肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

信長の野望201X「蓮淳さん現る」(真・九尾の狐降臨攻略)

 

201X本願寺に蓮淳さんが星4で登場するというサプライズがあってかんたんしました。

 

↓真・九尾の狐降臨イベントのリリース

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期間限定イベントをクリアすることで、蓮淳さん(星4)と蓮如さん(星3)を手に入れることができます。

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wikiによれば、

蓮淳さんの全体攻撃は倍率0.75、蓮如さんの3体攻撃は倍率1.3だそうです。

開眼しやすいドロップ武将ということもあり、そこそこな性能ですね。

 

個人的には、蓮淳さんが因縁の相手である三好元長さんと似たような性能になっているのが趣深いなと思います。(後述)

 

 

 

真・九尾の狐攻略

九尾の狐は、毎ターン即死凶兆攻撃と、連続単体攻撃(中列はスライドずらし付き)を繰り出してきます。

よって、即死マスを避けるか即死耐性を付けるかしつつ、壁キャラに前列で頑張ってもらいながら単体アタッカーなり兵器アタッカーなりでダメージを与えていくのが有効ではないでしょうか。

 

 

こういう時のために育てておいた松永長頼さん。

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カッチカチなので、単純な物理・術攻撃ではそうそう死にません。

謹厚な太守の後ろ姿、頼もしいですね(ギュオォォン↑)。

 

 

即死マスでうっかり十河一存さんと援軍武将さんが天に召されたため、長頼さんに守っていただきながら波多野参謀たちが兵器を打ち続けるという単純な戦い方をしましたが、初見でもなんとか特級勝てました。但しB評価。

 

 

九尾の狐さんの攻撃から皆を守る長頼さん(と殿)。

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先代丹州太守とも言うべき波多野参謀の兵器でダメージを稼ぎます。

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期せずして噛み合わせのよい丹波衆になったのがいい感じ。

 

 

最後は実休さんがシメてくれました。史実の逆をいくスナイプぶりです。

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蓮淳さんとは

蓮如さんは超有名人なので紹介は省きますが、蓮淳さんも本願寺の歴史、あるいは畿内戦国史の中ではビッグネームなんですよ。

 

蓮如さんの息子で、証如さんの祖父、顕如さんの曽祖父に当たる人物でして。

紆余曲折はあったものの、人生後半には本願寺の中枢で辣腕を振るうことになります。

 

後に信長さんと激しい戦いを繰り広げる伊勢国長島の願証寺を開いたり。

本願寺(含む加賀一向一揆)の内紛に際して反対派を粛清したり。

細川晴元政権の内紛に協力して三好元長さん・畠山義堯さんを始末したり。

制御不能になった畿内一向一揆が大和や京で狼藉を重ねた末、本拠地たる山科本願寺を失うことになってしまったり。

それでも証如さんを支えたり本願寺の権勢を再び回復させたりと。

 

享禄・天文の乱ともいわれる本願寺の濃密な時代を率いていた方とされている訳です。

諸説あって、何でもかんでも蓮淳さんがやっていた訳ではなくて、本願寺の他の幹部方(下間氏の皆様等)の功罪とごっちゃになっているんじゃないかというフシもありますけどね。

 

ともあれ、世にあまり知られてはおりませんが、201Xに星4格で登場するには充分すぎるほどの実績のある方とは言えるでしょう。

「即死効果付き」というのも納得感が高い。

 

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一方、蓮如さんが星3なのは違和感があるかもしれませんが、この方を強く設定して皆が使用することになって「201Xは蓮如ゲー」みたいになると色んな意味でややこしくなる気がしますので控えめにしておいた方がいいのかも。

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ところで私見ですが、伝統的な三好家物語の目線からすると、蓮淳さんと木沢長政さんの位置づけがけっこう似ているんですよね。

元長さん敗死の主因と見做されつつ、近年はフォローの声が入っている辺りが。

 

二人とも「河内の有力者」という重要な共通点があるのは間違いないので、俗説通りに実際この二人が組んでたんじゃねという陰謀論的決めつけってしやすいんだよなあ。

 

