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かんたんにかんたんします。

「三好義賢(実休)さんと足利義栄さん」信長の野望201X 薬師コレクション・弐

 

信長の野望201X、遂に三好義賢(実休)さんが星4で登場した上に、なんと足利義栄さんまで登場しはるというサプライズがあってかんたんしました。

 

↓薬師コレクション・弐のリリース

お知らせ

 

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ジュリアさんは一瞬内藤ジュリアさんかと思ってどんなけ畿内国史優遇ガチャやねんと思ったらおたあさんの方でしたね。

早とちり早とちり。

 

 

 

やーー遂に来ましたね実休さん。

 

これで三好四兄弟で星4未済は安宅冬康さんのみとなりました。

きっと凄い射撃手とかになっていつか登場してくれるはず。

 

 

 

さっそくガチャを引いてみました。

 

 

……なかなか当たんねーなと思ったら星4倍率2倍じゃなかったんですね。

しまった。

皆さまお気を付けください。

 

 

とはいえ、運よく紹介状30枚ほどで目当ての2人が来てくれました。

 

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足利義栄さんの人相の悪さが凄いですね。

これでは畿内衆の支持は得られそうにない……。

 

 

と思いきや。

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お薬をお持ちになっていました。

どうやら体調悪いのに摂津に引っ張ってこられてしんどい模様です。

貴人に無理させちゃいけませんね。

 

 

一方の実休さんは。

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やだ、やり手の若手ベンチャー経営者みたいで格好いい。

ちょんまげベストなのに切れ者に見えるのはさすがの貫禄ですね。

 

 

 

以下、少しだけお二人のことを書いてみることにいたします。

 

 

 

三好義賢(実休、あるいは之虎、之康)さん

薬師で、全体に+40%(最大で+70%)の攻撃バフスキル持ちです。

特性の三日月葉茶壷もまとまりのよい内容なので、バフ&兵器人材として活躍が見込めそうですね。

スキルの内容を踏まえれば、起死回生前提の強敵との戦いに向いてる感じでしょうか。

あるいは味方の与ダメージアップ系の特性を重ねたりしてみようかなあ。

 

育て方に迷ってしまいます。

単なるバッファー薬師なら三好康長さんの方がコストが低くて使いやすいし。

なんらかの役割に寄せて個性を出したいところだ……。

レギュラーで使いたいけど、我が陣営のバッファーは寿桂尼さんと岡部元信さんが鉄板過ぎて押しのけられそうにないんですよね。

準三好家として千利休さんをフル開眼兵器特化させるか迷っていまだ実行していないのと同じ悩みなんだよな……うーむ。

 

 

スキル名の「鑓場の冷謀」は、久米義広さんを討った鑓場の戦い由来なのでしょう。

 

実休さんは戦国時代でも数少ない「主君を殺して下剋上をやっちゃった方です。

陶晴賢さんや長尾為景さんなんかもそういう系ですね。

実は大半の下剋上は「主君追放」で、「主君殺害」はけっこうレアなんですよ。

 

しかも実休さん、主君の仇討ちにやってきた方たちを返り討ちにしてますからね。

それが鑓場の戦いなんですけど。

 

三好家界隈だと松永久秀さんがダークヒーローのように扱われることがありますけど、史実で一番ダークヒーローなのは間違いなく三好実休さんだと思います。

 

 

しかも、たいそう魅力的なんだよな。

 

 

なんせ戦が強い。

長慶さんより強いかもしれない。

 

201Xの実休さんは

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だなんてカマトトぶってますが、史実の実休さんは三好家の決戦兵器ですからね。

実休さんが海を越えて畿内に上陸してくる=相手は死ぬですからね。

長慶さんがインテグラだとしたら実休さんはアーカードですからね。

遊佐長教さんや安見宗房さんや足利義輝さんからしたら実休さんは阿波の黒渦そのものですからね。こいつは素敵だ、全部台無しだってなものなのです。

 

 

しかも派手に格好いい。

禅とか連歌とかストイックにやっている陰キャ兄上とは違うぞ。

阿波藍染めの振興やら瀬戸内交易やら河内利権分捕りやらで荒稼ぎ。

稼いだ銭は名物茶器やら名刀やらの収集につぎ込んで山上宗二さんに一目置かれる。

三好宗三さん亡き後の代表的数寄者武人として堺に君臨していた方なのです。

 

