分かれるかもしれませんが、みんな彼に感謝を捧げましょう。

 

 

 

ゆずさん

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危ない女を

家にあげるワケにはいかない

 

第一夫人。

ギャル系美人、巨乳、茨城弁(~だっぺ)、料理上手、買い物上手、床上手、実家が金持ち、勘がいい、察しがいい、そしてご懐妊……と、主婦・母としてほぼパーフェクトな女性です。

世間の男性の理想を凝縮し過ぎではないか。

 

長女として多くの弟・妹を世話していたこともあり、周囲へのフォローの巧みさは他に並ぶ者がおりません。

家庭の守護神というか、地母神にすら思えるくらい。

彼女がいてくれるだけで家庭に+100%くらいの防御バフがかかる。

逆に言えば、彼女が有能過ぎてともすれば男をダメにしてしまう懸念も。

 

本編で唯一、龍之介さんか他の男か、あるいは第三の道か、を選ぶことになる人物。

日ごろは周囲の状況を察して合わせているタイプの彼女が、こうした決断をくだすことになる展開に妙味を感じますね。

 

色々あった後の15巻で彼女が龍之介さんに恋をし直すところ、続く16巻で息子の熱けいれんにパニックになるところは非常に魅力的ですので、ゆず派の方は楽しみに巻を読み進めて参りましょう。

 

 

 

まどかさん

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あなたさえいなければ

 

第二夫人。

無口系美人、スタイル良し、和服、敬語、甘いもの好き、お酒弱い、子ども好き、頭脳明晰、資産運用上手、マネジメント上手、忠実、献身、崇拝……そして感情が巨大。

ピアニスト・作曲家としての龍之介さんを支え、彼に一途な愛を捧げるも、それ故にハレ婚に誰よりも苦しむという。

 

他にも重い背景を抱えており、ストーリーで最も苦しい役割を担うことになります。

たぶんこの作品の裏主役。

彼女を救済できるかどうかで、ハレ婚とは、結婚とは、の答も変わってくるのではないでしょうか。

 

終盤、クライマックスの彼女の活躍は圧巻です。

重い、苦しい、エロい、悲しい、虚しいを怒涛の如く浴びせられますよ。

18巻での彼女の吐露はあまりにも生々しく、人間らしくて、共感したり人生の一場面を思い出したりした女性も多いのではないでしょうか。

翌朝の彼女の柔らかな表情と、その裏での暗黒な決心、見事な二面性っぷりもたまんないですね。

 

 

 

ゆず派かまどか派か

読んだ人はみんなこういう話をする訳ですよ。

主人公の小春さんはよくも悪くも等身大ですので、自然と話題は現実離れした第一夫人・第二夫人の方に集中しちゃうという。

 

私の周りではゆずさん派が多いですね。

特に既婚女性に人気。

確かに、彼女は男性陣の理想像であるだけでなく、女性から見ても目標像であり、理想の家庭を築くパワーを感じる対象なんだろうなと思います。

ゆずさんが好き、と言うだけで家庭円満の御利益がありそう。

 

一方、男性も女性も、恋愛に重きを置いているタイプはまどかさん好きですね。

ひたすら二人きりの純粋で重い愛を求めるストロングスタイルっぷりに惹かれる気持ちもよく分かるんですよね。

この作者さんが描く敬語美人(含むうららさん)、異常に魅力的だし。

一度はこんな恋愛をしてみたい、という方も多いんじゃないでしょうか。

 

 

 

私ですか?

 

 

 

私は……

 

 

 

ジョーさん派です。

 

 

 

 

 

ジョーさん

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俺 やりてぇコト好きにやってるだけだし

なーんも恥ずかしくねぇ

 

ロン毛でひ弱い龍之介さんにノリ切れないなあと思い始めていた読者の前に、衝撃的な登場を果たしたジョーさん。

短髪、筋肉、ヒゲ、タトゥー、見かけもクズ、中身もクズ、経歴もクズ、ストーリー的にもお邪魔虫ポジション。

「元カレ」という要素を徹底的に嫌う幼い読者層からすれば、吐き気を催す邪悪に映るのではないでしょうか。

 

そんなジョーさんなんですが、この人、持って生まれたステータスを「憎めなさ」に全振りしてるんじゃないかというくらい憎めない男でして。

すごいダメな人なんですけど、放っといてもダメになるし甘やかしてもダメになる人なんですけど、びっくりするくらい愛嬌あって格好いいんですよねえ。

ボヤッとした喋り方、気のいい兄ちゃんな喋り方、短髪、ヒゲ、筋肉、、、イイ。

コーディーストZERO3、スト4)使いの私にはもうドストライクですよ。

 

龍之介さんとは、「おおきくはクズ」という点だけ一致していて、その他はまるで真逆のキャラクター。

ジョーさんが活躍する13-15巻あたりだけは、女性陣ではなく「龍之介さんか、ジョーさんか」という振り回し方をしてくれるんですね。

 