戦国時代の河内は応仁の乱のきっかけのひとつになったり浄土真宗が盛んになったりキリスト教が早くに普及したり木沢長政さんが現れたりと、独特の思想信条風土を感じますのでその辺もう少し詳しく学びたいなと思っています。

お隣の京都奈良堺となんか雰囲気が違いますよね。

 

 

まあ真相がどうであれ、複雑怪奇な畿内史のある瞬間、武家のドンたる細川晴元さんサイドにとっては政権の和を乱しまくる元長さんを、本願寺のドンたる蓮淳さんサイドにとっては法華宗の太いスポンサーたる元長さんを、「ぶっ●したい」で頭が一致していたかもしれないというのはむしろ元長さんにとって栄誉なんじゃないかと思ったり思わなかったり。

 

 

 

それにしても、現代の浄土真宗に迷惑やよからぬイメージを与えてもよくないですし、歴史ファンが本願寺をこんな風に明け透けに語っていいんだろうかと思うことってありませんか。

やや年寄り染みた感性ですが。

浄土真宗の信徒でない私ですら、蓮如さんに能力値だとかステータスだとか設定したり武将キャラとして戦闘に出したりすることに罰当たり感を覚えることがあります。

 

だからという訳でもないのですが、戦とか乱とか内紛とか粛清とか一揆とかの目立つ面だけでなく、それこそ蓮如さんの布教の経緯、御文章、一般人目線での教化の配慮等々、本願寺のまっとうな面も同じように歴史ファンに広く知られていきますように。

 

 

 

信長の野望201X「伊達家④&安東家ストーリー攻略 羽後」と「今更ながら兵器特化って便利っすね」

 

201Xの4周年で実装された羽後攻略にあたり、兵器特化人材等を育ててみたところ期待以上に活躍してくれてかんたんしました。

もっと早く確保しておけばよかった。

 

 

↓羽後・陸奥実装リリース

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羽後のマップ。

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詳しい人が見たら、安東家重視と分かる感じですね。

 

安東家は海に向かって突き出している男鹿半島を挟んで、北側の檜山安東家と南側の湊安東家がなんやかやを繰り返してきた歴史があります。

北斗七星みたいだねと讃えられた安東愛季さんは、この両安東家を統合し、更には近隣の大宝寺家や戸沢家と争って勢力を拡張していった人物ですね。

安東愛季さんは外交が得意で、織田信長さんや羽柴秀吉さんや公家と仲良くして高い官位を得たり、蝦夷畿内との交易に励んだりされています。
(一方、南部晴政さんや九戸政実さんや津軽為信さんのことは苦手です)

 

 

201Xの安東愛季さん。

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なぜか笛吹きキャラになってはります。なんか元ネタあるのかなあ?

学園武田家でのゲスト出演には笑わせていただいたので、これはこれで好き。

 

 

まつりさんがいつも通りコンパクトに人物紹介もしてくださります。

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羽後のストーリーは、この安東愛季さんを主軸に、近隣国人衆との諍いや湊騒動を再現していくような流れになっております。

詳細なネタバレはしませんが、安東愛季さんや戸沢盛安さんが味わいのある実力者として描かれていますので、秋田県戦国史好きにとっては満足度が高いことでしょう。

 

そもそも、安東愛季さんのまともな娯楽作品自体がレアなので、まっとうにストーリーやセリフを与えてくれているだけで嬉しい。

(201X以外では小説「斗星、北天にあり」しか知らないです。良心的な作品ですよ)

 

 

 

ストーリーでは、相変わらず南部家が恐れられています。

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愛季さん時代の南部家、実際に強大ですからねえ……。

 

 

 

 

 

攻略面に移りまして。

 

羽後は屍の国です。

201X序盤の屍は生命力が低くて朝倉宗滴さんに一掃されるだけの儚い存在でしたが、羽後の屍はやったら少数精鋭の強敵揃いでして……

 

こんなんや

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こんなんが

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高敏捷からスライド攻撃等の意地悪をしてきたり、

 

 

挙句の果てにはこんな

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ひとり2000万パワーズみたいなヤカラが出てくる訳であります。

何してくれてんのという感じですね。

 

 