ちなみに織田信長さんは三好長慶さんの政権運営を参考にしていたんじゃねとも言われていますが(諸説あり)、風流面では三好実休さんを参考にしていたんじゃねという節もあり。

三日月葉茶壷実休光忠妙国寺の蘇鉄と、実休さん由来の名物をやたら愛玩されていたことにも定評があるんですよ。

 

 

そういう訳で。

 

長慶さんと久秀さん主従も光と影みたいなコントラスト味があって魅力的なんですが、実休さんは一人で「光と影」を抱いてはる感じなのが格好いいのです。

yes、私の主観ですのでご留意ください。

 

 

「鑓場」が取り上げられたのが個人的に嬉しいんですよね。

大恩ある細川持隆さんをなぜ殺めたのか、単なる権力奪取なのか、持隆さんが義冬さんを担ごうとしたからなのか、持隆さんが実休さんを危険視したので先手を打ったのか、あるいは1553年という時期的に持隆さんが義輝さん&晴元さんと組んだのか等々……。

史料のなさもあって、いずれも推測の域を出ない、大きな謎なのです。

もし持隆さんが蘇るような異聞が実装されたら……私は涙なしにはプレイできないぞ。

 

 

大阪府岸和田市の「三好実休戦没地」「貝吹山古墳」「久米田寺」「久米田池」 - 肝胆ブログ

 

 

 

足利義栄さん

忘れ去られた足利14代将軍。

下手したら鎌倉時代の宮将軍よりもマイナーな将軍。

それが足利義栄さんであります。

 

おおきくは三好三人衆と篠原長房さんに担ぎ上げられたけど京に入ることもないまま、足利義昭さん・織田信長さん上洛時にタイミングよく病死した気の毒な人として知られていますね。

 

ガチャ説明文の「背後の味方を超絶強化!」とは篠原長房さんのことなのでしょう。

ちなみに篠原長房さんにスキル発動すると篠原長房さんが星4仕様に変化しません。

 

バフ倍率は驚愕の+125%

本当に超絶強化でした。

でも背後の味方。使いづらい。劣化伊達輝宗さんなのか、そうなのか。

 

 

この義栄さん、史実ではあまりにも活動期間が短すぎて評価は困難なのですが、最近は義栄幕府体制を築くべく独自の人事や利害調整を試みていたのでは等とフォローの声も出てきてはります。

また、「二つに分かれた足利家」という視点は、明応の政変以後の畿内史の流れを読み解く上で以前よりも注目されている気がします。

 

事績どうこうよりも気の毒っぷりの方がどうしても目立つ方ですけどね……。

 

201Xでも

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等と哀しみを背負って出陣式に出ておられるのが涙を誘います。

お父君の義冬(義維)さんはあんなに元気だったのにね。

 

所属が足利家ということで、二つに分かれていないことが救いかもしれません。

 

 

 

 

以上、実休さんと義栄さんが星4実装されてわーいという記事でした。

 

だんだん三好家界隈の主要メンバーが揃ってきましたね。

異聞来ちゃう……?

 

さいきんの201Xは「渡し」一家の中間管理職っぷりが敵ながらストレスたまってそうで心配になりませんか。

ここはいっちょう木沢長政さんが颯爽と登場して、虐げられている幽魔中下位層を扇動して山津見さんたちに叛旗を翻させるような現役武将置いてけぼりの下剋上ワンダーなストーリーを期待したいところであります。

 

ていうのは冗談ですが、引き続き201Xが楽しくバージョンアップしていきますように。

 

 

 

「修羅外道 本家襲撃 感想」片岡修二監督(オールインエンタテイメント)

 

白竜さん主演のVシネマが、相当低予算っぽいのにカメラ・音楽・編集の巧みな演出により迫力とテンポのよい娯楽作品に仕上がっていて、職人さん方の腕前にかんたんしました。 

 

 

 

