富山県から岐阜県にスッと縦に通っていく旅が面白くてかんたんしました。
外国人観光客に人気のコースらしいですがさもありなんです。
これが五箇山|合掌造りの小さな里山を訪ねて 世界遺産・五箇山特集|とやま観光ナビ
富山城
早朝の富山城です。
富山市のど真ん中にある訳でして、市民のお散歩コースにお城があるってのは羨ましい限りです。
立派な石垣。
富山城・富山藩は加賀前田家の分家ゆかりな訳なんですけど、佐々成政さんを偲ぶ石碑があったのが個人的にグッときました。
何事もかはりはてたる世の中に
知らてや雪の白くふるらん
佐々成政さんは本能寺の変以降の世の中の移ろいに翻弄された印象がございますが、こうした時代の変化とのギャップに侘しい気持ちを抱くさまは現代人の共感を呼ぶものがございますね。
勝興寺
本願寺の大寺院、かつての一向一揆の中核勢力のひとつ、勝興寺さんです。
さすがの威風といいますか、寺院内の拵え・装飾がどれもたいそう立派です。
若いときは宗教施設の贅をこらした建築ってなんだかなあと思っていましたけど、さいきんはそれも人々の願いのあらわれな訳だしイイものはイイよね、という感触になってきました。
ちなみに勝興寺さんが立っている辺りは越中国の国府があったところとのことで、万葉集で有名な大伴家持さんも近隣に住んでいたそうですよ。
富山の歴史もいろいろ面白いですね。
五箇山
はじめて訪れましたが、いいところですねえ。
流れている空気が静かで落ち着いていて、とても気に入りました。
天気が大変よくて、写真を撮ると陰影がくっきり写るのもまたいいかなと思います。
茅葺のメンテナンスが大変と聞きますし、実際に暮らしている人々は他にも不便な面が多いかと思いますけど、この美しい風景はまさしく世界遺産として長く残って頂きたいですね。
高山祭
これも有名なお祭りで、初めて見ることができました。とても嬉しい。
からくり奉納のお人形。
この布袋さんと唐子さんたちが独特の拍子に合わせてぐりんぐりん動くんですよ。
飛び移ったりくす玉割ったり。スゲェ。
200年くらい前に制作されたそうなんですが、かなりオーパーツ感あると思います。
からくり屋台(布袋台)の背後。青海波の色がとてもきれいです。
水彩画や春慶塗も美しい。やはりメンテナンスが大変そうですね。
屋台曳き揃えの様子。圧巻の美しさです。
目を引いたのは写真右の般若さん(神馬台)と
お花がきれいな豊明台。
どの屋台も個性があって、もっとじっくり見たかったです。
宵祭も今回見学できなかったので、次回は高山に泊まるつもりで再訪したいっす。
下呂温泉
美人の湯(ぬるぬるしたお湯)が気持ちいい下呂温泉。林羅山さんもお気に入り。
高山もそうなんですけど、岐阜は山間部に突然立派な街並みが登場するのが旅していて面白いですよね。
黄色いさるぼぼさん。
また、写真は撮り忘れたんですが、下呂温泉の「すっぴんでも…好き?」というポスターはとても美々しいので一見の価値がありますよ。
下呂温泉は恋に効くそうです。マジか。
明智光゛秀
シュールなミネラルウォーターが売っていてウケました。味は普通。
来年は大河ドラマですね。
岐阜県が盛り上がるなら何よりです。
富山や岐阜の山間部はなかなか行く機会に恵まれませんが、行ってみると見どころが多くてもっと長く逗留したくなる、魅力的な地域だと思います。
飛騨牛も朴葉味噌も栗もおいしいし。
東海圏や北陸圏のみならず、国内海外あちこちからたくさんお客様が訪れて商売が繁盛しつづけますように。