肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

信長の野望201X「金ヶ崎・姉川異聞」

 

 

信長の野望201Xの波状戦イベント「金ヶ崎・姉川異聞」にかんたんしました。

 

お知らせ信長の野望201X公式)

 

イベントの前半分しかクリアしていないのですが、三好ネタが出たので。

以下、若干のネタバレをします。
攻略に役立つ情報はありません。

 

 

 

 

 

 

 

朽木谷エリアで、期待通り松永久秀が出てきてくれました。
しかも、その後三好長慶野洲河原に駆けつけてくれる驚き展開まで!

201Xの世界観では三好長慶が存命なので、「姉川の戦いに向けて、三好は織田にちょっかいをかけない」と久秀が仲介し、「京に化け物を入れる訳にはいかぬ」と長慶が近江まで出張ってくる展開になっております。
織田家も朝倉家も三好家に一目置いているような描写なのです。

f:id:trillion-3934p:20170715092356p:plain

 

伝統的な織田家ファンからすれば「なんで雑魚の三好家なんぞに気を使わなあかんねん」という印象を持つかもしれません。

そんなリスクを背負ってでも三好家を立ててくれているのは嬉しいです。
いやあ。まさか姉川の戦いイベントで三好長慶を見れるとは思わなかった。

 

トーリーでは池田勝正がまっとうに登場したことを皮切りに、
朽木谷と三好家の因縁、三好元長と朝倉宗滴の因縁、
更には「細川京兆家」という単語まで飛び出してきました。

「細川吉兆家」と誤植されていましたが。

ひょっとしたら意図的な誤植で、細川家の知名度は現状こんなものですよとまつりさんが教えてくれたのかもしれません。

いまのところ細川晴元さんは未登場なので、もし誤植なのだとしたら詫びガチャでも出してほしいところですね。


星4で細川晴元・三好宗三・木沢長政・波多野稙通という
「混迷の細川政権ガチャ」。

 ・細川晴元……敵も味方も攻撃力大幅ダウンの癖スキル持ち
        (⇒敵の強攻撃回避&溜め・癒し機会確保)
 ・三好宗三……アイテムドロップ率upの垂涎特性持ち
 ・木沢長政……味方全員の生命力大幅減・自身大溜めの上で
        単体術攻撃というおいしいとこ取りスキル持ち
 ・波多野稙通……憤怒系最高峰の特性&無属性攻撃スキル持ち

な感じでお願いいたします笑


ガチャと言えば、最近インフレが激しいと思います。

未だ手に入っていないので、畿内2倍が来たら長慶さんを5枚引くまで
課金してやろうと思っていたのですが、苦労して開眼30%長慶さんを
育ててもまったく戦力になってくれなさそうで悩ましい限りです。

現状の長慶さんと久秀さんはこう、互いのスキルで掛け算しなさい的な、
濃密な絡みを想像しながらプレイなさい的な意味ではマニア受けしそうなのですが、
純粋戦力としては使いにくそうなのです。
長慶さんは「自信を盾に全体を強化」より、「自身を犠牲に全体を強化」の方がイメージに合うと思うのですが。「極めて有能だけれど使えば使うほど長慶さん自身が弱っていく」ようなスキルで再登場してほしいです。

こうもインフレが続くと、私のような後発ユーザーからすれば
早い時期に実装された武将を狙うモチベーションが下がってしまいます。
斎藤家や浅井家の不遇武将が次々とリニューアルされていますし、
本当に三好家もリニューアルを待った方が賢いのかもしれません。

しかし、マイナー三好家がリニューアルされるためには、
現状三好家にしっかり献金してニーズがあることを示さねばならない
気もしますし……。

 


とりあえず期待リターンが高そうな「血河の勇将」ガチャを回してみました。


……10連と名将紹介状2枚で、浅井長政明智光秀が手に入ってしまった。

嬉しい。
嬉しいが、優秀過ぎてますます三好家武将を集めるモチベーションが……

 