この怒首皇祖(どすこーそ)さんはどうしても長期戦になりそうなので、いままで放置していた別所長治さんを育てることにしました。

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現時点で全体を8000くらい回復してくれます。

十河一存さん50%を実現したら、次は別所長治さん30%に着手しようかなあ。

 

ちなみに、実は別所家は三好家に臣従していた時期があるので、もの凄く広い意味では別所長治さんも三好家パーティと言えなくもないんですよ。

 

 

あわせて、キャプテン・ナガヨシさんを鍛えて屍向けにしてみました。

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……が、こちらは怒首皇祖さんの生命力が高すぎて不死鳥飛天掌の追撃が発生せず、若干ほろ苦いメジャーデビューとなりました。

話は変わりますが、確かに長慶さん期までのミヨシ家は不死鳥感ありますね。

 

 

 

最後に、勾玉武将開放を受けて、波多野稙通さんを兵器特化武将にしてみました。

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いずれボス特化の兵器特性が欲しいところですが、まずは比較的手に入りやすい特性で固めてみた次第です。

勾玉交換で雑賀孫一さんの火筒の極も手に入りますし、兵器ダメージ特性を集めるのは意外と難しくありません。

 

 

本当は兵器特化武将はバッファー(それこそ長慶さんのような全体バフ持ち)とかで作った方がいいのでしょうが……

 

波多野参謀が

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あまりにも嬉しそうに弾薬をいじっているので、つい。

いずれは波多野顧問にしようかなあ。

 

 

 

結果として、羽後攻略ではこの波多野参謀が大活躍されまして。

 

先に紹介した厄介なボスたちも……

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と、次々とちゅどーんしていってくれました。

これは丹波でんぢゃらすじーさんと呼ばざるを得ない。

6連鎖、縦陣ありだと1000万ダメージも視野に入ってくるとは。

 

本当に今更なんですが、兵器特化人材って便利ですね。

敵の敏捷や吉兆マス破壊を無視してちゅどーんできるし。

 

来年の勾玉開放では六角定頼さんも50%にして兵器特化人材にしてみようかなあ。

レジェンド畿内史武将が現代兵器で凶悪な連鎖をしていく光景、楽しそう。

 

 

 

 

以上、羽後攻略は大変だよ、兵器人材がいると便利だよ、というご紹介でした。

 

 

次の南部家も楽しみですし、 

陸奥の次には蝦夷の蠣崎家も登場して、安東愛季さんが再登場しはりますように。

 

 

信長の野望201X「伊達家③&最上家ストーリー攻略 羽前」 - 肝胆ブログ

 

 

映画「祖谷物語 -おくのひと- 感想」蔦哲一朗監督

 

祖谷物語という不思議な映画にかんたんしました。

 

iyamonogatari.jp

 

 

 

 

 

徳島県三好市の祖谷を舞台にした映画です。

祖谷といえば平家の落人伝説であったりかずら橋であったり201X三好長慶さんのスキル鍛錬であったりで有名ですね。

(映画のクレジットによれば三好長慶武者行列の方々も参加されているようです)

 

 

 

ストーリーはあってないようなものです。

後半はファンタジー寄りですが深く考えなくてもいいと思います。
流れ、モダンアート、視聴者の心がなんらか揺らめければそれでいいんじゃないかと。

物語よりも、ひたすらに祖谷の原風景、過剰なくらいにオールドな時代の生活ぶりを、すんごい美麗に撮影してくれておりますので素直に受け止めて楽しみましょう。

 

印象としては、もののけ姫ラストの蘇る緑のシーンを2時間半かけて眺めていたような映画でした。いかにも海外の賞で評価されそうな。

祖谷の空気感をこれだけ繊細にリアルにフィルム収録できているのがすごい。

緑の草むらを走り抜けるシーン、雪原を彷徨するシーン、原チャで集落を駆け抜けるシーンなど、どれもこれもが満足度高いカメラなのであります。

ラストシーンもいいですね。

 

 

 

主に寒さ方面で体当たりの演技をされている武田梨奈さん、

うぶい農作業や田舎ヤンキーとの会話温度の演技が光る大西信満さん、

そして圧倒的存在感を醸し出す田中泯さんと、役者陣も好演でございました。

 