白竜さんと竹内力さん(特別出演)の名前でVシネマ好きを手堅く掴み、

中山麻里さんや堀田眞三さんや荒木しげるさんが画面にしっかり重みを与え、

山口祥行さんや嘉門洋子さんがセクシー要素をきっちり抑えてくださる。

 

「なるほど」と納得してしまう布陣であります。

 

 

以下、ネタバレ要素を含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白竜さんが珍しくインテリクールヤクザではなく、武闘派暴走ヤクザを演じてはる作品になります。

 

生まれついてのヤクザとして、敵対組織のバックにいはる巨大暴力団の幹部を殺害してしまい、そのせいで自分が服役中に、仕える組長たちが暗殺されてしまうという。

そこからの復讐譚がストーリーの主軸です。

「飼い主を失った猟犬」としての扱いが悲哀を帯びていたりしますが、そこはちゃんと強姦やお薬をやっている場面により「この人は感情移入してはいけない“悪”ですよ」と戒めてくれているのがいいですね。

良心的なヤクザ映画だ。

 

ストーリーラインはシンプルですし、全編通じて白竜さんがやりたい放題に無双し続けますので、テンポのよいヤクザ映画を求めている方にはちょうどいいと思います。

拳銃を乱射せず、必要な相手だけに必中必殺でぶち込んでいくスタイルのアクションは格好いいですね。

殴り込んだ際、棒立ちになってすくんでいる敵対組織の若い衆の演技もかえってリアルに感じられていい。

 

 

白竜さんに巻き込まれるチンピラ役の山口祥行さんの演技がまたいいんですよ。

ほんまこの方がたくさん出てくるVシネマは当たり率がだいぶ増しますね。

カオルちゃん最強伝説のイサミちゃんとか。

 

堀田眞三さん、白竜さんが仕える組長は、あまり活躍する場面は多くないものの、人格や器量が充分に感じられてこれまたよかった。

必要以上に彼の紹介に尺を割かずとも、いい組長やったんやろなあというのが視聴者の想像で充分に補える感じ。

ナレ死の淡々さが好き。

 

竹内力さんは終盤のみの登場ですが、存在感の大きさでストーリー後半のダレを見事に防いでくださっています。

いかにもVシネマっぽい銃撃戦が楽しい。

 

あとは、荒木しげるさん登場時のおでんがやたらおいしそうだったのと、「戦国時代の武将はみんなヤクザ」みたいなセリフが共感性高くてよございました。

そうだそうだ。

 

 

 

そして、以上のような俳優陣の演技を、カメラの構図、画面演出、BGM、効果音、編集等ですげぇ盛り上げているんですよ。

たぶん少人数で頑張ってつくったんだと思いますが、それ故のまとまりのよさ、演出の一貫性があるといいますか。

OPのケレン味からしてイイですからね。

自主制作で映画とか動画つくっている人には参考になる! かもしれないです。

 

 

濃厚重厚な作品ではなく、気軽に楽しめるヤクザアクションVシネマです。

ヤクザ映画ってどんなもんか観てみたい、という入門編的作品としておすすめですね。

 

 

アウトレイジ等で若干注目も増しましたし、時代劇同様、よき娯楽作品として任侠モノが生き残っていきますように。

 

 

 

 

 

 

 

「鉱物の人類史」サリーム・H・アリさん / 訳:村尾智さん(青土社)

 

「鉱物の人類史」という本を読んだのですが、内容は看板に偽りという感じであんまり史書的要素はなく、むしろ未来に向かって我々はどんなことを考えなければならないのだろうか的な内容になっていてうーむとは思ったのですが、それはそれでけっこう面白かったのでまあいいやとかんたんしました。

 

青土社 ||科学/数学/生物:鉱物の人類史

 

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原著のタイトルは「Treasures of the Earth   Need,Greed,and a Sustainable」。

こっちの方が本の中身を正しく表現していますね。

地球から得られる大事な資源を、需要と持続性を意識しながら扱っていこうよ的な。

 

日本の書籍マーケットでは衣食住だとか宗教だとか特定の切り口で歴史を扱った「●●の歴史」系の本が手堅く売れる印象がありますので、そっちの読者層も取り込もうとスレスレなタイトル調整をしたのかもしれません。

 