ジョーさんよかったなあ。

よくこんな「好きになれる要素ゼロなのにダメ、好きになっちゃう」キャラをつくれたものだ。

せめてもう少し甲斐性があれば……。

 

最後は大きな謎を丸抱えしたまま去っていっちゃいましたが、「まあいいか」と思えるのは彼の人徳がなせる業なんでしょう。

 

 

 

 

 

そういう訳でですね、「ハレ婚。」はいい大人がいい感じにかき乱されるいい作品な訳ですよ。

ほどよくエロいし。

 

 

一夫多妻かどうかはともかく、「つまり結婚とは楽しいことである。」なのでみんな結婚したらいいんじゃない的な空気感を抱けたりするのも効能ですね。

「子はかすがい」感もふんだんにあって、子どもを授かる、家族が増えることに前向きになれそうですし。

少子化の解決に向けましては、条例法令のような制度面からハードに進んでいくのではなく、恋人たちそれぞれの幸せの延長線上に自然となされていきますように。

 

 

 

「夜桜お染 概要と見どころと若村麻由美さん」フジテレビ/映像京都

 

BSフジで夜桜お染の再放送をやっていたので、まとめ撮りして久々に全話見返したところ、やっぱりこの作品は面白いなあ、ちょっと早すぎたなあとかんたんしました。

 

わざわざ録画で観なくてもDVD持ってるんですけどね。

 

www.bsfuji.tv

 

↓このオープニング題字からしてイイ。

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夜桜お染は、フジテレビさんや映像京都さん(新・座頭市御家人斬九郎等もココ)が「いつか若村さん主演の作品をやりたい(能村庸一プロデューサー)」と長年温めてきて、構想・製作された全10話のオリジナル時代劇です。

若村麻由美さんは美人で演技が上手くて踊りが上手くて仕事に熱心と、スタッフ方からそうとう愛されていたようですね。

 

 

以下、ネタバレ少な目で概要と見どころを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

若村麻由美さんの七変化(芸者とか姫君とか花魁とか下女とか博徒とか忍びとか)をメインに据えつつ、若村麻由美さん演じる「お染」の兄上探し、両親の死の真相、抜け荷(密貿易)の摘発に努める幕府隠密組織の活躍……等々を物語の縦糸に据えて、クオリティの高い連続ドラマに仕立てられております。

全体的に人情&サスペンス寄りで、派手なチャンバラは少なく(多少はある)、若村麻由美さんの演技というか“芸”を魅せることに重きを置かれています。

ドラマストーリーにしても単純明快・勧善懲悪という感じではなくて、苦みや寂しさや辛抱が中心、でもささやかな喜びや笑顔や日常の中に救いはあるよ、という筋立てですので、落ち着いた大人の視聴者向けな印象を抱きます。

 

BGMがcobaさんで、OP・ED、挿入曲、どれも通常の時代劇をちょっと外したオシャレな仕上がりになっているのも面白い。

個人的にはサスペンスパートで流れる「デッ … デーン♪」という曲が好き。

 

若村麻由美さんの周辺を固める配役も実力派揃いで、内藤剛志さん、片岡愛之助さん、遠藤憲一さん、火野正平さん、古谷一行さん、南條瑞江さん等、豪華な顔ぶれです。

とりわけ片岡愛之助さんの意気込み高い演技と、火野正平さんのしっとり味わいある演技がドラマにハマっていて見応えありますよ。

「若いイケメン俳優がバッサバッサとチャンバラで無双する」という内容・陣容ではないだけに、広く耳目を集める感じではないのですけど……。

 

 

今でこそ頻繁に再放送がなされ、時代劇ファンの中でも知名度が上がってきているように思えますが、放送当時はコンセプトが新し過ぎたのか大々的にプッシュはされていなかったようで、私も再放送での視聴が初見でした。

若村麻由美さん、白い巨塔での財前教授の妻役で世間の話題をかっさらっていた同時期に、こんな良質な時代劇もやってたんやなあと後からかんたんしたという。

 

本当に、ストーリーも構成も配役も、がっつり「渋い」んです。

演出はオシャレで、軽妙で、若村麻由美さんがすごい華やかなんだけど、何もかもがハイクオリティ過ぎて、時代劇という大衆食堂のキッチンでうっかり割烹とか料亭とかの料理ができちゃった感じ。

売れるものを作ったというより、スタッフが作りたいものを作ったんだよ感。

この渋さ、現代2010~2020のシーンにはけっこうハマる、熟年のあいだのSNSで話題になりそうな気もするんですが、放送当時の2003-2004にはちょっと早かったかなあ。

ヒットして映像京都が息を吹き返してほしかったなあ。

 

 

 

 