とりわけ田中泯さんと、この映画、祖谷との噛み合いっぷりは半端ないですね。

全編に亘ってセリフが一切なく、それでいておおいなる神秘性をまとってるんですよ。

後半に差し掛かる辺りの田中泯さんがさまようシーンの動き、あれは常人にはできないと思います。

歩く円空彫りwith苔むし的な佇まいにめっちゃ惹かれました。

 

 

誰にでもおすすめできるような映画ではありませんが、祖谷の四季の空気感、祖谷に惹きつけられる病んだ人々の空気感、神秘と不浄が交わるもおおきくは神秘のまま、的な雰囲気を味わってみてもいいかなと思える方にはおすすめです。

 

撮影に協力した三好市の方々の大半は、当初、出来上がった作品を観てポカーンだったんじゃないかなと予想しつつ。

でも、時々見返したくなる故郷アルバムのような映画として今は受け止められていたりするんじゃないでしょうかね。

 

 

四国の山間や清流って、美しいと思うんですよね。

こうした映画を通じて四国の魅力が広く伝わっていきますように。

 

 

 

 

 

「かわいいこわいおもしろい 長沢芦雪」岡田秀之さん(新潮社)と「新美の巨人たちで“虎図”」

 

長沢芦雪さんの特集本を読んでいたらテレ東でも「虎図」が取り上げられていてかんたんしました。

なんというシンクロニシティ

 

www.shinchosha.co.jp

 

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www.tv-tokyo.co.jp

 

 

※本の表紙の虎図と、新美の巨人たちで取り上げられた虎図は別のものです。

 本の表紙の虎図は「水呑虎図」という絵です。
 かわいいですよね。水面に口元が映っているのもチャーミング度高し。

 

 

長沢芦雪さん(1754-1799)。

丹波篠山、あるいは京都の淀あたりで生まれ育ったっぽい人。

丸山応挙さんの弟子で、応挙さんとも違う独自の境地を開いた画家。

 

さいきんは本のタイトルにもある通り、かわいい路線で注目を集めているようです。

同時代に活躍した伊藤若冲さんも息の長いブームにありますし、この頃の日本画の味わいや斬新さが現代人の感覚になんかフィットするみたいですね。

 

私の場合は10年ちょい前に奈良県立美術館の応挙と芦雪展で、「虎図」の躍動感とかわいさの両立っぷり、「白梅図屏風」の枯じけと艶気の両立っぷりに圧倒されてから長沢芦雪さんの画風に惹きつけられたクチです。

あれはよい展覧会だったので、応挙・芦雪ファンをグンと増やしたに違いない。

 

 

 

さて、「かわいいこわいおもしろい 長沢芦雪」という本ですが。

著者の岡田秀之さん、新美の巨人たちでインタビューされてましたね。

当著も代表作として紹介されていました。

 

美の巨人たちは30分という短い番組で、一枚の絵画にフォーカスする構成上、画家の作風や生涯などはサラッとした紹介になります。

今回の虎図回でも、「芦雪っぽさ」という言葉が何回か出てくる一方で、番組を見るだけでは「芦雪っぽさ」とは何かが充分に理解できないのはしゃーないじゃないですか。

 

そこでまさにこの「かわいいこわい~~」の出番でして、この本を読めば「芦雪っぽさ」にしっかり入門することができようと思います。

125ページ、フルカラー、長沢芦雪さんの代表作はたいがい収録、有識者の対談や年表等による知識インプットも豊富、1600円とこの手の本では妥当な価格という。

 

私は「芦雪っぽさ」とは「かわいいこわいおもしろい」をぜんぶ内包するような、スケールの大きな「(漫画的)楽しさ」だと思いますが、そもそも長沢芦雪さんの絵には、ご覧になる方それぞれで「芦雪っぽさ」を好きなように言語化していただいたらいいんじゃないというおおらかさがある気がしますね。

 

 

個人的に好きな作品は次のとおりです。(ぜんぶ本に収録されています)

 

