ウルトラマンZ完全超全集が発売されましたところ、ジャグラスジャグラーさん関係の充実っぷりが異常なレベルに達していてかんたんしました。
田口監督をはじめ、スタッフから愛されすぎててヤバい。
以下、ネタバレをそうとう含みますのでご留意ください。
オーブ超全集におけるウルトラマンオーブクロニクル構想に続き、ジャグラスジャグラー単体でのクロニクル構想が収録されています。
地球人類でいうと20歳頃がオーブ ジ・オリジン・サーガ、
21歳~25歳頃がテロリスト時代、
26歳頃が魔王獣復活暗躍開始(ヌル・ラ・ホテップ~ルサールカ)、
30歳頃がウルトラマンオーブ本編、
31歳頃が劇場版ウルトランオーブ、
33歳~36歳頃が小説「ジャの道は蛇」~ウルトラマンZ本編、
となるそうで。
各編のかんたんな紹介も書かれていますが、ウルトラマンオーブ本編におけるジャグラスジャグラーさんのまとめられっぷりが的確過ぎて笑いました。
魔王獣を復活させる準備を整えたジャグラーは、次々にウルトラマンオーブに挑戦。
しかしことごとく返り討ちにされ、ダークリングも失う。徐々に自分は何がしたいのか分からなくなって行くジャグラー。
復活した最強の厄災・超大魔王獣マガタノオロチの猛威から、再びナターシャの子孫ナオミを救ってしまう。
結局自分の行動はガイへの執着でしかなかった事を自覚・認め、マガタノオロチを倒す為ウルトラマンオーブに協力してしまう。
続いて、超全集には小説「ジャの道は蛇」が収録されていまして、劇場版ウルトラマンジードからヘビクラ隊長までの期間にジャグジャグさんが何をしていたかを紹介されています。
重大な要素が盛り込まれまくっているのでジャグラスジャグラーファンは入手して読むといいと思いますよ。
細かな描写を伏せて、ジャグラーさんの行動だけを説明しますと。
- 惑星カノンにてミコットの墓参り(シーサーのぬいぐるみを供える)
- 星間連盟に追われる
- ガイさんの夢を見る
- 星間連盟から「いのちの実(いのちの木の種)」奪還&ビランキさん救出ミッションを依頼されて断るが断らない
- 敵地で活躍する
- ガイさんの夢を見る
- 敵地で活躍する
- 「いのちの実」をゲットし、ビランキを救出しつつ、グルジオライデン誕生の哀しい経緯を知る
- 記憶を失ったビランキを知人に預ける
- グルジオライデン暴走の元凶であるセレブロの存在を突き止める
- グルジオライデンと一緒にZ世界の地球に突入、断熱圧縮でダメージを負い巨大化能力を失う
- 「いのちの実」が芽吹いたので盆栽にする
- ヘビクラ隊長になる
という流れです。
マジかマジかよオイマジッすかみたいな内容があり過ぎて驚きましたね。
ミコットさんの墓参りで始まるのがいきなり最高ですね。
オリジンサーガ、本当に苦い記憶です。
惑星カノンが頽廃都市になっているのは重いものがあります。
命の木を失ったアマテさんたちは上手く星を舵取りできなかったのでしょうか。ジャグラーさんは確かにあの戦争を止めたけれども、命の木という精神的支柱を奪ったことは惑星カノンにとってやはり大きな分岐点だったのかもしれません。
何もかもがジャグラーさんのせいではないんですけど、何もかもをジャグラーさんのせいだと思っている人は多いのだろうと思います。本人も含めて。
そんな暗い背景から一転、ガイさんの夢や、1章~2章の切り替え場面なんかはめっちゃウケます。面白みと暗みの振れ幅がデカすぎますわ。
数十人のクレナイガイがオーブニカを演奏している。
「うわあああああ!」
想像を絶する頭痛をもたらす悪夢からジャグラーは目覚めた。
ジャグラーは激高した。
「俺を善人かなんかだと思ってるのか? 行くわけねーだろ! 俺は絶対にイムバット連邦になんか行かない!」
■第二章 魔都バホメット
ジャグラーはイムバット連邦にいた。
敵地での活躍シーンも見どころが多いです。
ジャグラーさん、グリーザのことをどこで知ったんだろうと思っていたらこんなところで出会っていたんですね。
タイガに出ていたチブル星人マブゼさんが出てきたりするのも楽しい。
ビランキさんが相変わらずギャンゴを出してくれるのも嬉しい。初代派としてはギャンゴが強くてなお嬉しい。
そして、ヘビクラ隊長の持っていた盆栽ですよ。
あれ、いのちの木を斬り倒したことを引きずっているんだと思っていたら、まさかのいのちの木そのものだったとは。
青柳尊哉さんと田口監督との写真集対談によれば、なんなら盆栽の周りをベゼルブが飛んでいるくらいのつもりだったとは。
本人は深く考えずにやっているのかもしれませんが、これジャグラーさんいのちの木の守護者になってるやつやん。
そのうちいのちの木の力で魔人態が戦魔神態に進化したりするんでしょうか。
オリジンサーガみたいな滅茶苦茶な急成長をしないで、少しずつ木が育っているのがジャグラスジャグラーという存在の成長とリンクしているみたいで今後が楽しみですね。
というかいのちの木を持っている時点で、ジャグラーさん狙われるヒロイン化待ったなしじゃないか。ライバル→隊長→ヒロインと役柄を制覇していくのかマジかスゴいな。
