「ENDER LILIES QUIETUS OF THE KNIGHTS(エンダーリリーズ、あるいはエンダーリリィズ)」が面白すぎてかんたんしたので、高難易度周回をもう1周、更に新規スタートで1周クリアしてみました。
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動かすのが楽しくて、マップを歩くたびに発見があって、BGMと雰囲気がめちゃくちゃ良くて油断するとすぐ死ぬゲーム本当に好き。
周回していると砦と王城のBGMや雰囲気がどんどん好きになったり、シーグリッド戦のBGM「Rosary」やシルヴァ戦の「Bible」の良さを再認識できたりして幸せです。
3週目からは奥義使用を自分の中で解禁することにしました。
この手の高難易度アクションゲームでは、奥義に頼り過ぎると攻略パターンづくりが雑になったりもしますので、1-2週目プレイでは使用を控えていたのです。
で、各キャラの奥義を試してみたら……
奥義、強いし格好いいし、使うと更に楽しくなりますね。
各キャラ奥義の使用感を軽く振り返りますと。
黒衣の騎士さん。
正面の敵をブッた斬る技です。
威力、使い勝手ともに良好で極めて使いやすいですね。
黒衣の騎士さんはお人柄もスキルも奥義もまっすぐ誠実なのが素敵。
ゲルロッドさん。
絶叫して周囲の敵全体にダメージを与えます。
威力は控えめなので、ボス戦というより雑魚敵に囲まれた時に輝く感じ。本人通常スキルのスキの多さを上手くカバーしていて噛み合っています。
吹き飛ばし効果がついているっぽいので、空中の敵をまとめて落とせるのが便利。
イレイェンさん。
周囲に高威力の魔法弾をバラまきます。シューティングのボム感がありますね。
一発ずつの威力がやたら高く、接近して数発当てると硬い敵も瞬殺。
ただ、個人的には「接近してまとめて当てる」にこだわり過ぎるとアクションの立ち回りが不安定になる気もするので、上級者向けの奥義かなとも思います。
なお、発動するとリリィさんがお祈りポーズするのがかわいいです。
シルヴァさん。
周囲に魔法の火柱的なものを上げて、多段ヒットさせます。
雑魚戦でもボス戦でも、困ったらぶっ放せる感じ。
演出=無敵時間が長いので、ボス戦で使用すると頭を落ち着かせる時間が得られていいですね。
ウルヴさん。
正面を大爪でブッた斬る、黒衣の騎士さんと似たような使い勝手の奥義です。
威力は黒衣の騎士さんに劣る気がしますが、発動スピードだとか奥義ゲージの回収だとかが優れている感じがあり、通常攻撃に混ぜて気軽に使っていけます。
個人的には、高難易度アクションゲームにおいて、クセやスキが少なく通常攻撃の攻略パターンにそのまま混ぜ込めるというのは大きな強みだと思うんですよね。
ヘニールさん。
短剣を前方に連発します。全部当てると結構な威力。
悪魔城シリーズのサウザンドエッジですとか、烈海王のドイル戦ですとかが好きな私のようなプレイヤーにはグッとくるものがあります。
ユリウスさん。
前方にビームをブッ放します。
分かりやすい技なので使い勝手がよく、威力面も問題なし。ボス戦でも雑魚戦でも活躍します。
技の見た目がいい上に、リリィさんが珍しく格好いいキメポーズをしてくれるのもかわいらしくてよございますね。
ファーデンさん。
周囲を揺らした後、彼女さんを召喚して敵の足元から巨大爪で攻撃する技です。
当てるのがかんたんな上、雑なほど威力が高い。
空中の敵には当たりませんが、それを補って余りある威力です。
ファーデンさんは通常技も複数発当てると強いキャラですし、この奥義もありますので、スキルセットの中にとりあえず入れておくのも手だと思います。
こういう恋人を自慢するような奥義を使う点も含め、ファーデンさんの周囲の目の気にしなさだとか美意識のズレだとかがイレイェンさんたちをイラっとさせるのでしょう。
奥義は威力に目が向きがちですが、使い勝手まで含めると各キャラで極端な差はない印象です。お好みのキャラの奥義をぜひ活用してみてくださいませ。
続いて、合計4周プレイした結果、お気に入りのスキルセットは次の通りとなりました。(個人の感想です)
セット①はウルヴさん、花の魔女さん、シーグリッドさん。
