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肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「三成さんは京都を許さない 1巻」さかなこうじ先生(新潮社くらげバンチ)

 

石田三成がなぜか滋賀県庁職員となって京都に喧嘩を売る漫画
「三成さんは京都を許さない」にかんたんしました。


(何話か無料で読めますよ)

三成さんは京都を許さない ―琵琶湖ノ水ヲ止メヨ― | くらげバンチ

 


本屋さんで平積みされていたので買ってみました。

ローカルネタが満載で面白かったです。
あと、石田三成島左近がラブホで修行する話がよかったです。


内容としましては、現代に転生した石田三成がどういう訳か
滋賀県庁に就職して、滋賀県愛全開で京都府ぶっ●すと気を吐く漫画であります。

石田三成さん……あなた聚楽第京都市)で働いてたのにそれでいいんすか(笑)



滋賀県京都府に対するコンプレックスはなんとなく知っています。

この漫画で「京都許せねえ!」動機として挙げられている

 ・比叡山延暦寺が京都のモノ扱いされている
 ・琵琶湖の水をなぜか京都市が管理している
 ・京都民から滋賀県民は「滋賀作」と蔑称をつけられている

ですとか、

 ・「うっせえ琵琶湖の水止めるぞ」という滋賀県民の啖呵(意地)

ですとか、

 ・琵琶湖で分断されているので県民同士はあまり仲が良くない

というなるほどな事情ですとか、
そう言えばどれも本物の滋賀県民から聞いたことありますわ。


私自身も滋賀県についてそこまで詳しい訳ではないのですが、
「どこに行っても平和堂がある」というのは「確かに!」と激しく納得しました。



こういうご当地漫画って「出落ち」になりがちですが、
一定のクオリティを保ったまま1巻を終えられているのはすごいと思います。

10巻も20巻も続けられるネタではないかもしれませんが、
作者さんや読者さんの「滋賀愛」を出し切るくらいの勢いで
突っ走ってほしいと願います。



これからどんな展開になるんでしょうか。

滋賀あるあるでこれからも進んでいくのか、
ご当地ネタが尽きて石田三成を始めとした歴史人物ネタ中心になっていくのか、
どちらでもないオリジナルキャラの恋愛話とかになっていくのか。


滋賀は歴史上の人物もイベントも豊富ですから、
まだまだネタは掘ってこれそうですね。

甲賀とか信楽とか土地ネタもたくさんありますし。

大津宮の興亡とかに踏み込んだらディープ過ぎて人気落ちますかね。

吉村昭ファンとしては「大津事件」を取り上げてほしいです。



昔、内閣総理大臣織田信長というたいへん面白い漫画がありました。

これも出落ち漫画と見せかけた超良質のギャグ漫画で、
順調に話を重ねていったものの、最後の方はさすがに政治ネタが尽きて
柴田勝家お市の恋愛ドラマで尺を稼いだりしてましたね。

あの漫画は羽柴秀吉切れ者かつイイ奴だったり
選挙に弱い徳川家康がかわいかったりして好きでした。



それにしても近年の石田三成人気はたいした勢いです。

「仕事は真面目で有能だけどコミュ力に問題あり」というキャラクターが
スペシャリスト人気・ゼネラリスト軽視」の現代庶民感情に合うのでしょうか。

あるいは「忠義を尽くした末の無念の死」というストーリー(脚色)が
皆の同情を集めているのか、単に無双でイケメン化されたからか。

あの兜のデザインでけっこう得しているような気もしますね。



滋賀県ゆかりの武将……

石田三成大谷吉継浅井長政明智光秀あたりは既に人気者ですから、
次は六角定頼・義賢と、時代は異なりますが山本義経佐々木道誉辺りの
人気が出てきますように。

堅田水軍の人気が出て滋賀県の暴走族が湖族に鞍替えしたらおもしろいと
思います(他人事)。

団鬼六とかも滋賀県出身でしたっけ。
近江商人系の大企業もいっぱいあるし。
すごいな滋賀県