いつの日か、三好家武将の大幅増強と、三好家メインの異聞が実装されますように。未プレイなので、せめて永禄異聞の復活だけでも……。

 

 

 

 

アンリミテッド コーヒーバーの「5オンスラテ」

 

アンリミテッド コーヒーバーの「5オンスラテ」にかんたんしました。

 

COFFEE BAR - 東京 スペシャルティコーヒー | アンリミテッドコーヒーロースターズ

 

東京のスカイツリーに行ってきた。

展望台よりも、むしろ土台の鉄骨の太さ美しさに圧倒されたものである。
こんなものを築いてしまう人類すげえ、と思い知らされた。

 

その帰りに立ち寄ったのが「アンリミテッド コーヒーバー」である。
スカイツリーの駅から歩いて1分。近い。

 

友人に教えてもらったこのお店。
知る人ぞ知るようなコーヒー屋さんとのことである。

もとより私はドトールセブンイレブンとマキシムインスタント程度の
コーヒー知識しか持ち合わせておらぬ。
入るのは躊躇われたが、見知らぬ土地のことと覚悟を決めて入店した。

店内はやや手狭、その代わりに雰囲気のある設え。
時間は正午頃。
満席だった。
客層はおじさまおばさまと、西洋人が多い。
いかにもコーヒーをこよなく愛していそうな方々だ。

まごまごしていると、親切そうな店員さんが話しかけてきてくれた。
コーヒーのメニューを見せてもらい、
飲みやすいものだの薫りに優れたものだのを教えていただく。
このタイミングで気づいたが、コーヒーを注文してから席に着く
仕組みになっているようだ。

 

素人によさげな5オンスラテを頼み、席でしばし待つ。
周りの客は思い思いにランチやコーヒーを楽しんでいる。
どのお客さんも屈託なく快さげだ。
あのパウンドケーキうまそうだ。

二階からガヤガヤと人が降りてくる。
なんでも二階はバリスタ教室になっているそうだ。
ということは、降りてきた人たちは皆カフェオープン志望者か。
10人近くいたぞ。こんなにカフェやりたい人が多いのか。
すごいな東京。


……コーヒーが出てくるまで10分は待った。
よく分からないが、カウンターの向こう側で熟練そうなバリスタさんが
真剣にこしらえてくれているようだ。
うむ、ドトールとかと比べてはいけない。
鰻に比べれば短い。

5オンスラテ。
店員さんが席まで来て注いでくれる。
注ぎたてが一番おいしいのだそうだ。
味にこだわっているから、わざわざ席まで来てくれるのか。
まさに感嘆すべき姿勢だ。
ワオ、ハート? 葉っぱ? のようなラテアートをほどこしてくれたぞ。
女子力がぐんと上がった気がするぜ。

 

この日は寒かった。
温かいラテはありがたい。
なんか親切を受けたような気分になる。

口に含んだ。
オアア、うまい。なんぞこれ。まじかこれ。
自分の語彙力のなさが情けないが、なんしか舌と喉がびっくりした。

コーヒーの香ばしさ、苦み、コク?
ミルクの優しさ、頼もしさ。
それから両者が混じりあうハピネス。
「コーヒーの味を構成する要素」がいずれも鮮やかなのに、
いずれもスッと去っていくのだ。

これは。
自分の人生には縁がないような美男美女がいきなり現れて、
なぜかハグされて、バーイと去っていかれたような気分だ。
「えっ……ごめん、もう1回。ワンモアプリーズ」と焦っても時既に遅しな。
家に帰ってから思い出して、後から悶々するような。
1週間経ってからも思い出して、また会えないかなと願ってしまうような。

ふおお、うまいぞ。

もうひと口、もうひと口と。
ゆっくり味わえばいいのに、すぐに飲み干してしまった。
ゆっくり味わえばよかった。
これで500円か600円くらいなのは安いな。
お代わりしたいが、なんかそれは恥ずかしい。
食の軍師的な、
「へっ、カフェで満腹セットかい」みたいなセリフが脳をよぎる。