歴史ファンのニーズに応える本では正直ないと思いますが、一方で環境保全や資源開発やグローバル経営やSDGs等の潮流に興味があれば意外と楽しめるかと思いますよ。

 

 

 

本は3部構成になっています。

 

 

1部は鉱物……鉛、銅、鉄、塩、石材、金、銀、ダイヤ、石炭、石油……等の採掘や交易にまつわる様々なエピソードをご教示いただけるパート。

個人的には

モーツアルトが生まれる前、ザルツブルグは音楽ではなく塩で有名な町だった。

というウンチクが妙に頭に残りました。

他にも金や宝石のマーケット動向、オイルサンド活用の模索等、ところどころ興味深い事例が出てきます。

 

いちばん「鉱物の人類史」っぽい部ではありますが、シュメールだのヒッタイトだのの要素はなく、近現代の資源開発の描写が中心ですのでお含みおきください。

 

 

2部は鉱物が引き起こす尽きることのない人類の消費・欲望、あるいは鉱業が引き起こす環境への著しいダメージ……といった、資源開発の負の側面、留意せねばならない要素をさまざま開陳いただけるパートです。

「そもそも人間にとって幸福とは何か」みたいな領域まで踏み込んで、思う存分著者が語っているのが好印象ですね。

西洋実務書独特の、著者が思想信条までオブラートに包まずガシガシ所信表明していくスタイルの文章、嫌いではありません(読みにくくはありますけど)。

明らかに環境保護を重視する立場にありながら、企業経営や消費行動を全否定しない、可能な限りフェアなスタンスを保とうとしている姿勢もよいと思います。

環境系の話をする人には極論的イメージが付きまといがちですが、中には全体バランスを重視する人もきちんといる訳ですよ。

 

 

3部はますます環境系の話になり、循環社会、それを達成するためのイノベーション、地域社会や顧客との対話……などなどの先進事例(とはいえ原著は2009年発行なのですが)を取り上げていただきます。

この頃になると「人類史どこ行った」みたいな気持ちは薄れ(諦め)、代わりに、環境も含めて「資源開発系経営者たるものアレもコレも念頭に置いたバランスよく持続性のあるマネジメントを行うべし」という主張に理解と共感の気持ちが湧いてきました。

 

この本で私が言いたかったのは、人口、非再生資源の消費、そして環境について、我々はもっと広い視野をもって(貧困削減、人間の開発、究極の目標である人類のサバイバルなど)議論すべきという事だ。

我々は、個人的な好みや感情によって歴史や科学を理解し、それに基づいて単純な考えに傾きがちだ。従って、百家争鳴の民主主義やひどく不平等な社会において環境に取り組む場合、結果は最適ではなく、ほどほどになる可能性がある。一方、功利主義な消費を徹底すると、味気なく進取の気性に乏しい社会が出現することになるだろう。物欲を認めることから出発しよう。そして地球を構成する要素や原料物質の複雑な関係を理解しようではないか。そうすれば人間が世界を滅ぼす自業自得な結果にはならないであろう。

 

SDGsなんかもそうですが、これから人の上に立って組織を牽引していくような立場の人は、異常なほど広範で繊細なバランス感が必須になっていくのでしょうね。

世の中の大半の人は専門職になっていって、数少ない、半端ない目配り気配りのできる人だけが適切なリーダーシップをとれるようになっていくんだろう、ハードル高ぇな、でもそういう時代なんだろうな……資源開発系に限らず……という覚悟を迫られるというかね。

現代や未来では……複雑系的、統合的な姿勢と思考が必要にならざるを得ないんだろうと、かねて漠然と感じていたテーマを、こんなところでも突き付けられた思いです。

単純な物語が人を動かしきれない時代に突入ですね。

 

 

まあもちろん難しい話はよく分かりませんが、これから先も環境とかがなんかこういい感じでありますように。

 

 

「めしばな刑事タチバナ 31巻 感想 社会人百合に慄く」原作:坂戸佐兵衛さん / 作画:旅井とりさん(徳間書店)

 

タチバナ31巻を読んでいたら不意打ち百合を喰らってかんたんして「あ゛~、あ゛~~!」って画太郎漫画のババアみたいな変な声が出ました。

 

