池袋が自分の知っている池袋でなくなっていてかんたんしました。
友達はテニプリの真田グッズが一切売っていなくてひたんにくれれていました。
詳しい人には常識らしいのですが、いつの間にか池袋が「女性の2次元・2.5次元好きの聖地」になっております。
東京の、更には日本のアニメ・ゲームカルチャーといえば秋葉原なイメージですけど、女性向けについては池袋が本場とのことで。
友人は最近までテニプリ……「テニスの王子様」について全く無知(子羊)だったのですが、信者の懸命の布教によりいまではすっかりテニオタになってしまいました。
跡部様→手塚くん→皇帝真田という感じで推しキャラが変遷していったそうです。
友達の年齢相応に推しキャラが老けていっている気がいたします。
確かに真田さんは魅力的だと思います。
実力とネタ、双方で最高クラスの力を有してはりますもんね。
光速で動けるし。
黒色のオーラを纏ってはるし。
ブラック・エンジェルズ読んではるっぽいし。
挑発に弱いし。
奇声を上げるし。
ナンパの風林火山を使いこなせるし。
幼少時はすごいかわいいし。
もうなんか盛り過ぎていて一言では紹介できません。
とりあえずテニミュの「風林火陰山雷」は名曲だと思います。
少年誌のライバルっぽさがいい。
友達は初代の兼崎健太郎さんが好きとのことです。
その友人が「今更テニプリに嵌まってしまうと、グッズもろくに手に入らない。どうせなら池袋に遠征してグッズを漁りたい」と仰るのです。
私はテニプリめっちゃおもろいなと思ってはいますがキャラクターが若過ぎるので致命的なハマり方はしていません。
とは言え、池袋の乙女向けショップには関心があったので喜んで同伴させていただきました。
少年誌のキャラショップということで、あわよくば「天地を喰らう」のグッズでもあれば買おうかなと考えていたのです。
(ありませんでした)
訪問したショップは以下の3店です。
池袋の同人誌・アニメグッズや中古ゲームの買取 | らしんばん池袋本店5号館(B1F)
時間の制約もあったので、この3店を集中的に見てまわることになりました。
これらのお店は池袋の同じエリアに固まっているので便利ですね。
店に入る前、通りを歩いている時点で確かに雰囲気が違います。
女子、女子、女子。
10代くらいから50代くらいまでの趣味良き女性がたくさん徘徊しています。
みんな瞳が輝いています。
わお。
これが聖地か。
そして調査の結果……分かったことは。
テニプリは残念ながら女性人気の最前線にはいない。
テニプリ勢の中で真田は残酷なほど女性人気がない。
の2点であります……。
私の印象ベースにはなりますが。
少年誌系※のキャラものの人気としましては、現在……
銀魂>黒子のバスケ・ハイキュー>弱虫ペダル>テニプリ>ワンピース>ジョジョ>>幽遊白書
といった情勢の模様です。
銀魂・黒バス・ハイキューは本来横並びくらいなのかもしれませんが、映画のせいか銀魂に勢いがありましたよ。
地味に幽遊白書グッズがいまだに売っているのにもかんたんしました。
根強いですね……。
テニプリは既にアニメ放映が終わっていることを思えば充分健闘していると言うべきですが、この時点で友達は落胆しておりました。
更に……
テニプリグッズはなおけっこうな量がラインナップされているものの、
真田グッズがまったくない。
ない。
本当にない。
テニプリ勢としては跡部・幸村・丸井・白石・手塚・不二・木手……といった面々が人気なのはもとより承知しているのですが。
物理的な真田ロスっぷりが半端じゃありませんでした。
K-BOOKSのキャラ館は、テニプリ各キャラのアイテムを多数揃えていたんですよ。
ちょっと人気があるキャラならせめて缶バッチ程度は置いているんです。
それなのに真田グッズだけがない。
(コアな真田ファンが買い占めた直後だった可能性はあります)
友達が必死に探したところ、棚の中に「真田弦一郎」コーナーを発見しました。
!!!
そこには一個だけ缶バッチがのこっていました……!
近づいてよく見てみると……!!
「真田弦左衛門」
まさかの祖父!
祖父はあって本人はなし!!
なにこれ……イリュージョン……!?
立海、だいたいのキャラは揃っていて、「浦山しい太」くんですらバッチがあったんですよ。
立海の在庫は……
幸村>丸井>仁王>>赤也>>柳・柳生・ジャッカル>>浦山しい太>>真田弦左衛門>0=皇帝
という結果でございました。
これには皇帝も憤死を免れません。
この地は「カノッサ」です。
「池袋の屈辱」であります。
そんなこんなで友達はわざわざ池袋くんだりまで来て大ショックを味わうことになったのですが、まあ話のネタにはなるし真田グッズは新品を死ぬ気で確保しておけという教訓も得られましたし。
まったくの無駄足でもなかったと思います。
ちなみに友人はその後、K-BOOKSキャスト館で初代真田役の兼崎健太郎さんのブロマイドを買って機嫌を直してはりました。
2.5次元の世界ではテニプリはいまも筆頭クラスの人気勢力なようです。
ていうか、お店もお客もみんな普通に「2.5次元」という言葉を使っていて驚きました。
アニメ・ゲーム作品系のミュージカルとかをそう呼ぶんですね。
2次元と3次元の狭間と聞くと、エクスデス的なものしか頭に浮かびませんけど。
池袋の女性客たちはみんな「無の力」に魅入られているのかもしれません。
「テニミュファン」……
「刀ミュファン」……
12の武器を持つ勇者達でもかなわない……
しずかに、次元のはざまに、眠らせておくべし……
決して、かたりかける事なかれ。
以上、高尚な趣味を有する女性の街、池袋の偏ったレポートでした。
私は大きなブックオフでウルトラマンの50周年ビジュアルブックを入手できたので大満足であります。
よい旅でした。
それにしても、あらためて冷静に観察すると女性向けアニメ・ゲーム・ミュージカルの世界もすっごい競争激しいですね。
完全にレッドオーシャンであります。
それぞれ作品の質はとても高いのでしょうけど、商売として収益を維持していけるのでしょうか。
私としては次元大介のようなイケてるおっさんキャラが増えてほしいのですが、まともなビジネス感覚のある経営者ならニッチなファンよりも海外市場を求めて旅立ちそうです。
どの作品でも、そのうち外国市場を見据えたキャラが増えていく気がします。
あれ?
て言うことは、テニプリがU-17ワールドカップやってるのはそういう狙いもあるのか。
いや、考え過ぎか。
(ネタに走っている国が大半ですし)
そのうちテニプリのアニメなりOVAなりが再開して、皇帝グッズも少しは生産されますように。