 

次の予定もある。
結局、すぐに退散することにした。
「お気に入りのカフェでお気に入りのコーヒーを楽しみ、
 長居せずに颯爽と去っていく私」をイメージしながら。

 

ああ、お代わりすればよかった。

 

……近いうちに再訪できますように。

 

 

「応仁の乱」呉座勇一さん/中公新書

 

呉座勇一さんの新書「応仁の乱」にかんたんしました。

 

応仁の乱|新書|中央公論新社

 


10万部以上売れているというこの新書。

読んでみた感想としては、
「歴史が好きなら間違いなく面白い」、
でも「途中で脱落した人も多いだろうな」という印象である。


脱落した人は大半が第一章で諦めたことだろう。
第二・三章から歴史イベントとして応仁の乱が始まっていくのだが、
第一章は予備知識として「中世の大和・興福寺を知ろう」という
予習コーナーになるからだ。

摂関家興福寺」くらいならまだついてこれる人も多いだろうが、
「一条院と大乗院」「後南朝」「郡内一揆」となってくると
単語すら聞いたことがない読者が大半な気がする。

この第一章の内容をしっかりインプットできれば、
第二章以降の動乱をある程度「当事者目線」「同時代者目線」で
追っていくことができるようになっており、
これは非常に巧みな構成だと思うのだが、
それでもこの第一章のハードルは相当に高いのだ。

これから読む人、一章で既に躓いている人は、
見晴らしのよい場所へ辿り着くための坂道だと割り切って、
頑張って読んでいただくことをお勧めしたい。

知らない言葉に囲まれる、脳に汗をかくようなインプットは苦しいが、
これは報われる類の努力なのだから。
900円もする新書なのだし、ここでフェードアウトするのはもったいない。


さて、室町時代のノリに適応するまで苦労する分、
慣れてきた二章以降はページを繰るごとに読み易くなってくる。

スター不在、皆がそれなりに頑張ってるけど事態がちっとも改善しない。
そんな広告通りの実情をよくよく実感できるはずだ。
ある程度社会経験や実務経験がある人ならば、
「ああ、どの時代も同じだ」とつくづく納得・共感できるのではないか。


この「納得・共感」は、一章を通じて「当事者目線」「同時代者目線」を
知らず知らずのうちに体得できているからこそなのだ。

歴史の楽しみ方は色々あるのだろうが、
「現代と異なる価値観で生きる人々の中に、なお現代に通じる価値感や
教訓、現代人の心を揺さぶる振る舞いを見出す」こともひとつだと思う。

そのためには海外旅行や見知らぬクラスタとの接触と同様、
「相手を知る努力」「未知の事物への敬意」が必要になる。
歴史趣味においては「登場人物の事情を知る努力」とも言えるだろう。

その後の歴史や現代の価値観に照らし合わせて、この人物はイケてる、
この人物は終わってる、などと断じるのは簡単だ。
そうした簡単なジャッジが、あるいは我々に勇気や励ましを
もたらすこともあるかもしれない。
だがそれは、テレビやネットの情報だけで見知らぬ誰かを罵倒したり、
あるいは過度に称賛してしまう振舞いに近い。

きっかけがそうしたところからであっても、徐々に、徐々にと
当事者の事情を知り、自らの不見識を省み、自らの想像力を拡げていく。
歴史を学ぶとは、己の器量を磨くことでもあるのだ。


その点、この新書の著者である呉座勇一さんの言説は情味深い。
守旧的だと批判されがちな興福寺の尋尊という人物について、

 

大乗院門主の尋尊にとって、大乗院門跡という経営体の維持こそが最重要課題であった。将来発生するであろう問題を予見し、事前に対策を練っておく尋尊の手腕は見事というほかない。大乱の傍観者と侮っていると、尋尊の本質を見失ってしまうだろう。