ところで。

夜桜お染の見どころは上記のような「全編通じてのハイクオリティな渋い華」にあると思いますが、それとは別種の強い魅力を感じたところも。

 

第6話「お時殺し」の殺陣シーンなんですが……。

 

悪役は女性をだまして売り飛ばして小銭を稼いでるような小悪党。

芸者に扮した若村麻由美さんが小悪党を釣り出し、他の男衆が小悪党を追い詰めていく流れなんですけどね。

 

その殺陣がめっちゃ独特で、何か新しい境地を感じるんですよ。

 

 

 

殺陣シーンの冒頭。

 

鞠を手にして登場する若村麻由美さん(美人)。

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鞠を顔にぶつけられる小悪党(三下)。

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他の男衆に追いかけ回されて刺したり殴られたりする小悪党(三下)。

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この男連中の殺陣(刀は未使用)もちゃんと楽しいんですけどね。

 

 

 

その間、若村麻由美さんが何をしているかというと……

 

 

 

 

殺陣を微笑みながら見つめる若村麻由美さん(美人)。

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殺陣を眺めながらちょっとキメ顔をしてみる若村麻由美さん(美人)。

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扇子を取り出して夜桜に目を移してみる若村麻由美さん(美人)。

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……と、主人公は戦闘には加わらないで、その間ただただ美人ぶりを(視聴者に)見せつけ続けるという冷静に考えたら異常かつ超レアな殺陣シーンになっているのですよ。

 

自分が戦わない主人公は、水戸黄門(たまに杖で戦いますが)さんや信長の野望201Xの主人公や西洋ファンタジーで人気の召喚士やネクロマンサー等、さまざまいらっしゃいますが、彼らも仲間が戦闘している間、キメポーズを続けたりはしないですからね。

ふつうは応援したり指揮したりアシストしたり、とにかくなんかするじゃないですか

 

戦闘中、主人公が戦わずに脈絡なく美人ぶりを見せつけ、なんなら戦闘そのものの存在を喰ってしまうという演出に新しさと何らかの可能性を覚えてしまうのです。

下手したら、ポケモンとかの方向性を曲げてしまうような発明かもしれない。

 

若村麻由美さんが主演であるが故の演出で、再現性は低いかもしれませんけどね。

ていうか他の話では若村麻由美さん、しっかり戦ってるんですけどね。

 

 

 

 

と、いろいろ書きましたが、まとめると夜桜お染は面白いのでおすすめですよ、という話でした。

 

いずれ若村麻由美さんに続くような役者さんが出てきてくれますように。

美人ぶりとか演技力とか日本舞踊とか美人ぶりとか、彼女を継ぐハードルが極めて高いだけに、この頃の時代劇ファンは彼女の記憶に縛られちゃいますよね。

 

 

「スーパーマリオランを攻略した感想 ブラックコイン土管制覇と赤ヨッシー入手まで」(任天堂)

 

タブレットを買ったので買い切りのアプリゲーム「スーパーマリオラン」を入れてみたところ、思いの外ボリューミィで長期間楽しむことができてかんたんしました。

 

supermariorun.com

 

 

リリース当時は買い切り仕様であることを叩かれていた気がしますが、オールドゲーマーな私としてはガチャ爆死可能性のあるゲームより安心して遊べてありがたいです。

 

マリオはファミコンツインファミコン)の1、2、3とスーパーファミコンのマリオワールド、あとはゲームボーイのマリオランド1、2くらいしかプレイしたことがなく、さいきんのマリオについていけるかちょっと心配でしたが、けっこうマリオ3リスペクトな要素が多くてありがたかったですね。

戦艦、宝船、ブンブンといったラインナップが懐かしくてたまらない。

 

 

 

ゲームは大きく3種類入っていまして、

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ふつうのステージクリア型のワールドツアー、

他のプレイヤーのゴーストと競うキノピオラリー、

短いステージを10種連続でクリアするリミックス10、となっています。

 

あとはコインをショップで使用、キノピオラリー、リミックス10で手に入るオブジェを王国に配置できる街づくり要素みたいなのもあったりします。

上の画像に載っているケーキとかクッパ像とかですね。

私はあまり惹かれませんが、子どもには楽しい要素だと思います。

 

 

 

主にワールドツアーとキノピオラリーの感想を。

 

 

ワールドツアーは、ステージをクリアする以外に、各ステージの取りにくい場所に合計5枚配置されているカラーコインを収集するという楽しみがあります。

ピンクコインなんかは初見でも集めやすいのですが、ブラックコインはけっこう難しい場所にあることが多くて、全ステージでブラックコインを集めるのは地道ながら楽しいプレイタイムでございました。

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ブラックコインの収集は、リミックス10を30ステージクリアすることで手に入るデイジーさんを使うとやりやすいと思います。

