先場所の大関全員休場に続き、今場所も横綱や大関陣が休場・不調の中で関脇陣が見事に存在感を示してくださりかんたんしました。
上位陣が不在になると、中堅陣の活躍がよく目立っていいですね。
幕内で勝ち越した力士は次の方々です。
12勝 御嶽海(優勝、殊勲賞)、貴景勝
11勝 隠岐の海(敢闘賞)
10勝 豪栄道、朝乃山(殊勲賞)、明生、剣翔(敢闘賞)、豊山
9勝 阿炎、宝富士、琴勇輝、炎鵬、阿武咲、松鳳山
御嶽海関と貴景勝関はこれからの大相撲二枚看板感が出てまいりましたね。
御嶽海関ははやく実力・期待に相応しいポジションまで昇進いただきたいものです。
千秋楽の立ち合いは素晴らしかった。
ああいう集中力を出せる頻度が増えると安定感が増しそうです。
関取の中でもひときわ四角形な体格、↖↗と下から突き上げていくスタイルは、独特の迫力がありますので引続き長く活躍いただきたいですね。
この若さでこれだけの個性を確立しているのがすごいと思います。
隠岐の海関はいっとき優勝候補として先導していた事態そのものが面白かったですね。
本人も八角理事長も北の富士さんも「マジかよ」感があって一同かわいかったです。
優勝してたら隠岐の島フィーバーが起こって観光客ちょっとは増えたかなあ。
10勝勢は皆さん好印象でした。
ちゃっかり10勝上げている豪栄道関はもうひとたびの大暴れを期待したいです。
明生関の取組はどれも内容がよかったですね。
剣翔関は名前が桃太郎というのがイイのでぜひ上位陣に上がって豪太郎さんと名勝負を繰り広げてほしいと思います。
敢闘賞を得た剣翔関に加え、小結で勝ち越した遠藤関、千秋楽で勝ち越しを決めた大栄翔関と、追手風部屋の流れが来ていますね。
追手風部屋、HPの力士紹介が愛らしいから好きです。
控えめにはにかむ遠藤関、いつもかわいい大栄翔関等々、カーソルを乗せると表情が変化する仕掛けが堪りません。
大栄翔関への愛がどんどん増すばかりで、今場所も相撲の内容はいいのになかなか白星が増えず、たぶん本人も焦りがあるんじゃないかな大丈夫自分を信じて千秋楽までがんばってと母親か女子マネージャーかみたいな気持ちで応援していたので、最後に盛り上がる内容の相撲で勝ち越しを決めてくれて本当に嬉しゅうございました。
ファンの勝手ながら、「信じてたよ」と報われる喜びを与えてくださるとますます好きになっちゃいますね。
いままでと違うメンバーが上位で活躍してくださって嬉しい一方、大関陥落の栃ノ心関、引退を決めた嘉風関や誉富士関など、寂しい話題も多い場所でした。
十両で優勝した勢関、幕下で優勝争いをした千代の国さんと照ノ富士さんと、「再び」系の嬉しいニュースもありましたけど……。
嬉しいと寂しいがない交ぜになるプロスポーツ界の流動、いつも複雑な思いが胸に去来いたします。
来場所も、休場した方々が復帰して元気に活躍して欲しい一方、そんな中でも勝ち星をしっかり確保して欲しい御嶽海関たちへの思いもある訳で、ファンとしては引続き複雑な気持ちを抱えつつ盛り上がっていけますように。
定点観測
若隆元(幕下二十二枚目)5勝2敗
若元春(幕下筆頭) 6勝1敗
若隆景(十両三枚目) 9勝6敗
みんなスゴイ。