続いてジャグラスジャグラー写真集。
これは服用量注意ですよ。マジで急に摂取しすぎると中毒になるやつです。命があぶない。
そもそも届いたストレイジボックスを開封したら、上の方にジャグラスジャグラーポスターが入っている時点でヤバい。
格好いいな、
と思って裏面を見たら実写ビランキがいて「うぉ」と声がでて、密着度高いなこれ大人の女性ファンが動揺しまくるやつやなというかビランキいいやんイメージ通りだわこれ役者さん誰だろうとなって、
よく見たら「黒木ひかりさん(オオタユカ)じゃねぇか!」となって。
青柳
ビランキ。まさかの黒木ひかりですよ。田口
ビランキって黒木ひかりなのかなぁって話はしてたんだっけ。青柳
うん。『ウルトラマンZ』撮ってる時に、ユカがジャグラーに近づいてくるのが、ジャグラー的になんか既視感があるぞって。ユカとビランキをニアイコールにしようというか。
収録されているジャグラー&ビランキの写真は、どれも構図や雰囲気がすごいハマってていいですね。
ビランキさんも今後機会があれば登場してもらいたいものですが、ジャグラーファンの大人の女性からジェラれまくるのかなあ。その事態も含めて面白そうですが。
4500枚も写真を撮った、しかもクロニクルに即してセリフを言いながら撮った、というエピソードからも分かる通り、どの写真も大変秀逸です。
個人的にはヌル・ラ・ホテップが、そのもののインパクトに加えて、ダークリングやマガタノゾーアが映っていて色んな感情が湧いてきますから好き。
ルサールカの写真も好き。気持ちがオーブ最終話に直結する。
ヘビクラショウタ襲名写真も好き。その後律義に全身大火傷したという設定もたまらん。
その後のヘビクラ隊長としての写真も多く収められていていいですね。ルービックキューブで遊んでいる写真や、笑顔でスタッフに声をかけている写真等がめちゃ好みです。
で、写真集でスルー出来ないのがラスト2点ですね。
1つ目は青柳-田口対談のラスト。
詳しくは引用しませんが、遠い将来の構想として、ウルトラマンジャグジャグとかジャグラーが育てた少年とかO-50性格悪いからこういうことしそうだよねとかで盛り上がってるのが面白いです。
公式にそう考えているという訳ではないと思うんですけど、ジャグラーの未来って色んな選択肢が思いつくよね妄想すると楽しいよねという当事者の雰囲気が伝わってくる感じがしますね。
2つ目は写真集ラストカット。
「予告編」として、ジャグラーさんが探偵? やっているカットが映っているんですよね。隣ではいのちの木が盆栽サイズから人間大の観葉植物サイズにまで成長していて。
青柳尊哉さんの服装がとてもおしゃれで格好いいので、このネクストステージもいずれ具体化されてほしいものであります。
このほか超全集の中でのジャグジャグ関連で心に染みたのは、橋爪淳さん(バコさん)インタビューですね。
ヘビちゃんとは昔から一緒にやってた仲間、というのは最初に説明されていまして。僕の中ではキリマンスペシャルをいつも一緒に飲んでる仲というイメージでいました。
という箇所。
何気ないコメントですが、こういうのを読むと
- ヘビクラ隊長とバコさんはいつも一緒にコーヒーを飲んでいる仲。
- セブンガーの各種テストの後とかナメゴン戦の後とか、節目節目で一緒にコーヒーを飲んでいたんだろう。
- 夜明けに飲んだこともあるだろう。
- そうか、ジャグラーは、ナオミともビランキとも夜明けのコーヒーを飲んでいないけれど、ストレイジとは夜明けのコーヒーを飲んだんだな。
みたいな妄想をしてしまって尊い気持ちになりました。
ありがとうバコさん。
あと、超全集の巻末にナツカワハルキマスクとヘビクラショウタマスクがついていて、ヘビクラショウタマスクの下に「また、やっちまった…。」と記載されているのに笑いました。
オーブ超全集読んでいる前提のネタが多過ぎる。
ていうかジャグラーさん、だんだん活躍すべてを追うのが一番難しいウルトラキャラになってきてませんか。
最後に、写真集冒頭のテキスト。
ジャグラス ジャグラー。
誰よりも光を求め、光に突き放された男。
しかしそれは、この宇宙で生きていく上で、
圧倒的な自由を手に入れたということだったのかもしれない。
「宇宙のどこかで悪い噂を聞いたらジャグラーは達者だと思ってくれ」
この解釈いいですね。
確かにウルトラキャラの中でも圧倒的に自由なキャラに育ってしまいました。
その上で、ガイさんとの関係性、ウルトラマンへの感情、ミコットやビランキやオリジナルヘビクラショウタやストレイジの仲間たちへの思い等々、抱えているものも圧倒的に大きくて、自由なんだけどジャグラスジャグラーらしい選択をして生きているところがまことに魅力的だと思います。
ファンやスタッフの声を受けて、今後もジャグラスジャグラーの活躍機会が何かしらのかたちで訪れますように。
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