 

中世興福寺大和国人の領主的成長を阻んだかもしれないが、一方で大和国の戦争被害を減らした。両面を合わせて評価しなければ、興福寺が気の毒だろう。


こうした人物評ができる著作家は数少ないように思われる。

人の評価は難しい。
様々なバイアスで、過大評価も過小評価も容易に起こる。
通説の評価を吟味し、当事者の事情を丹念に調べたうえで、
見直すべきものは見直すべきだと主張する。

これは、歴史家だけに求められるモラルではない。
こうしたスタンスの上司を求めている人は数多いはずだ。


それにしても、畿内の中世史~戦国史は面白い。
複雑故に面白い。

この著は、興福寺という切り口から応仁の乱を論じた。
細川や山名、大内、足利家といった視点からは少し遠い。
もとより、教科書的な全体像や相関図、ビジュアルマップを
売りにしている本でもない。

それがいいのだと思う。
歴史を学ぶ際は、好きな人物なり、好きな作家の著作なり、
何かの切り口からまずは入っていけばいいのだ。

それで物足りなくなってきたら、他の切り口を求めればよい。
この著のような当事者目線に触れられるものであればなおよい。

足利家の分裂から鞆幕府と毛利外交のディープさに嵌まっていくもよし、
細川家の分裂から三好家の横暴と悲哀に嵌まっていくもよし、
畠山家の分裂を追ってからUターンして畠山重忠まで遡ってみるもよし。

そうやって少しずつ、知っていることを増やしていく。
知らないことがいかに多いかを学んでいく。
自分なりにストーリーが醸成されていく。

歴史は面白い。


これからも中世史~戦国時代前半の研究がもっともっと進展してくれますように。

 

 

 

 

 

「Smile」倉木麻衣さん

 

倉木麻衣さんのアルバム「Smile」にかんたんしました。

 

www.mai-kuraki.com

 

 

音楽の素養はないけれど、
昔から倉木麻衣さんの歌が好きだ。

 

染み入るというか、
市民ケーン」のカメラワークっぽいというか。

ぶつけられるでもなく、
巻き取られるでもなく、
引きずりこまれるでもなく、
仰ぎ見ることを強いられる訳でもなく。

そっ……と、背中に手を当ててくれるような感覚。
体温を微かに感じるか感じないかの触れ合い。
静かに励まされるような、ゆっくりと共感してもらえるような。
倉木麻衣さんの歌声には、そんな魅力があるように思う。


底知れぬ天性を見せつけてくれた「delicious way」。
その翼が存分に広がったかのようだった「If I Believe」。
いつのまにこんな素敵な大人になったんだろうと驚かせてくれた
「touch Me!」と「FUTURE KISS」。


そして「Smile」。
この久しぶりの新アルバムもまた、期待を裏切らない素晴らしさだった。

1曲1曲が短めで、頭から順番に聞いていきやすい構成。
1-2曲目で喰いつかせてもらって、
中盤はゆっくりと暖めてもらって、
後半になるほどポジティブな力が満ち満ちて。
アルバムすべてを通じて、驚くほどの充実感を得ることができる。

BonusDiscの「I Like It Remix」がまた良い。
この曲だけを別に切り出したのがよく分かる。
単品で聴くならこれだ。最高だ。


なんだろう、倉木麻衣さんがもはや「歌手」の枠に留まらなくなってきたように思える。

まるで歩くパワースポットだ。
いてくれるだけで周りが活気づく、希望を抱くことができる。
そんな存在であろうことを確信させてくれる。

どうしてアルバムを聴くだけでそんな風に考えてしまうのだろうか。
歌とは、それほど歌い手の「個性」を届けてくれるものなのだろうか。

 

この満足感。「分け与えられた」ような嬉しさ。
こんな特別な経験を贈ってくれる倉木麻衣さんは。
彼女自身がきっと、充実した経験を積み重ねてきたのだろうな。


いいなあ。
いつか、こんな孫ができますように。

 

