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かんたんにかんたんします。

「ウィザードリィ#8 久々攻略の感想 アンパニ・ティーラング、そしてベラの未来」日本語版バニラ

 

ウィザードリィ8を久々に攻略いたしまして、相変わらずのバランス調整の上手さを存分に楽しむことができてかんたんしました。

シリーズ最終作にして最マイナー作ではありますが、攻略本等がなくても充分にクリア可能でプレイするたびに何らかの発見があるというスルメな取っつきやすさがある作品ですので、いずれ著作権関係の整理がついたら日本語版の再販がなされるといいなと思っています。

 

 

いまや貴重になってしまっている日本語版。

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20年近く前、たまたま立ち寄った名古屋駅ソフマップで発掘したことを覚えています。当時は1万円くらいで買えたものでした。

 

公式パッチを当てただけのバニラ状態(v1.2J)でプレイします。

PCゲームだけに、かつては様々な非公式パッチが有志の手でつくられ、クリア後のレアアイテム収集ができたり強くてニューゲームができたり楽しかったですね。

 

 

 

以下、重要なネタバレも含みますのでご留意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストーリーの導入部。

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ウィザードリィ#6、#7の出来事をかんたんにおさらいしてくれつつ、

主人公パーティはムーク族の護衛にやとわれた冒険者で、よく分からないまま宇宙旅行をしていたら宇宙船がラスボスのダークサヴァントさんに狙撃され、惑星ドミナスに墜落してしまうという流れ。ちなみに惑星ドミナスは宇宙の謎の根幹が眠っています。

 

それはそうと、最後の画面にあります通り、#8はパーティの各キャラが正確に応じたセリフを声優(英語)付きでペラペラしゃべってくれるのが魅力です。

ご覧の通り、品格や正義感に乏しいセリフが多いのが好き。

 

 

 

キャラセリフの事例集。

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たいていの場合、重要人物の重要トークをちゃんと聞いていなかったり、ラスボスを倒しても気の抜けたセリフを吐いていたりと、マイペースっぷりが際立っています。

主人公パーティは最終的に宇宙のすべてを司る神のごとき存在になるのですが、こんなに品格に乏しいLordに宇宙を任せて大丈夫なんすかね。

 

 

 

今回プレイしたパーティはこんな感じ。

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慣れている人が見たらピンとくると思いますが、ファイター、ファイター、ローグ、レンジャー、バード、ビショップ、ゲストキャラ2人という、明確に強くて楽なパーティです。

久しぶりにストーリーを楽しむのが主目的なので、攻略の歯ごたえはなくてもいいやという感じ。

 

初心者の方はこの構成がおすすめです。

ファイターはバーサク攻撃の与ダメージが段違いに強い。

ローグも与ダメージが強い上に鍵外し要員。

レンジャーは常時探索が超便利で、出来ることも多い。

バードは中盤にて全体回復や全体魔法防御アップ等の便利魔法が使い放題。

ビショップはすべての魔法を使いこなせます。育て方にコツが要りますが。

 

wiz8は敵の魔法防御力が高いので、攻撃魔法は基本的に役に立ちません。

魔法はどちらかというと回復、補助(特に常駐魔法と、戦闘中のエレメンタルシールド・ソウルシールド)、移動(ポータル)での使用がメインですので、メイジの人数を増やしても殲滅力が増す訳ではない点にご留意ください。

 

改造して敵の魔法防御力を下げれば話は変わりますが。

 

 

 

 

#8のマップはオープンワールド形態で、立方体フレームダンジョン形態ではなくなっています。往年風の隠しダンジョンもあったりはしますが。

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BGMはおとなしめですけど、メインの街「アーニカ(アルニカ)」のBGMは独特の雰囲気があって好きです。

 

 

 

 

登場人物も3Dグラフィックです。

 

参考にwiz8三大美人の画像を貼っておきますね。

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初見だと「えぇ……」となるかもしれませんが、一度プレイすると「デューゥティ! パゥワー! ビクトリィーー!!」にハマること間違いなしであります。

 

 

 

 

軽く攻略チップスを。

 

ロッコは、スタート地点が上ではなく左なので注意。

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エクスカリバーは、ネッシーさんの向こうにある宝箱(デイビージョーンズロッカー。ドミナスにもこういう言い回しがあるんですね)に時々入っています。

#8は、マップに入った時点で宝箱の中身が確定しますので、宝箱の前でリセット&ロードをしても意味がありません。

ネッシーさんエリアに入る前にセーブして、エクスカリバーが欲しければ何度でもネッシーさんを倒しましょう。

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ネッシーさんは強敵です。

魔法防御を充分に高めた上で、モンクや鈍器で気絶させると楽になると思います。

 

 

 

ネッシーさんの向こうにいる海賊の亡霊は、まれにライトソードやライトシールドを落としますが、粘るには効率がよくありません。

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彼らは倒した瞬間にドロップアイテムが決まりますので、戦闘前にリセット&ロードは可能ですけどね。何か手に入ったらラッキーくらいのつもりでいいと思います。

 

 

 

 

ライトソードは、ベイジン島の宝箱に稀に入っています。

マップ初進入時に宝箱の中身が決まるので、うっかりスワンプ湿原側から入らないように注意。

 

ベイジン島に入ったら、通路の右っかわに潜って。

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この岩あたりを目印にそろそろと陸地に近づき。

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ダッシュで目的の小屋内のリンジンに近づけば、戦闘が1回で済みます。

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ライトソードが出るまで頑張ってみてください。

苦労に見合う威力はございます。

 

 

 

 