  • 虎図・龍図襖
  • 白梅図屏風
  • 唐子遊図
  • 海浜奇勝図屏風
  • 富士越鶴図
  • 蛸図
  • 蹲る虎図(即興で描いたという演出込みで好き)
  • 水呑虎図
  • 拾得図
  • 一笑図
  • 布袋・雀・犬図
  • 梅月図
  • 出山釈迦図(神々しくないのがイイ)

 

 

多いですね。

虎図が代表作として推されることが多いですし、私も大好きですが、長沢芦雪さんの作品はひとつに絞るよりもたくさんの作品を見て「芦雪っぽさ」をふんだんに味わうのが何よりも幸せなように思います。

 

 

そういう点で、番組でやっていたような南紀の寺々を巡っての長沢芦雪作品巡り、あれいいですねえ。

素直にうらやましい、やってみたい。

どの寺もふだん作品を公開している訳じゃないのがなあ。

 

 

またどこかで、長沢芦雪さんの大規模な展覧会が開催されますように。

でもなんか次回は混みそうだなあ。

 

 

 

学研の図鑑「キン肉マン 超人」の感想

 

話題作となっている学研の図鑑「超人」にきめ細かくかんたんしました。

 

gkp-koushiki.gakken.jp

 

 

↓表紙のリアル気味なアトランティスでもうダメだった。

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キン肉マン愛が詰まっているとの評判どおり、本当に見応えのある図鑑になっていて、パラパラ読んでいるだけで嬉しいですね。

 

マニアックな超人も取り上げられていますし、完璧超人始祖が優遇されていますしで、昔からのファンもさいきんのファンも喜べる構成。

オモシロ起源説などのツッコミ前提特集もふんだんにあり。

実物大のロングホーンやベアクローを眺められるという学研らしさも満載。

 

キン肉マンファンの知性の高さが伺えようというものです。

こんな本を与えられて育った子どもは将来立派な超人を目指すことでしょう。

 

 

 

小ネタが多い本なので、読む人それぞれでツボに入るポイントは違うと思いますが。

 

※以下、図鑑のネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の場合、次のようなところにクッときました。

 

  • ザ・フィッシャーズとスニゲーターのうろこの違い
  • ヒカルドはピラニア由来
  • ガゼルマンは文才がある
  • ネプチューン・キングのオーバーボディは保湿保温が目的
  • カラーのザ☆農村マンがけっこう格好いい
  • コクモ(180万)の超人強度ハンゾウ(147万)より高い
  • 難敵BUKIボーイの超人強度が意外と低い(97万)
  • 超人の中には社会の犠牲者もいるが、超人には立ち上る強さが必要
  • デーク・棟梁はフィンランド出身(やはり北欧だったんですね)
  • スプリングマンは4000歳
  • 作画殺しのサイコロマン
  • 羅刹という格好いい完璧超人。アビスマンの後継者になるのだろうか
  • 不動ファイター(超人強度1800万)なる正義超人もイイね

 

 

キン肉マンはけっこう読み込んでいたつもりですが、全然知らない・記憶にない超人もたくさんいて、楽しい驚きであります。

こういう情報量が多いファンブックはいいですね。

 

 

これからもキン肉マンが長く続いて、当図鑑の増補版も発売されますように。

 

 

 

 

大相撲'19夏場所感想「人間山脈いいぞ、からのトランプ大統領が全部持ってった」

 

遅ればせながら夏場所のイレギュラーな盛り上がりにかんたんしましたので感想を。

 

www.sumo.or.jp

 

 

まさか朝乃山関が一気に優勝してしまうとは。

「数年後が楽しみな大器」というイメージでしたのに。

なんてすごいことなんでしょう。

 

もちろん様々な要素や運が絡んだ末のことですし、ご本人やその周辺からしても浮かれることなく引続き着実に実力を磨いていく方針かと思いますが、優勝は優勝ですもんね。

まことにおめでとうございます。

 

「富山の人間山脈」とはよく名付けたもので、あの立派な体格が前に前に出ていく姿は非常にアガるものがありました。

これがまた今場所目立った炎鵬関や照強関のワクワク感と好対照な見栄えでしたね。

ちょっと先週体調を崩していたんですけど、彼らの相撲を見ているとじわじわ力が湧いてきてありがたかったです。

 