「ミナミの帝王 吠えろ負け犬編」作 天王寺大先生/画 郷力也先生

 

 

 

ミナミの帝王 吠えろ負け犬編」にかんたんしました。

 

www.nihonbungeisha.co.jp

 

 


ミナミの帝王と言えば、トイチの銭貸し萬田銀次郎を主人公とした
ヒューマンドラマの傑作である。

話の筋はだいたい決まっている。
(特にVシネマ版)

 ①萬田はんが駄目な大人に銭を貸す
 ②実は、駄目な大人は悪い連中に食い物にされている
 ③萬田はんは悪い連中から銭を取りたてる

この基本軸に、時事ネタやらヤクザネタやら色恋ネタやらを
ぶっ込んで話を盛り上げていくのだ。

ただ、原作漫画ではこの基本軸から外れて、
萬田はんがやや傍観的にドラマを見守るケースも多い。

この「吠えろ負け犬編」もそのひとつ。
原作漫画の最新シリーズで、
紳士のジャンプこと「週刊漫画ゴラク」で読むことができるぞ。


ここからネタバレ。

 

 


「吠えろ負け犬編」のあらすじはこんな感じだ。

 ①三人の若者……映画監督志望、ボクサー崩れ、ITマニアがいる。
 ②三人は「オーチューバー」になってひと稼ぎしようとする。
  (その為、萬田はんから銭を借りて機器を揃える)
 ③「オーチューブ」のPVを稼ぐため、三人は
  「ミナミのアホがやってもた」シリーズを思いつく。
 ④第一弾。道頓堀を全裸で疾走する。
 ⑤第二弾。警察官に逆職務質問をする。
 ⑥第三弾。

 「ヤクザに喧嘩を売ってもた」
  ここから話が急展開する。
  ヤクザとの喧嘩動画(しかも勝ってもた)は大変な数のPVを稼いだ。
  そのせいで。
 ⑦面子を潰されたと日本最大の暴力団「浜口組」の若頭「沢木はん」
  乗りこんでくる。
 ⑧萬田はんの仲介で沢木はんのイメージアップ動画を撮影することに。
 ⑨その途中で、沢木はんに恨みを抱くチンピラが因縁をつけてきた。
  カメラの前。沢木はんはしばらく辛抱していたが……

ここからこの漫画は異常な熱量を帯び始める。

端的に言おう。

当然、沢木はんはブチ切れたのだ。

残りページの全てを使って、沢木はんはチンピラを叩きのめす。
その描写、郷先生の作画の勢いが素晴らしい。
画像を貼れないのが残念なくらいである。

沢木はんの拳、電気を纏っている
ミナミの極道は念能力精霊魔術の類を体得しているのかもしれない。
どう見ても即死級の殴る蹴るが延々と続く。

「面白ければいいんじゃい!」と言わんばかりの突き抜け感。

もはや金融漫画でもなんでもなくなってきている気がするが、
このシリーズの主人公である映画監督志望の若者はこの間も
撮影を続ける。

そして、「沢木はんイメージアップ作戦」にそぐわないことを
理解しながら、この動画をオーチューブにアップしたのだ。


オチの説明は省くが、とても読者満足度の高いシリーズだった。

近頃は「ブロックチェーン編」や「腎臓透析編」など、
割と固い内容のシリーズが続いていたのだが。

このシリーズはとにかく「作者の筆が乗っている」感じがあった。
週末に読みたい漫画とは、こういうやつなのだ。

そのうちコミックスやコンビニペーパーブックも出るだろう。
興味を抱いた方は是非一読いただきたい。

 


最近の漫画ゴラクはいい。

 

同じ天王寺先生原作の「白竜」。
今週は「豊波市場移転問題」の利権を追求し始めた白竜が、交渉相手の都知事の手先を問答無用でビルからブン投げ殺害
ますます今後の展開から目が離せない。
シリーズを最後まで連載できるのかも含めて注目だ