これが……「私のカムパネルラ」というやつか

 

めしばな刑事タチバナ 31 | 徳間書店

 

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以前も紹介しましたが、めしばな刑事タチバナは主に中高齢のおっさんたちが身近な食について語り合う地味なおっさん漫画であります。

 

「めしばな刑事タチバナ 27巻 大江戸すぺしゃる編」原作 坂戸佐兵衛先生 / 作画 旅井とり先生(徳間書店) - 肝胆ブログ

 

表紙の帯には「シリーズ累計150万部突破中!」とありますが、実は24巻からずっと150万部突破が謳われているのは内緒です。

 

 

 

この31巻では私が気に入っているルノアール好きの“社長”が再登場してくれたりして、安定のおっさんハードボイルド味を楽しませてくださっていたのですが。

31巻を通じて同じく私が気に入っている韮澤課長が高い画力で大活躍していてその点についても非常に嬉しいのですが。

 

 

それらの高品質話よりも何よりも、恒例辛味部の話が……

なんかもう、えらいことになっていたんですよ。

 

しかしこのえらいことさ、上手く伝えられないんです。

セリフを引用しても、該当箇所の画像をアップしたとしても、この31巻を単独で読んでいただいたとしても、正確に気持ちを共有することはできないんじゃないかと思う。

 

 

端的に言えば社会人百合なんですけどね。

しかも内容は村中さんと代々木さんの何気ない一夜に過ぎないんですけどね。

前にもこんな場面があったりもしたんですけどね、シャワー一緒に浴びるかの話で。

 

 

……この話から喰らった主観的衝撃。韻波句徒。

頭からつま先までの衝撃のイナズマ。

 

 

思えば、私の身には前フリがありました。

 

アクタージュだってそう。

某ミステリ小説だってそう。(重大なネタバレになるのでタイトルは伏せます)

 

さいきん、別に百合を求めて読んでいる訳ではないのに、やたらクオリティの高い百合要素をぶつけられることが多かったのです。

刃牙ドラえもんにおけるグルメシーンなんかと同じで、そういうのメインな作品じゃないのに、やたら場景が印象に残ることってあるんですよね。

 

何を言っているのか自分でも分からなくなってきていますが、私の人生で百合に接する場面なんてひとかけらもなかったのに。

 

ここにきていきなり……百合神様が舞い降りた。

閾値を超えた。

私の中の獅子吼ダムが決壊したのであります。

 

 

31巻も続く長期漫画における、1-2巻に1回くらいのささやかな百合味描写により、私の中で少しずつ水位が増していたのでしょう。

気づいた時には遅かった。

やべえな、百合系コンテンツにハマるとはさすがに思わないが、おっさんグルメ漫画を求めているのに心のどこかでは次の辛味部活動を渇望している自分を否定できない。

そして辛味部……からの真夜中のスイーツ製作部。

代々木さんの早とちり傾向、いいよね……。

私がいちばん好きな登場人物はあくまで韮澤課長なんだけど、だけどもよ、真夜中のスイーツ製作部の眩暈と幻惑がね。

くるよね。

 

あ゛~あ゛~~。

 

 

 

いつにもまして訳の分からない記事ですが、ひょっとしたら日本で何人かくらいは同じ気持ちになった人がいるんじゃないかなと思って正直にいまの心境を書きあげました。

 

早く私の頭が冷静さを取り戻しますように。

 

 

 

興味がない領域のコンテンツでも、一流のコンテンツに接し続ければ、いつかは閾値を超えて取り込まれちまうんだ。

覚えておこうぜガイズ。

 

 

 

山梨県甲府市の「武田神社(躑躅ヶ崎館跡)」

 

山梨県武田神社に行ってみたところ、ご当地での武田一族の愛されっぷりにかんたんしました。

 

甲斐 武田神社

 

 

シャインマスカットとワイン目当てで山梨県を訪れたのですが、少し前に上杉神社に行ったことを思い出して武田神社にも行ってみようと思い立った次第です。

山形県米沢市「上杉神社」と「国宝 上杉本 洛中洛外図屏風」 - 肝胆ブログ

 

 

武田神社甲府駅からバスで10分程度。

思い立ったタイミングでアクセス可能な近さがありがたいですね。

 

 

外観。

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入り口には風林火山の旗がひらめいております。

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付き合ってくれた友人はずっとテニミュの「風林火山」を歌っていました。

お前は~林!!

