肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

「Bloodstained:Ritual of the Night」が探索型悪魔城の集大成過ぎて感動した

 

楽しみにしていた「Bloodstained:Ritual of the night(ブラッドステインド:リチュアルオブザナイト)」が探索型悪魔城シリーズの集大成・正統後継作と断言できる出来ばえでかんたんしました。

 

月下の夜想曲GBA・DSシリーズにハマっていた人はプレイすべき。

 

playbloodstained.com

 

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ブラッドステインド。血染め。血まみれ。殺人犯。

リチュアルオブザナイト。夜の儀式。

ぶっそうなタイトルです。

 

ストーリーはいつも通り悪魔城に殴り込んでいってボスをブッ倒して城を破壊して世の中を平和にしようというもの。

もはや様式美と言うべき安心感がございますね。

敵はドラキュラさんではなく、有名な72柱的悪魔です。この愛は、異端的な。

 

 

 

以下、軽いネタバレを含みます。

攻略に役立つ要素はほとんどありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公のミリアムさん。女性主人公です。

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髪型等は変更可能です。銀髪褐色眼鏡ネコ耳とかもできます。

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彼女は諸事情あって悪魔の力をつかうことができる人です。

要するにタクティカルソウルシステムとかグリフシステムと同じですね。

 

 

好きなシャード(悪魔の力)はレイジングゲイル。烈風拳的な攻撃。

序盤で手に入って、以後ずっと使いやすいのでおすすめです。

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伝統的にサブウエポンは足下系(聖水系)か対空系(斧系)がいいですよね。

 

 

血を吸って回復するシャードも。

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こういう血液がベクトル的に飛び込んでくる演出、ヘルシングアーカードさんっぽくてアがります。

 

 

反則級なガード系シャードのエイミングシールド。

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初心者救済的存在で、これさえあればボスのノーダメージ撃破も余裕になります。

 

まあエイミングシールドに頼り過ぎるのはエレガントではないので、私はエイミングシールドで敵のパターンを覚えた後は、ディメンジョンシフトというシャードでロマンシングな回避に励むという遊びをしていました。

 

 

 

 

武器も伝統的な鞭のほか、剣、槍、刀、銃など、めちゃくちゃ種類が多くて楽しい。

 

最強の鞭はネビュラチェーン。敵追尾機能もあってこだわりを感じます。

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シグルイ感あふれる木剣も。

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悪魔将軍様のおみ足も使えます。たぶん悪魔六騎士が化けている。

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上の「ヘルメスの靴」というのも子どもの読み間違い感があって楽しいですね。

 

 

ジョジョネタも豊富だったりします。

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防具では盾無が源氏・武田家ファンも納得の性能ですよ。

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私は1週目は鞭、2週目は銃、3週目は色んな武器を使って遊んでいました。

性能だけで言えば銃が圧倒的に強いかな。

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月下の夜想曲プレイヤー的には、ヴァルマンエ的武器やヘブンズソード的武器に盛り上がりますね。

 

ヴァルマンエ的武器のルァハ・ヴェラー。硬直なしに風の刃を連続で叩き込みます。

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色の薄い刃なので、画像ではよく分かんないですね、すみません。

 

 

ヘブンズソード的武器のリモ・ダート。飛んで返ってきます。

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この時点で月下の夜想曲好きは「買い」になるかもしれませんね笑

 

 

 

月下要素といえば、

 

アルカードさんそっくりなオルロックさんが登場したり(cv:置鮎龍太郎)。

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   \この強さ、そして美しさ…。あぁ…、間違いないわ…。貴方は、伯爵様の…。/

 

 

図書館の主(アルカードさん)のケツにヘッドダイブしたり。

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お供の妖精(カラボス)が歌ってくれたり。

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逆さ城リスペクトな天地反転要素があったり。

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食べものアイテムがやたら充実していたり。

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食べもの関係のクエストをすべて達成すれば、銃を格段に使いやすくする装備が手に入りますので頑張りましょう。

 

調達難易度が高いのは魚の煮つけで、レシピは禁忌地下水洞に眠っています。

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ドラキュラ2および月下リスペクトの人も登場します。

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手に入れたスキルシャードの関係で、目からビームが出てるみたいなミリアムさん。

 

 

 

他のドラキュラ要素としては、

 