 

永井豪御大の「激マン!」。
この漫画も作者が楽しんで描いている感じがする。
バイオレンスジャック編もしてほしいな。
ケン・イシカワ追悼企画とかもしてほしいな。
マジンサーガの続きも連載してほしいな。

 

「真!!男塾」。
若き日のトランプを入塾させていた
勢い任せにもほどがあるだろう。

 

「食の軍師」は安心のクオリティ。

 

松永久秀が主役のけしからん漫画」も始まったことだし。

 


これからも週刊漫画ゴラクを読み続けられますように。

 

「オリックス、インフラ事業は良薬か劇薬か」日経新聞 藤原隆人記者

 

オリックス、インフラ事業は良薬か劇薬か」にかんたんしました。

 

www.nikkei.com

 

 

記事の要約はこんな感じ。

   -関空運営に続き、神戸空港の運営権も取得する見通し

   -運用収益率は5~10年で20%を期待

   -インフラ投資残高は1兆円を超え、利益の1割(400億)を稼ぐ

 

  •  関空運営の期間なら44年と、インフラ投資は超長期に亘る

   -いまはマイナス金利で資金調達が容易

   -でも、金利上昇したらマジやばいよね

 

 

インフラ投資を手掛ける「勇気」は称賛されてしかるべきだ。

40年先の環境変化を予想できる人がどれだけいるというのだろう。

 

44年もあれば。

三好政権 → 織田政権 → 豊臣政権 → 徳川幕府

黒船来たわ → 明治維新終わって日清戦争に勝ったよ

日露戦争にも勝ったぞ! → アメリカには勝てなかったよ……

ジャパンアズナンバーワン! → バブル崩壊リーマンショック

くらいの変化は余裕で起こります。

 

空港事業。

どこでもドアが発明されたら即終了する事業。

そこまで行かなくとも、テロの増加やら、異常気象やら地磁気反転やら、

通信&VRの進化やらブロック経済化やら為替急変やら。

飛行機需要が萎む要因なんて無数にあるのだ。

 

メガソーラーだって。

電池関係の技術革新が起こればガクッと赤字になるかもしれない。

 

記事にある通り、金利が上昇したら長期投資は逆ザヤになるだろうし。

(詳しい資金繰りだの契約形態だのは分かりませんが)

 


でも、だからこそ超長期の投資に挑む人たちは格好いい。

だからこそ預金よりも遥かに高いリターンを見込めるのです。

 


願わくば。

ビッグディールに夢中になるだけでなく、

事業開始後の地道なサービス向上や安全確保や効率化にも

同じだけのエネルギーを注ぎ込んでほしい。

(新興企業はその辺が不安だ)


事業が傾いたとしても、「インフラ」の責任を重く感じて、

安易な撤退はしないでほしい。

利用者はインフラの事業主を選べないのだ。

 

 

いま、東芝が揺れている。

色んな事情が絡みあっているが、

これもまたインフラ投資の失敗事例だ。


この事件を受けて、民間でインフラ投資なんて

やるべきではないと言う人もいる。

その一方で、役所主体の事業なんて上手くいく訳ないと

主張する人もいる。


空港も、道路も、港も、不動産も、金融も、発電も、溶鉱炉も、

年金制度も健康保険も、ガスも水道も、通信網もサーバーも。

インフラは人類の英知の最たるもの。

それだけに難しい。

民がやろうが公がやろうが、難しいものは難しい。

始めるのも適切にメンテしていくのもひたすらに難しいのだ。

こうしたインフラを支えてくれている人は、例外なくヒーローだ。


私は、民間の事業会社がインフラ投資を推進するのに賛成だ。

試行錯誤、様々な成功・失敗を重ねていけばいい。

役所も、よくよく状況を注視して法令や規制を工夫すればいい。

人間が賢い生き物である限り、必ず経験は次の世代に受け継がれていく。

 

40年後、世の中がもっとよくなっていますように。