週刊漫画ゴラクに読切掲載されていた「しくじり工場」にかんたんしました。
蓮古田先生といえばヤングマガジンの人ですよね。
作品をちゃんと読んだことはなかったのですが、この「しくじり工場」がたいへん面白かったので「しあわせ団地」とかもちょっと読んでみようと思います。
読切は、漫画家稼業を挫折した男性が家族を養うためにハム工場で働くというもの。
自伝的なアレなんでしょうか。
これが「食品工場あるある」というか、工場経験者の強い共感を呼ぶこと必至です。
コミュ障な、この人どうやって普段生きてんやろ的な同僚がいたり。
無菌室での着替えがめっちゃ面倒だったり。
ベルトコンベアーな単調作業下でのささやかな意地のはりあいだったり。
ちょっと気を抜いたら検品のおじさんに怒鳴られちゃったり。
……みたいな写実的描写からの、シュール落ちが超いいんです。
シュールギャグでこんなに気に入ったのは久しぶりです。
「男が体を張って
傷ついて帰って
来たんだ!」「蜜子さんも もっと
体を張って励まして
くれないと困るよ!!」
からの。
ピターン
「ああっ」
が素晴らしい。
実際に再現したら現代美術館で取り上げられるレベルです。
読切作品ですし、読み逃すともったいないですよ。
蓮古田先生のファンやシュールギャグが好きな人は目を通しといた方がよろしいかと。
再登場を待っています!
今週のゴラクは、「家電のデンさん」(神保あつし先生)の自動ブレーキというネタがじわじわ面白かったです。
くだらないけど酔っぱらってたら引っかかってしまいそう。
あとは「となりの林檎」(山崎紗也夏先生)が毎週超展開の連続で楽しかったのに、「次号、衝撃のクライマックス!!」になっていて残念でした。
や、もう話の引っ張りようがなかったのかもしれませんが。
こちらも短期連載シリーズでもいいからまた載ってほしいですね。
私の主観ですけど。
ゴラク、さいきん女性読者が増えてきた気がします。
それはいいんですがゴラジョとか変な取り上げられ方しませんように。