2段ジャンプができるので、高い所にあるコインも手に入れやすいんですよね。

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デイジーさんは猫背の構えも含めて、操作感が悪魔城っぽくて手に馴染みます。

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それにしてもデイジー姫の存在、いまも忘れられていないとは驚きです。

ゲームボーイのマリオランドリリース当時、マリオさんはピーチ姫とデイジー姫のどっちが本命なんだろう、ていうかマリオって意外とチャラいよね、幻滅しましたルイージ派に移りますとか言われていたものですが。

 

 

 

それでですね、

ブラックコイン全制覇で解放される面(ブラック土管:スペシャルステージ3)があるんですけどね、これが異常な難易度で笑いました。

 

開始直後にコレですからね。そらデイジー姫も転びますわ。

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画像2枚目の歯車の間に見えているのがブラックコインさんです。

さすがに普通のステージではここまで修羅仕様ではありませんが、なかなか歯ごたえのある収集要素であるのがご理解いただけると思います。

 

 

とはいえ、任天堂さんのつくるゲームですので、何度もトライすれば意外と何とかなるように設計されているのはさすがです。

このブラックなコース、私の場合は100回くらいリトライしたら攻略が安定しました。

ノーダメージまでは達成できたことありませんが……。

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ちなみに、スターコースという追加ステージのブラックコインを全部開放すれば、別途スター土管のスペシャルコースに行くことができますが、そちらの難易度はさほどでもありませんでした。

プレイ2回目でブラックコイン全部取れたくらい。

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まあデイジーさんの優秀なキャラ性能に助けられていますので、マリオさんやヨッシーさんなんかでプレイしたらもっと難しいのでしょう。

 

 

 

 

続けてキノピオラリー。

 

他のプレイヤーさんとプレイ時間内でのコイン収集枚数を競い、勝てばキノピオ(自王国の住民)が増え、負けると減るという仕様になっています。

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マリオで対戦要素ということも含めて、プレイ時間はかなり楽しいです。

 

おすすめのステージは、上記画像の3人目のキノピオ全色が揃っている戦艦ステージ。

キノピオの種類・総数ともに集めやすいです。

 

おすすめのキャラはキノピオ

任天堂さんに個人情報を差し出す(アカウント登録)ことで下賜されます。

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単純に足が速いので、制限時間内でいかに多くのコインを取るかを競うというゲーム目的との相性がよいのです。

 

ちなみに声付きでプレイアブルなキノピオさんに初めて接したのですが、ステージクリア時の「フヮーイ、ウリァァ!!」という耳障りな声が面白くて、一時物まねするのがマイブームになりました。

 

 

 

キノピオラリーのコツは、

  • 何度もプレイしてコイン・スターの配置を覚える
  • 敵を可能な限り倒す
  • 暇なときはとにかく空中スピン
  • とはいえ最優先はスター。スター1個の価値が非常に重い

 

というところで、スターを取れる取れないが勝敗に大きく響きます。

スターを取ると足が速くなり、ステージの先まで進むことができてコインを多く集められますし、何よりスター状態のときは近隣のコインを吸い寄せてコイン収集効率がダンチなのですよ。

 

初めのうちは多少負けてもいいので、スターの場所を覚えることに専念しましょう。

 

 

 

さてこのキノピオラリー、キノピオ総数を10000人にしないと、プレイキャラクターの「赤ヨッシーさん」を入手できないんですよね。

ヨッシーさんは性能的には普通ヨッシーと一緒で、赤いキノピオを集めやすいという特性をお持ちなだけなんですが、とはいえプレイアブルキャラは全部揃えたくなるじゃないですか。

 

ただ、キノピオ10000人の達成はかなり遠い目標で……

 

1回のキノピオラリーで、勝つとキノピオが30~60人くらい増えます。

(戦艦ステージは多めに増えやすいです)

 

負けると10人~30人くらい減ります。

 

5回プレイして、3回勝って、2回負けると、90人くらい増える勘定になります。

10000人達成には、5回プレイを100セット以上こなす必要があります。

 

いくら1プレイが短いとはいえ、これはけっこうキツかった……。

や、けっこう対戦要素は熱くなりますし、楽しいは楽しいんですけどね。

負けるとキノピオが減るのはなあ。

これ、小さなお子様は赤ヨッシー入手しんどいんじゃないかな。

 

まあ、買い切りゲームですし、プレイ効率とか最短攻略とかにこだわらず、コツコツと長い間楽しんでね、という設計思想なんでしょうね。

 

 

 

 

以上、

1200円で数十時間は軽く遊べますし、

1プレイが短く、かつ程よい難易度、相当なやり込み要素とさすがの完成度ですし、

性能は微妙ですけどヨッシーがかわいかったりもしますので、

とてもお心映えのいい製品だと思いました。

 

 

いずれレッキングクルーなんかもアプリ版が登場しますように。