JR名古屋駅で売っている駅弁「必勝出陣弁当」が、ハイハイ外国人観光客向けの色物っすね的なパッと見からの中高齢者大好き味の本気っぷりにかんたんしました。
オフィシャルHPからの画像を引用いたしますが。
外観はこちら。
控えめな「Victory Bento」補記が絶妙にイロモノっぽくてじわじわきます。
ああ、名古屋といえば三英傑ですもんね、こいつあビクトリーだハハハ的な。
ところが、中身はこんな感じでげして。
メニュー詳細(包み紙の裏面)。
- おにぎり(しそわかめ2、黒米1)
- みそかつ
- タコ煮
- 銀鮭塩焼2
- 野菜の炊合せ
- 栗甘露煮
- 牛蒡甘露煮
- 味付玉子
- ニシン昆布巻き
- 茹で枝豆
- 蓮根酢漬け
- 漬物
中身は日本食玄人感あふれるガチものでした。
こんな逆パッケ詐欺みたいな食べ物は珍しいのでは。
しかもどれもうまい。
しそわかめおにぎりは存在そのものが鉄板。
黒米おにぎりは固めの仕上がりがシニアにかえって嬉しい。
控えめに1個だけ入っている一口味噌カツがわくわくさせてくれる。
煮物シリーズはどれも味付が甘め濃いめで旅の疲れを癒してくれる。
味付玉子やニシン昆布巻きの調味も絶妙に「ちょうどいい」「また会いたい」。
地場のお弁当屋さんに比べて、JRプレゼンツの駅弁はもうひとつ盛り上がりに欠ける……なんて思っていた過去の自分を叱ってやりたい気持ちです。
そもそもJR名古屋駅のお弁当は味噌カツや名古屋コーチン等が主体のガッツリ系が多く、「……昨日も揚げもの食べたな」「昼は鶏肉やったな……」的な感じで避けてしまうことも多かったので、こういうクラシックに上等な和弁当の選択肢がひとつあるとメチャクチャありがたいのです。
これからも贔屓にしたい。
確かに新幹線や電車に乗る人はみんな何かしらどこかに出陣しているわけですので、必勝を願掛けしてくれているこの弁当には作り手さんの非常にやさしい気持ちがこもっているのかもしれません。
またくるよ名古屋駅。
さいきん電車内の事件がよく話題になっていて旅に出るには一抹の不安を覚えるご時世ではありますが、運輸業界各位のご尽力を受けて皆々様の旅が道中安全にビクトリーできますように。