肝胆ブログ

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駅弁感想「千葉の秋」(万葉軒)

 

「千葉の秋」という季節系&幕の内系の駅弁が地味ながら確かな実力派のおいしさでかんたんしました。

 

riei-manyoken.jp

 

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(画像はオフィシャルHPより引用)

 

 

千葉以外の場所でたまたま頂きました。

 

千葉に土地勘がないので詳しくないのですが、万葉軒さんはご当地で人気の駅弁屋さんなのだそうです。

とんかつ? の弁当が親しまれているのだとか。

 

 

 

画像にあります通り、比較的小ぶりながら、季節の様々なおかずが詰まった良質かつ良心的なお弁当になっております。

 

 

どれも好みの味だったのですが、とりわけ心に残った品を取り上げますと

 

いちばん気にいったのが左上の煮物。

具材に味がしっかり染みており、また、具材内部の汁気を充分に保ちながら、具材から外には汁気がまったく出てこない、駅弁として理想の仕上がり加減にホレ込みました。

これは調理されている方々の腕が宝物。

煮物ってのはまあ弁当界の中では地味な存在なんですけど、この子の満足度が駅弁全体の評価を大きく左右すると思うんです。

 

炊き込みご飯もよございました。

ベースの鳥出汁? ご飯がおいしい上に、乗っかっているマイタケさんの香りと歯ざわりがとても鮮やかでしてね。

千葉県産のマイタケなのかなあ。あるいは煮物同様、調理上の何らかの工夫によるものでしょうか。キノコがおいしい季節、「あっ、このマイタケ、おいしい」としばし浸れるというのは幸せなことだと思います。

 

キノコ繋がりで、鮭の下に隠れている春菊とシメジの和え物も好印象でした。

こちらも春菊の香り、シメジの風味それぞれが鮮やか。季節のお弁当は、こういう風に各具材の香り風味、キャラが立っていると嬉しいですよね。

 

メインおかず系では、左上のピーナッツつくねが特に好き。

ピーナッツという県外者にも分かりやすい千葉要素を楽しむことができる上、その完成度が実に高いのですよ。

中華料理でもピーナッツオイルとお肉の相性よさは証明されていますし、この味は多くの人の支持を集めそうな気がしますから、もっとピーナッツつくねのアピールを押し出してもイケそうな気がいたします。

 

 

弁当後半戦では、栗に大学芋と季節のモッサモッサ系甘味も楽しめますし、実に総合的チーム力が高い一品だと感じ入りました。

千葉県かつ秋限定ということでなかなかレアな存在ではありますが、今後も見かけたら積極的にセレクトしにいきたいと思います。

 

 

千葉方面にはあまり行ったことがないので、そのうち何らか馴染みを得る機会が舞い込んできますように。

MOA美術館にも行ってみたいし。