 

立派な石垣がありますが、武田氏時代のものなのかはよく分からなかったです。

形状的には武田氏滅亡後のものに見えるけどどうなんだろう。

創作作品等では「人は石垣だし、どのみち躑躅ヶ崎館まで敵が攻め寄せてきたらどうしようもないから、この地に特別な防備など要らぬ」みたいな信玄ドクトリンをときどき耳にしますので、ちょっと気になりました。

 

 

 

武田神社はもともと躑躅ヶ崎館があった場所に創建されたそうで。

信長の野望とかやっている人にはおなじみの地名ですね。

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境内のマップ。

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武田菱デザインの灯篭が素敵。

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きれいな芝生と能楽堂

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以前演じられた能のプログラム。

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興味が湧きます。

戦国武将ゆかりの地で能を観れるのは場景がマッチしていていいですね。

 

 

 

拝殿。

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空の青さと樹木、建築の取り合わせがとても映える神社だなあという感想です。

左右に武田菱入りの大朱杯が飾られているのもご当地人気が感じられて好き。

 

 

 

拝殿の近くには「豊臣興業」さんが。

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実は山梨では、大阪夏の陣の後、密かに逃げ延びた豊臣秀頼さんの隠し子が武田氏旧臣に匿われ細々と血脈を残したという言い伝えが(ありません)。

 

 

 

なぜかキティさんもいらっしゃいます。

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さて、この手の神社の楽しみといえば宝物殿ですよね。

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甲州金関係の史料や、武田氏所縁の武具などを拝見することができます。

 

おっと思ったのは「大井夫人(信虎さんの妻、信玄さんの母)の懐剣」。

鋭そうな刃の光もさることながら、黒塗・花菱入りの鞘がきれいでね。

こんなものを懐に入れていたらさぞ気が引き締まったことだろうと思います。

 

他にも「亀甲の槍」が業物っぽくて格好よかったです。

 

思いのほか全体的に武田菱よりも花菱をあしらった品が多くて、武田氏の柔らかな一面を見たような気になりました。

 

 

上杉神社の宝物殿(稽照殿)にも行ったので、武田・上杉の対決ということであえて煽るようなことを書きますが、

 

 ・収蔵物は上杉神社の方が上

   ー上杉鷹山さん関係等、江戸時代以降の品もありますしね。

 

 ・訪問客へのガイド、ホスピタリティは武田神社の方が上

   -武田神社にはパンフがある、HPがある。

 

というのが私の印象です。

突破力推しの上杉家と、組織力推しの武田家という構図がいまも続いているんですね。

 

 

 

神社の前の土産屋さんでも武田信玄関係のグッズがたくさん売っており、ていうか甲府の街のあちこちで風林火山的な言葉が散りばめられていて、信玄さんを中心に武田氏が本当に愛されているんだなあと思いました。

 

来年が甲府の開府500周年(武田信虎さんの躑躅ヶ崎館への移転が1519年)ということもあり、ますます武田氏顕彰が盛り上がっていくのでありましょう。

 

甲府市の周年行事が無事成功し、土地の歴史への誇りや愛情がこれからも受け継がれていきますように。

 

 

 

おまけ:甲府駅前の武田信玄さん像。

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アップ。優れた造形ですね。

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後ろ姿。信玄さんの特定の文脈ではニーズがありそうな構図です。

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「細川国慶さんが"町”に当てた最古の禁制を発給していたことがニュースに……」産経WESTより

 

細川国慶さん……細川高国・氏綱派の有力一門武将による京都統治がニュースになっていてかんたんしました。

「細川国慶さんが」「三好長慶さんより前に」みたいな文脈にニュースバリューがつく時代になったんですね。

 

www.sankei.com

 

 