図らずも「白鵬関すら持っていない」アメリカ大統領杯(アメリカの格好良さっぽいデザインで好き)をただ一人受け取った力士になってしまった訳ですが、これは今後諸先輩方からいい意味で可愛がられそうで、結果ますます力をつけていただきたいものです。

 

 

 

そのアメリカ大統領杯をもたらしたトランプ大統領

 

まさか、国技館相撲ファンたちがあんなに興奮して、総立ちになって、スマホのカメラを向けまくるような光景になるとは。

あの、ある種異様な国技館の様子には本当に驚きました。

相撲ファントランプ大統領なんかに来られても迷惑だ」みたいな反応がもう少しあるのかなと思っていたのですが、なんだ、みんなトランプ大統領好きなんじゃん笑と。

 

トランプ大統領、政策とか貿易戦争とかは置いておいて、やっぱりさすがのポピュリズムオーラが出まくっていたんでしょうね。

主役であるべき力士を凌駕するほどの存在感、空気感のようなものが。

 

ああいう非日常的展開をテレビで見ると、むしろ一度トランプ大統領を生で見たくなりましたわ。

ひょっとしたら、想像以上に、大統領の前でUSA! USA!と叫ぶ祭に参加するのって楽しいエンターテイメントなのかもしれないっすね。

 

 

 

相撲の話に戻りまして。

 

幕内で勝ち越した力士は次の方々です。

 

 12勝 朝乃山(優勝、殊勲賞、敢闘賞)

 11勝 鶴竜

 10勝 栃ノ心、竜電(技能賞)、玉鷲、阿炎(敢闘賞)、志摩ノ海(敢闘賞)、
     正代、明生

   9勝 豪栄道、高安、御嶽海、大翔鵬

   8勝 宝富士、琴恵光、友風、阿武咲、松鳳山

 

 

10勝勢の層の厚さがすごい。

これは本当に、白鵬関が休場した場所は誰が優勝しても不思議じゃない。

だから早く優勝してください高安関。

 

 

栃ノ心関の大関復帰、めでたい!

終盤は見ていてつらかったところもありますが、何度も何度も絶望の淵から戻ってくるその姿が胸を打ちます。

なんというか、栃ノ心関の活躍を見ていると、自分も挫けることなく生きていけるんじゃないかとすら思えるんですよね。

 

 

推し力士の一人、竜電関が上位の方で違和感なく活躍していて嬉しい。
技能賞、相応しいと思います。

笑顔が素敵な志摩ノ海関が上がってきたのも嬉しい。

「次世代」と言われて久しい高安関や貴景勝関や御嶽海関が上位で定着したいま、更に続いていく層が応援していて楽しい盛りですね。

 

 

 

ますます転変激しい相撲界。

本当に、来場所は誰が優勝するのか、今後は誰がヒーローになっていくのか、まったく予想できなくて、めっちゃ面白いです。

 

これからも、相撲ファンの想像を超えていく大相撲でありますように。

 

 

 

 

 

相撲界の毛利三兄弟

 

若隆景(十両二枚目)6勝9敗

若元春(幕下筆頭)3勝4敗

若隆元(幕下十二枚目)2勝5敗

 

そろって負け越しつつも、この1年で確実に地位を上げてきていますね。

 

 

 

「戦国史を歩んだ道 感想」小和田哲男さん(ミネルヴァ書房)

 

有名な歴史学者小和田哲男さんの自伝が面白くてかんたんしました。

 

www.minervashobo.co.jp

 

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ミネルヴァの自伝シリーズです。

 

小和田哲男さんの幼少時代~研究者へ~一般に広く歴史を紹介……という人生の流れを語って頂く内容になっています。

 

 

歴史に興味を持ったきっかけとして、「駿府城跡」「母方が馬場美濃守信房(信春)さんの弟の子孫(と言われる)」「祖父が徳川慶喜さんを見かけたことがある」「チャンバラ映画」「オール読物」「真田十勇士等の講談本」などを挙げられているのが、まず印象的です。

