悪魔城ドラキュラシリーズを手掛けていたIGA(五十嵐孝司)さんが製作した2Dアクションゲーム「Bloodstained:Curse of the moon」が悪魔城伝説の正統後継ゲームみたいな仕上がりになっていてかんたんしました。
今の時代にこんな懐かしく面白い代物に出会えるとはとても幸せです。
2018年に発売されたゲームでありながら……
どこかで見たような猫背スタイルの主人公「斬月」さん。
ベルモンド家っぽい階段の昇り方です。
ベルモンド家っぽいジャンプです。
悪魔城伝説のop「prayer」っぽい登場シーン。
巨大ボスと戦ったり。
風呂場を覗いたり。
左右反転したラスボス直前階段を前にしたりします。
ここで隠しボーナスがあるのも悪魔城シリーズっぽいですね。
悪魔城シリーズを相当やり込んだ人たちがつくった作品という印象です。
ゲームの手触りも難易度もまさしくああこれこれこんなのがやりたかったですよ。
悪魔城ファンが期待するであろうBGMについても大変良質で、個人的には1面、4面、7面、エンディングあたりの曲がお気に入りです。
これが1,000円でプレイできるとは。
いろんなゲーム機器で遊べるのも含めて素晴らしいですね。
悪魔城シリーズの古参ファンの中にはかつてIGA氏の耽美系探索型悪魔城路線をめっちゃ叩いていた人もいたものですが、悔い改めてこのBloodstainedをノーダメクリアできるまでやり込むべきではないでしょうか。
もう何十年も経った話なのでノーサイド、この傑作をありがたくプレイさせていただきましょう。
ゲーム紹介に戻りまして。
悪魔城伝説ライクに、三人の仲間が登場します。
女性の鞭使い「ミリアム」さん。
リーチが長く、ジャンプ力が高く、スライティングが出来て、サブウェポンがどれも強いという。
(女性ベルモンドなキャラクターですがさすがにバーニングモードはありません)
主人公の斬月さん(平常状態)よりも明らかに使いやすいので、彼女を主軸に攻略していくといいと思います。
伝統的な扉の開け方。
壁を叩くと宝石袋やハート(体力回復)が出てきたり。
メデューサヘッドっぽい敵。
骨柱っぽい敵。
安置でボスの攻撃をやり過ごす姿。
意外と腕力系の少女だったりもします。
えっちら
ほーい
仲間と力を合わせるとショートカットできる仕様なのが面白いですね。
杖の振りが遅いのが難点。サイファさんの太鼓乱打の如き腕前はありません。
便利な炎バリアー。
ボスだろうがお構いなしに凍らせる術。
敵をホーミングする雷玉の術。まさにサイファさん同様なボスキラーです。
最後の仲間は「ジーベル」さん。
アルカードさんっぽいキャラクターですがアルカードさんの7倍くらい役に立ちます。
通常攻撃は上段に3つのコウモリを発射するというもの。
アルカードさんのヘロヘロショットと違って威力が充分にありますし、このゲームの敵は宙に浮いていたり階段の上に陣取っていたりのケースが多いのでワイワイワールドのゴエモンさんの如き活躍ができるのです。
特技はコウモリ変化。
ショートカットや緊急避難に便利であります。
こうやって見ると本当に悪魔城伝説リスペクトですね。
キャラクター性能を今日的に再調整したリブートという趣。
(バランスブレイカーのグラントさんはリストラされてしまったのでしょう……)
IGAさんが蒼月の十字架ユリウスモードなどで悪魔城伝説好きとして知られていたことを思い出します。
続いて、少しネタバレを交えてやり込み要素のようなものを紹介します。
主人公の斬月さんは、仲間をあえて殺していく(出会う場面で話しかけずに攻撃する)と新たな力を身に着けるという業の深い力をお持ちです。
二段ジャンプができるようになったり。
攻撃判定の広い縦斬りができるようになったり。
走れるようになったり。
アルティメットなゲームモードでは溜め斬りまで使えるようになり、普通なら攻撃しにくいラスボスに直接刀が届くようになったりとやりたい放題。
他にも、斬月さんが闇堕ちしたナイトメアなゲームモードでは三人の仲間が斬月さんの魂を開放しに地獄へ向かったりしますよ。
どことなく月風魔伝っぽくもありますね。
ナイトメアモードのラスボス斬月さん戦は演出含めとても面白いのでおすすめです。
という訳で様々なゲームモードやボスラッシュなんかもあるので、何度も繰り返し遊べていい感じですよ。
慣れれば1時間かからずにクリアできるようになりますし、お手軽なのもいいですね。
Steam版の実績も全部解除してみました。
プレイしているうちに、ノーダメージでボスを倒せるようになるのが悪魔城シリーズの醍醐味だと思います。
興味のある方は是非プレイしてみてくださいまし。
このFC風のBloodstainedについても続編が製作されますように。
「Bloodstained:Curse of the Moon2 攻略の感想 ワイワイリスペクト」(インティ・クリエイツ) - 肝胆ブログ
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