肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

群馬県館林市「館林城、田山花袋、榊原康政・善導寺、日清製粉ミュージアム」

 

群馬県館林市を訪問しまして、榊原康政さんや田山花袋さんゆかりの史跡を見学できたり、日清製粉さんのミュージアムに興奮したりと楽しい時間を過ごさせていただいてかんたんしました。

 

www.webgunma.com

 

www.danrin-zendouji.com

 

www.city.tatebayashi.gunma.jp

 

www.nisshin.com

 

 

 

林城

館林駅から15分くらい歩いたところにございます。

 

城に向かう途中。

こういう地名を見ると、関東戦国史の史跡巡りをしたくなりますね。

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林城榊原康政さんや徳川綱吉さんが城主を務めたことで有名ですし、少し遡れば有名な女傑「赤井輝子(妙印尼)」さんのご実家でもあります。

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味のあるレスリング記念碑。

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土橋門。さすがに立派です。

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江戸時代風の城郭建築、緑の配置具合もいいものですよねえ。

 

 

 

本丸周辺。遺構は少な目ですが、だだっ広いので子どもを放牧するのによさそう。

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暑いので誰もいませんでしたが笑。

 

 

 

本丸跡に建つ八幡宮

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周辺には鳥の羽根と糞が散乱していました。

城沼が近いので、水鳥なんかがねぐらにしているのかもしれませんね。

 

 

 

田山花袋記念文学館

林城跡のとなりに建っています。

ちょっと前に田舎教師を読んだばかりなので、訪れることができて嬉しい。

「田舎教師 感想」田山花袋さん(岩波文庫) - 肝胆ブログ

小説「蒲団 感想 中年男の気持ち悪さがリアル過多でいいね」田山花袋さん(岩波文庫) - 肝胆ブログ

 

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館内で閲覧できる自然主義文学系の史料はそれぞれ興味深かったのですが、それらよりも田山花袋さんが2次元キャラとしてリファインされているのにいちばん驚きました(文豪ストレイドッグス)。

 

 

田山花袋さんの旧居も道を挟んだところにございます。

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いかにも一般武士のおうちという感じがしていいですね。

 

 

田山花袋さんの胸像。

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メガネと着物の組み合わせっていいと思うんですよね。

 

 

 

城沼⇒善導寺榊原康政墓所

林城から城沼沿いにずーーっと歩いて行ったところに榊原康政さんが弔われている善導寺がございます。

 

草で見づらいですが、一番右が館林城付近で、左下が善導寺さん。

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城沼。立派な沼です。これは城の防備に活用したくなるのも分かりますね。

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蓮が咲いていました。夏に水辺で蓮を見るというのも楽しいものです。

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城沼沿いにひたすら歩く。まっすぐで心地よい散歩道です。

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静かで、水辺で、花が咲いていて、野鳥がいて、まっすぐ。

こういう散歩道が近所にあるのは羨ましいです。

 

ちなみに近隣には新しい建売住宅もけっこうありました。

水辺・散歩道に加えて、史跡豊富、市役所近い、総合公園・プール近い、ショッピングモール近い、館林駅から特急に乗れば東京も意外と近い……と、確かに住みやすそう。

 

 

 

無事、善導寺さんに到着。

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このお寺も行基さんの開創なんですね。

行基さん、活動範囲広いなあ。

大阪府岸和田市の「三好実休戦没地」「貝吹山古墳」「久米田寺」「久米田池」 - 肝胆ブログ

鎌倉「満福寺の鎌倉彫源義経襖絵」 - 肝胆ブログ

 

 

 

群馬県らしい、かるた調の榊原康政さんがそそります。

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境内。清潔、深閑としていて好みのタイプのお寺です。

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そして徳川家のナイスガイ、榊原康政さんが眠るお墓。

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榊原康政さん。実務家で猛将でストイックで字がうまい。好き。

「尾美としのりさん演じる榊原康政」大河ドラマ おんな城主直虎より - 肝胆ブログ

 

 

 

お墓参りの心得。

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十が自然体な感じがして最も共感します。

お参りされる先祖サイド的にも気が楽だと思うの。

 

 

 

歩き疲れたので、善導寺さんの隣にあるショッピングモールで食事を。

 

ふだん食べもの写真は撮らないのですが、あまりのインパクトについ一枚。

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ひもかわうどん」というそうですが、うどん……?

「うどんとは何か」「むしろ、うどん2.0と呼ぶべきか」「普通のうどん換算でどれくらいの量なのか」等々、頭に浮かぶ哲学的な問いを無視して楽しんで食べましょう。

 

べろべろした食感が気持ちよくておいしかったです。

くるみダレもよかった。

鶏肉(これもうまかった)も含めてボリューミィですので、一気に満腹。

 

 

 

日清製粉ミュージアム

駅に戻って城とは反対側の出口にあります日清製粉ミュージアムさんへ。

関西の粉モン文化は良質な製粉会社さんがあってこそ。

こうした機に感謝を捧げておかねばなのです。

 

館林駅からし日清製粉さんのために東武鉄道さんが設けたものなのだとか。

プラットホームから日清製粉看板が見れますしね。

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ミュージアム入り口。

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中では、小麦から小麦粉へと至る製粉の流れを、具体的にローラー等の実物を見ながら学ぶことができます。

穀物船から港隣接工場へダイレクトに小麦を搬入する仕組みの採用等、さすがの大企業感があってインパクトありますね。

 

更に、日清製粉さんの企業史を非常に分かりやすく解説いただけるので、大人の社会見学として非常に満足度の高い展示になっていますよ。

とりわけ正田家……歴代社長方の動画展示の完成度がすごいのでおすすめです。

起業系マインドを持っている方はモチベーション上がると思う。

 

 

 

こちらは中庭の様子。

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瀟洒ですね。

池に配されている石臼は、実際に修道院で使用されていたものなのだそうです。

こうしたところからも、小麦文化の歴史の一端が伝わってくるように思います。

 

 

 

 

館林を訪れるのは初めてでしたが、町の風景や歴史に共感、ときめくものが多く、なんだか好きになっちゃいました。

また違う季節にも再訪して散歩してみようと思います。

 

北関東と関西、かなり縁遠い地域同士の、文化交流がますます進んでいきますように。