ライトシールドは、ジャンエッテさんがまれに落とします。

これもリセット&ロード可能ですので、落とすまでジャンエッテさんの最期をタイムリープして見続けましょう。

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ジャンエッテさん、#7ではイケイケのハイレグ姉ちゃんだったのに、#8では哀れなお姿に。それにしてもヘラゾイドさんたち、言うほどアストラルドミナを積極的に守っていなかったような気もしますけどね。

#8の正史では、#7の動乱でケ・リ女王も亡くなっちゃったのかなあ。

 

 

 

 

♯8では、他にもかつてのキャラクターが多数登場します。

 

#6のラスト、♯7のオープニングで衝撃の登場と行動をした挙句、音沙汰なしだったアレスエイデスさん。

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♯8ではラストに趣深い活躍をされますのでお楽しみに。

 

 

 

 

衝撃だったのは、#7のラットキン族「ラズーカ一味」がドミナスに移り住んできて跋扈していること。

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ブラインドメイスさんの名前に反応してくれるのが嬉しい。

 

それにしても、この生命力のたくましさにはかんたんしてしまいますね。

メタ的に#7の方が#8よりも圧倒的に敵が強いことも含め、アストラルドミナが近くにあったせいでガーディアの生き物はエネルギーが過剰に溢れているのではないか。

 

 

 

ラズーカ一味と言えば、ドン・バルローンももちろん登場いたします。

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ネズミ男なのに伊達男という、独自の格好良さが大好きです。

怖いけど。

 

なお、襲い掛かって倒すことができれば、#7で最凶を誇ったあの武器が手に入ります。

ブラインドメイスさん、#8正史ではバルローンさんに始末されちゃったんということなんですかね……。

 

 

 

バルローンさん、本当にダークサヴァントさんを出し抜いてアストラルドミナを盗んでくるところがスゴい。

#7であれだけ苦労して手に入れた宝珠を、#8では彼から買って手に入れるというのがたまらんっすわ。

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どうでもいい話ですが、#8のダークサヴァントさんはキン肉マンのオニキスマンとデザインの方向性が似ている気がしますね。

 

 

 

 

#7からの続投と言えば、アンパニ族とティーラング族。

 

相変わらずいがみ合って戦争していますが、イベントのこなし方によっては両者を和平させてダークサヴァント戦に挑むという宇宙史に残りそうな展開も実現可能です。

 

はじめはこんなんですけどね。

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#7の時ほど、アンパニも強固な結束を誇っている訳ではなさそうですし。

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♯7でのヤモ将軍の戦死が、アンパニ社会に与えた影響は大きかったようです。

 

 

 

一方、ヤモ将軍の後を継いだヤミールさんは理性のある方でして。

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ティーラングの新首領であるザントさんも、過去から学ぶことのできる魅力的な人物。

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#7から続投のロダンさん、そしてドラジックさん(=シュリティスさんなのだろうか?)の活躍と説得により、遂に両者は手を結ぶことに相成るのです。

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#7から続く両者の対立が克服され、#8エンディング後も発展していくであろうことを見届けると、ゲームプレイ満足度の高まりもひとしおですね。

 

ちなみに、ラストダンジョンにアンパニ・ティーラングが駆けつけてくれるようなことをおっしゃっていますが、実際に来てくれたことは一度もありません。

ボツイベントなのだろうか。

逆に、この和平イベントを起こさないと、ラストダンジョンにアンパニ・ティーラングの骸が転がっていて悲しい気持ちになったりします。

 

 

 

 

最後に、#6から再登場のベラさん。wizの登場人物の中で一番好き。

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情報量が多過ぎて、ベラさんが優遇されすぎていて、頭がヒートしますね。

 

#7で表に出てこないと思っていたら、裏でヴィ・ドミナさんやヤモ将軍に接触していたことが触れられていたり。

 

「bane king」について尋ねたら「いつの日か戻って彼らに会うだろう。」、

rebecca」について尋ねたら「姉上……」、これには感涙でした。

 

すべてを知る者マートンさんからは「他のLordの息子」……。

これはbane king(Dracula)の庇護下にあったことを指しているのか、あるいは実の父親である悪魔(Daemon Lord?)のことを指しているのか。

 

ラストバトルでは味方になってくれ、ダークサヴァントさんが呼び出した部下のアンドロイド兵たちに瞬殺を連発してくれるのも頼もしい。

選択肢によってはベラさんがラスボスになってしまいますけど。

 

 

あれだけ苦しめられたコズミックフォージのことを「唯一の希望」「過去の出来事をなかったことにすることもできる」、そして「いつの日か戻って彼らに会うだろう」、これらのセリフを踏まえれば、ベラさんはフォージの力で#6の面々に(幸福な形で)再会すること、#6の面々の魂を救済することが願いで、ここまでの旅を続けてきたのかもしれません。

 

外見は完全に悪魔ではあるのですが(#8のデザインはサンショウウオっぽいですし)、#6以降、言葉の端々に現れる彼の魂の善性が魅力的すぎて本当好きです。

 

#8のエンディングで、詳述はされていませんが、おそらくベラさんの願いは叶ったであろうと思われますので、プレイしてきてよかったなあという気持ちになります。

 

 

というか、宇宙全体を司るような大ごとになっている#8の舞台に、かつて殴り込んでCosmic Lordたちをシバいてコズミックフォージを強奪していったベインキングさんとゾーフィタスさん、豪傑過ぎやしませんか。

やってることの益荒男っぷりが、ダークサヴァントさんよりもよっぽどスケールが大きいような……笑

 

 

 

 

 

以上、満足度の極めて高いウィザードリィ#8のご紹介でした。

 

いつの日かコズミックフォージの力で#6~#8の日本語版がプレイしやすい環境で再販とかリメイクとかされて尽きることのないこの魅力が広く知れ渡りますように。

 

 

 

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