ウルヴさんはリーチが短いものの、スキの少なさ、タメ攻撃の楽しさ・気持ちよさが優れていて大好きになりました。自分でスキの大きさを選べたり溜めたりできたりするプレイ、大人っぽくてよいと思いませんか。
加えて、花の魔女さんとシーグリッドさんは耐空性をフォローできる上、二人でがりがりとスタン値を削ってくれるのでウルヴさんとともに相手を重厚にたたき伏せることができて気持ちいいです。
セット➁はヘニールさんに、首なしの騎士さん、隠れ潜む実験体さん。
こっちのセットは遠距離攻撃&防御カウンター型で、セット①が苦手な遠距離の敵を攻撃したり、敵に囲まれた時にカウンターして反撃の起点にしたりする役割です。
遠距離役のメインはスキの少ないヘニールさんか、追尾弾が便利なイレイェンさんか、あるいは中距離キャラのユリウスさんかで悩みましたが、チクチク攻撃が楽しいのでいったんヘニールさんを採用しています。
その上で、選択したレリックは次の品々。
周回した結果、現在は攻撃型の選択にしていますが、初めてプレイするときは防御型・回復型の組み合わせの方がいいと思います。敵の攻撃をあまり喰らわなくなったら攻撃型に切り替えていく感じがいいんじゃないでしょうか。
個人的に外せないのは機動力。
攻撃力を底上げしてくれる品々。
敵をよろめかせやすくなる王冠。
ユリウスさんに見られたらもう一回捨てられそう。
攻撃ヒット数に応じて回復できる不死騎士の証。
回復系レリックはこれ一本で。
ウルヴさん・ヘニールさんと相性が良いのも大きいです。
奥義系のレリック。
奥義を使うようになると、これらレリックの価値もハネ上がりました。
古き民 vs 魔の種族の顛末も気になりますね。
エンダーリリーズ、前日談を描いた続編も期待したいところです。リコリースさん主役の、切り裂く巫女プレイが楽しめるようなやつ。
スキルやレリックも、極端な有利不利はないので、気に入ったやつを好きに選んでいけるゲームバランスが嬉しいです。
さて、エンダーリリーズ、マップを歩いていると新たな気づきや発見に出会えるのも大きな魅力ですね。
例えばウルヴさんのお部屋には、泉の白巫女が描いたと思わしきウルヴさん肖像画が。
よく見ると、赤髪のイケメンのような印象です。
仮面を外すとウルヴさんイケメンなんでしょうか。風流を解するイケメン残虐超人……これは人気が出るやつ……!
現ウルヴさんの背中の赤いやつ、朽ちたマントだと思っていたのですが、これは赤髪ロン毛だったんですね。
泉の白巫女によるお絵描きシリーズですと、
親友のイレイェンさんのお部屋にも肖像画があったり、
自室にはリリィズの絵が飾ってあったりするのにも心動かされます。
心動かされたという点では、シルヴァさんから妹シーグリッドさんへの贈り物。
「妹は一度もそれを身につけることはなかった」ということで、姉妹関係本当によくなかったんだな、そもそもシスターに贈るにはデザインが派手過ぎまいか、等と思っていたんですが。
あらためて新規スタートして、シーグリッドさんの私室らしき場所、ベッドの上でこの羽飾りを発見してみると。
身につけはしなかったけど、シーグリッドさんはいつも就寝時に羽飾りを眺めてお姉ちゃんのことを思い出したりしていたんじゃなかんべか、等と想像できて尊い気持ちになりました。
誰かの王冠とは扱いが違うぜ。
新規スタートだと、リリィさんの懸命な滑り込みに再会できるのもいいですね。
ほか、歩いていて気になったものと言えば。
いかがわしいきのこが天井から生えていたり。
雑魚敵には珍しく、金魚さんが水陸両用だったり。
ミーリエルさん、どうやら蝶から芋虫に逆変態した様子だったり。
もしかしたら、リリィさんがファーデンさんに迫ったのを感じて、今まさにさなぎから孵化したところだったのかもしれない。
プレイするたびに、新たな発見とか、新たな攻略パターンとかに出会えて、まだまだやりつくした感がないですね。
敵の攻撃力2倍モードとかで、もう1周してみようかなあ。
そういう気持ちになれるくらい、エンダーリリーズは楽しいゲームです。
値段も安いことですし、年末年始に手に取る方が増えて、メトロイドヴァニアなゲームの楽しさに気づく方が増えていきますように。