立派な歴史学者さんでも、歴史を好きになる入り口は一般人と一緒のようで。

 

 

読んでいて頭が下がったのが、学生時代のまじめに研究をし続ける暮らしぶり。

今川家をテーマにした卒論で、なんと早稲田の小野梓記念学術賞まで取られたそうで。

学者さんなので熱心に研究をしてはるのは当たり前といえば当たり前なのですが、自分の堕落していた学生時代と比べると汗顔せざるを得ません。

 

若くして今川氏、浅井氏、後北条家氏の研究で新進気鋭の歴史学者として存在感を高めていかはりますが、これらの家が現在戦国時代ファンの中で高い人気を博していることを思えば、小和田氏の功績は極めて大きいものがあるのではないでしょうか。

そもそも、日本史の中ではもともとマイナーな分野だった「戦国時代の研究」でごはんを食べていけるようになったことも含め。

もちろん今日的には、後進から小和田氏の論や研究手法や寛容すぎる監修活動について反論が出ることもある訳ですが、そうした後進の拡がりを産んだ一人が小和田氏ですからね。

 

 

世代的に学生運動の話なんかもありますので、その辺は好みが分かれるかもです。

運動系の話が好きでない人も、今川館跡保存運動などの史跡保存活動は歴史ファンにとって意義が大きいと思いますので、バランス感を保って読み進めましょう。

日本百名城や続百名城を楽しめるのも、一つひとつの史跡を大事に保全してくれている方々のおかげですからね。

 

 

戦国時代ファン的に面白いのは、「第六章 歴史の面白さをもっと伝えたい」。

テレビ番組出演、大河ドラマ考証、小説家への資料提供、まんが・ゲームの監修等々……よく見かける「監修:小和田哲男」についてまさに語られています。

 

大河ドラマの話はいろいろ面白いですね。

「秀吉」は、“ねね”を“おね”に修正する事を原作者の堺屋太一さんに承諾いただいた。

功名が辻」では、原作者の司馬遼太郎さんが亡くなってはるので原作通り“ねね”に戻った。

天地人」で上杉謙信さんが倒れる際、厠で倒れるべきところ、あまり格好良くないし食事中の視聴者もいるだろうからと毘沙門堂で倒れることになった。案の定クレームは何件かあった。

「江」の小谷城落城時、小谷城は発掘調査で炎上していないことが判明しているが、落城を分かりやすく視聴者に伝えるためちょっとだけ燃やすということになった、実際の放送ではけっこう大々的に燃えていてショックだった。

などなど。

 

小谷城炎上の件は、前に紹介した時代考証の本でも取り上げられていました。

「時代劇の「嘘」と「演出」」安田清人さん(洋泉社歴史新書) - 肝胆ブログ

 

 

小説家の隆慶一郎さんや永井路子さん等との交流も興味深いです。

われわれ歴史家は、資料がないことについては言えない。しかし、作家の方たちは、それが絶対ありえないという史料がなければ、あったこととして書ける。つまり、史料がないところは自分の想像をふくらませて書けるわけである。歴史家の書く物よりも、作家の書く物の方が面白いというのは、そこに原因があることを知った。

 

さいきん、歴史界隈では学者と作家等の論争?がアレな感じになっているそうですが、学問とエンターテイメントが健全にリスペクトしあえているといいですね。

 

 

戦国史と女性史のドッキング」という考察も刺激的でした。

ご自身のマンション管理組合の経験……理事会なり工事業者との交渉なりは、どの家も全部妻がやっているのに、正式資料に載るのは夫の名前……から、戦国時代の史料に男の名前が出てきても実際には女性がやっているケースがあったかもしれない……という考えに至ったというエピソードなのですが、なるほどであります。

証明はできませんけど、想像が膨らみますね。

 

 

 

かように、小和田哲男さんの人生を振り返る中で、氏の研究に対する姿勢を中心に学びの多い本でありました。

歴史に限らず、まじめに研究し、偉くなってからも知識をアップデートし、かつ社会にフィードバックしてくださる学者さんは素敵だと思います。

 

我々庶民サイドもまた、学者さんの努力に敬意を払う世の中でありますように。