ニュースは、戦国時代の武将と京都の「町」が交渉して、配下軍勢の乱暴や略奪を禁止する文書「禁制」を発給した最古の事例が見つかった……というものです。

禁制は寺社等には昔から発給されていますが、「町」に発給されたのは戦国時代から。

言い換えれば、「町」も寺社等と同様、独自に行政にかけあうだけの交渉能力を有していたということなのでしょう。

昔の町内会にはパワーがあったのです。京都の町はいまもパワーありそうですけど。

 

商工業の発展や武家秩序の後退等を背景にした町衆の自立……的な事例。

中世後半における町衆や惣村や国人の自立って、ダイナミズムがあって面白いですね。

 

 

で、この町を対象とした禁制。

従来は三好長慶さんの時代から始まったとされていたのですが、今回の発見で細川国慶さんまで遡れることが分かったとのことですよ。

 

かんたんに時代背景を申し上げると、1546年当時の畿内は細川家の内乱終盤戦でして、細川晴元さんや三好一族たちの勢力と、細川氏綱さんや細川国慶さんや河内畠山家(尾州家)たちの勢力とでドンパチやっていた訳です。

河内畠山家(尾州家)で遊佐長教さんが輝いていたことに定評のある時代ですが、同時期に氏綱派細川家で輝いていたのがこの細川国慶さん。

氏綱派の中核一門武将として、一年間くらい京都を制圧していたのです。

 

まあ、残念ながら、四国の細川持隆さんのナイスフォローにより三好実休・安宅冬康・十河一存という三好長慶さんの有能な弟たちが援軍に駆け付け、畿内の氏綱派勢力は次々と駆逐され、更に翌1547年の舎利寺の戦いで致命的大敗を喫してしまうのですが。

国慶さんも京都攻防戦で戦死したっぽい)

 

その後、三好長慶さんが晴元派から氏綱派に転じて畿内を制覇し、うっかりそのまま当時の価値観ベースで天下人として君臨してしまったせいか。

結果論で見て、氏綱派勢力のコア戦力として活躍していた国慶さんは、実休さんたちの活躍を引き立たせる存在としてこれまで捉えられがちだった訳ですよ。

 

ですが、最近はこのように、三好政権の統治手法の萌芽、先駆けのように国慶さんを扱う視点が出てきて、よかったなあと一畿内史ファンとしては思うのであります。

なんかだんだん細川家、特に高国系統の再評価が進んでいますよね。

確かに当時の京都人からすれば、当初1549-1553頃の三好長慶さんは「細川国慶さんの後任」みたいに映っていたのかもしれない。

名前の漢字もかぶってるし。ていうか長慶さんの改名ってそういうことなんだろうか。

 

これまでの畿内史ニュースは、「実は三好長慶が先駆者だった」みたいなのが多かったのですが、これからは「実は細川家が先駆者だった」「ていうか畠山家など他の家でもやってた」みたいなのも増えてくるかもしれません。

研究草創期は特定の人が注目されて、研究が進むと他にもいっぱいすごい人がいることが分かってくる、というのは歴史あるあるですしね。

 

 

今回の発見を手掛けた馬部隆弘准教授は、まさにこうした三好長慶さん以前、細川氏や木沢氏等の再評価を主導してはるイメージがあります。

もうすぐ論文集が出版されるようですし、こうした新鮮な視点がより広く世に流通することを期待したいと思います。

www.yoshikawa-k.co.jp

 

楽しみではありつつ、800ページもあるそうで。

たぶん買うと思いますが、読み終わるのはいつになることやら……。

 

 

論文集がたくさん売れて、この界隈の注目が増して、畿内史研究は食っていけるらしいぞ私畿内史で論文書きたいですみたいな若手研究者が増えていきますように。

 

 

 

 

大相撲'18年秋場所 感想「史上初の三賞該当者なしに驚き」

 

秋場所が無事に終わりました。

ばたばたしていて先場所・今場所と各取組をちゃんと見れていないのですが、先場所の御嶽海関の初優勝、今場所の白鵬関のV41&幕内1,000勝&横綱800勝、そして稀勢の里関の復帰といろいろ良いニュースが多くて何よりですね。

 

そんな中、秋場所では史上初の三賞受賞者なしというニュースにかんたんしました。

てっきり一名は絶対に受賞者を出すもんなんだと思っていましたのでびっくりです。

 

www.nikkei.com

 

 

