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かんたんにかんたんします。

「ドカせん(ドカコック続編)1話感想」渡辺保裕先生(週刊漫画ゴラク)

 

駅のキヨスクの雑誌コーナーに京橋建策さんがいらっしゃって我が目を疑いましたがどうやら現実の出来事に違いなくかんたんしきりでした。

 

www.nihonbungeisha.co.jp

 

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ドカコックが戻ってきてくれた……!!

なぜか教師ものになって……? と思ったら内容はドカコックのままでしたが(笑)

 

これはグルメ漫画界の勢力図が一変してしまいそうです。

ドカコックを知らずにグルメ漫画は語れないぜと声を大にして私は言いたい。

 

 

 

ドカコックは様々な雑誌で不定期読切連載されていたグルメ漫画で、謎のカロリーみなぎる描写が一部の読者の熱烈な支持に繋がり、いまではカルトな人気を誇る伝説のドカ作品であります。

 

全国の工事現場をさすらうドカコックこと京橋建策さんが料理をふるまえば、現場のドカの皆さまが「ドカうまーーーーッ!!!!!!」とシャウトして元気いっぱいに働き始め工事は必ず大成功するんだよというドカ伝説を教えてくださる内容になっています。

 

 

 

特長はドカケレン味あふれる名台詞と熱作画の数々。

 

コロッケをつくるために建策さんがジャガイモを「ドドドドドド」と叩き始めれば、

「ん?」

「!?」

「こ…この音…?」

「シッ!!」

「耳を澄ますんだッ!!」 

「この音…」

「このリズムは………?」

「そうや」

「腹の底に響いてくるこの音は……」

「ランマーーだッーー!!」

「ランマーのリズム…!!」

「そうやランマーのリズムと一緒や!!」

「こ…これはオレら道路屋の魂に響く音だ…ッ!!」

「ドカのソウル…ソウルミュージックじゃーッ!!!」 

 

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などとモブのドカたちが騒ぎ始め、

建策さんは建策さんで

「イモは定礎!! 形を完全には潰さぬよう叩くッ!!」

 

などとノリノリで調理しはるのです。

 

みなまで語りませんが毎度毎度そういう流れの漫画です。

 

 

ちなみに私のイチ押しは「浪花の摩天楼」編です。

「あれはッ!?」

「あのお玉の動きはあれやッ!!」

油圧ショベルやッ!!」

「英語ではエクスカベーターやーッ!!」

「ワイらの力を何百…いやなん千倍にアップさせる夢の機械やッ!!!」

 

というモブドカたちの騒ぎようがとてもキュートなのです。 

 

 

 

そんな伝説のドカ料理漫画、このまま伝説となって消えていくのだろうとばかり思っていましたが、なんと週刊漫画ゴラクに帰ってきてくれました。

 

しかも、精密工事の出来栄えの如く1ミリもズレていないいつも通りの仕上がりで!

 

「チャーシューの固まりは山留め壁」

「そしてナルトとネギは逆打工法!!」

「まとめて刻むのは配筋と結束…熟練鉄筋工の手練の技!!」

「熱したラードで刻んだ具材を…」

「炒めるのはコンクリート流し込み!!」

 からの

コメがまるで瀧を昇る龍の如し……

いや…違う

これは…

地下から地上そして屋上までをも支配する……

高層建築現場の必須重機(マストヘビーエキップメント)――――

タワーークレーーン!!

「塩コショウうまみ調味料で味を整え」

「ナベ肌に醤油をまわし入れ香ばしさをプラス」

「最後のひとあおりはUTOK(社外検査OK)!!

 

という流れがもうたまらんのですよ。

結局何を料理したのかとか詳しいストーリーの中身とかは伏せますが、このライブ感はぜひ誌面で確認いただきたいと思います。

 

 

 

来週から教師ものになるかもしれませんがドカ教師のイメージが湧きません。

ノブナガ先生とドカ先生の人気争いでも仕掛けるつもりなんでしょうか。

たぶん京橋建策さんは統率97武勇98くらいの実力をお持ちなのでさすがのノブナガ先生でもかんたんには圧倒できない気がしますね。

率いる配下の質は一般高校生と屈強ドカ勢ということで大差がありますし。

 

 

なんしかドカせんが単行本化されるほどには続いてくれますように。

頭のおかしい人が実写ドラマ化とかしてくれないかなあ。ゼネコン協賛で。

 

 

 

今週のゴラクは、ついに浪速のデリヘル王さんも覚醒しはりましたし必読性が高かったですよ。

 

 

「ドカせん全3巻 名セリフ集」渡辺保裕先生(週刊漫画ゴラク) - 肝胆ブログ