秋場所の幕内勝ち越し勢は次のとおりです。

 15勝  白鵬(優勝)

 12勝  豪栄道

 11勝  高安、嘉風

 10勝  鶴竜稀勢の里、錦木、竜電、貴ノ岩

   9勝  栃ノ心、御嶽海、貴景勝北勝富士

   8勝  妙義龍、逸ノ城魁聖、大栄翔、隆の勝、千代翔馬栃煌山
     佐田の海隠岐の海

 

個人的には東小結の玉鷲関が4勝11敗と大きく負け越したのがショックでした。

 

12勝の豪栄道関は調子よかったですね。

コンディションがいいときの、相手の重心を正確に捉えた押し出しが好きです。

協会のアンケート「敢闘精神あふれる力士」でも頻繁に一位を取ってはってようございました。ちゃんとファンは見ているものだ。

 

 

 

三賞の話に移ります。

 

三賞には殊勲賞、敢闘賞、技能賞があり、受賞すると200万円をポンと貰えます。

年収が200万円アップすると思えば大きいですよね。

 

受賞の条件は、横綱大関以外で、

 殊勲賞:優勝力士や横綱を見事に倒した力士に授与

 敢闘賞:頑張った力士に授与。優勝争いに絡んだりすると貰えるイメージ

 技能賞:優れた技能を示した力士に授与

 

という感じですが、この基準で考えますと……

 

殊勲賞は、優勝した白鵬関が無敗である以上、該当なしもやむないですね。

中盤まで盤石だった鶴竜関の闘志をへし折り終盤戦を失速させた栃ノ心に差し上げたいところですが、彼は大関なので受賞資格がありません。

 

敢闘賞は、確かに優勝争いに絡むような活躍をした関脇・小結・平幕力士はいませんでしたが……

個人的には三役で初めて勝ち越した貴景勝、いろいろあったけど幕内復帰して活躍した貴ノ岩に差し上げてほしかった気がしますね。
三賞審査を厳しく運用するのも協会のイメージアップに繋がるかもしれませんが、貴乃花部屋の力士をフェアに遇していることを示すのも大事だと思いますの。
差別してんじゃないかみたいな疑念を招かないためにも。

竜電関北勝富士はもう少し星を伸ばせたら受賞できていたかもしれません。
仕上がりがよさそうだっただけに残念です。

嘉風は11勝していますけど、彼の実力的に幕内下位で大勝ちしたくらいでは敢闘賞に該当しないということでしょうか。
そうは言っても36歳ですし、安美錦関も豪風関も幕内陥落したいま、優しくしてあげてほしいなあと思う……けど、そういう気づかいこそ嘉風関に失礼ですね。

 

技能賞は……もともと受賞者が少ない、一説には受賞出来たら一番うれしい賞とも言われていますが、今場所で見事な技能を思い浮かべるとどうしても白鵬が思い浮かんでしまうのでやっぱり該当者なしが妥当なんすかね。

白鵬関は、御嶽海戦で棒立ちにさせられながら、肩越しに相手の足の位置を慎重に見極めて逆転したのがとても印象的でした。

他には栃ノ心が、逸ノ城戦でいつものパワー勝負に持ち込まず、頭をつけて上手く寄り切ったのが上手にならはったなあとかんたんしましたが、やはり大関ですので受賞資格なしであります。

 

 

うーん。

こう見ると、妥当っちゃあ妥当なものの、敢闘賞ゼロはちょっとシビアな印象かなあ。

客足も懸賞も巡業も好調なんだから、ある程度は力士に気前よく還元しても。

巡業数の増加なんかは、そのまま力士の負担や怪我リスクに直結している訳ですし。

 

怪我と暴力と不正のイメージが減って、儲かってかつファンに夢を与えているイメージが増して、力士志望のイケてる若者が増えていきますように。

 

 

 

定点観測 相撲界の毛利三兄弟

 

 若隆元(幕下七枚目) 2勝5敗

 若元春(幕下十四枚目)5勝2敗 

 若隆景(十両七枚目) 8勝7敗

 

若隆景関が着実にステップアップされてるのが目立ちますが、若隆元さん、若元春さんも幕下上位で着実に力をつけてはる印象です。