暁月の円舞曲以降定番となったチョッパヤダッシュができるのがありがたかったり。

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変わり果てた姿のシモンさん?(死門?)と戦えたり。

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ドラキュラ姿のIGAさんと戦えたり。

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「納得いかない」というのは製作面へのこだわりのことなのか、悪魔城シリーズが受けた苦難の道のりのことなのか……。

 

 

初代っぽいグラフィックの隠しエリアがあったり。

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ぶっ殺しておくれおばさんのクエストに「ユリウスの仇」というダイレクトな文言があって悲しい気持ちになったり(他の犠牲者もシリーズの登場人物ばかりだ)。

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ユリウスさんの仇→IGA→納得いかない→1999年エピソードお蔵入り、なのかなあ。

ファンも納得いってないので、いつか和平して制作してほしいものです。

 

 

他にも、月下やギャラリーオブラビリンスよろしく奥義(コマンド入力必殺技)が用意されていたり、闇の呪印よろしく椅子への熱いこだわりが感じられたり、敵悪魔が全体的に歴代悪魔城シリーズの名残りを感じさせてくれるものだったり、数々のグッとくるポイントがあるのですよ。

 

 

悪魔城シリーズらしく、音楽もよくてね、ていうか山根ミチルさんなんですね。

 

好きなBGM。列車面の「Overdrive」。

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緊迫感があって好き。

ステージも好き。

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終焉の間「Ritual of the Night」。

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曲の出だしが伝統的シモン死亡時の音楽そっくりで、意図的なものを感じます笑

 

 

禁忌地下水洞「忘らるる碧」。

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なんか頭に残るんですよね。

 

 

灼眼炎窟「Cursed Orphan」。

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ドラキュラらしいノリのいい曲。

 

 

かように、尽きることがないほど紹介したい要素がたくさんある、思いを込めて製作されたことがヒシヒシ伝わってくる作品なんですよ。

これでゲームバランス◎、グラフィック◎、音楽◎、やりこみ要素◎というほぼパーファクトな完成度を併せ持っていますからね。

 

かつて悪魔城に挑んだことのある方も挑んだことがない方もぜひプレイしていただきたいマスターピースであります。

 

 

 

実績解除やアーカイブ埋めも終わってしまったので、早く2ndキャラクターの斬月さんが実装されますように。

月下の夜想曲でもリヒターモードの方が好きだったくらいなので超楽しみ。

 

「Bloodstained:RotN 斬月モードをナイトメアで攻略完了」 - 肝胆ブログ

「Bloodstained:RotNのランダマイザーモードが面白い」 - 肝胆ブログ

「Bloodstained:RotN ブラッドレスモードをナイトメアで攻略完了」 - 肝胆ブログ

「Bloodstained:RotN クラシックモード 攻略した感想」 - 肝胆ブログ

「Bloodstained:RotN オーロラモード ナイトメア攻略 感想」 - 肝胆ブログ

 

 

 

参考① 実績とアーカイブ

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参考② イケオジ斬月さんに抱きしめられるミリアムさん

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「Bloodstained:Curse of the moon」が悪魔城伝説ライクでごっつう面白い(インティ・クリエイツ) - 肝胆ブログ

「Bloodstained:Curse of the Moon2 攻略の感想 ワイワイリスペクト」(インティ・クリエイツ) - 肝胆ブログ

 

 

 

 

 

 

「尼子残照 感想」藤岡大拙さん(山陰中央新報社)

隠岐の島に行ったときに島根県のお土産屋さんで買った尼子晴久小説「尼子残照」が、主人公なのに尼子晴久さんがまったくアゲられてなくてむしろサゲられまくっていて、逆に晴久さんへの強い同情心が湧かずにいられなくてかんたんしました。

 

furusato.kyodo.co.jp

 

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読者の心がおおいに波打つという点では優れた小説だと思います。

地域の英雄である尼子晴久さんをサゲてサゲてサゲまくる展開が怒涛。

にもかかわらず島根県の大手土産屋さんの書籍コーナーにバンと並ぶ。

出雲の人はドMなのか、それも七難八苦リスペクトなのかと驚かざるを得ません。

著者自身、あとがきで尼子晴久さんをアゲようと思って小説に挑戦してみたのだがどうしてこうなった……みたいなことを書いていて二度面白いという。

 

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

尼子晴久さんの後半生を描く、ということで、尼子経久さんが元気だった時代や、一時は三木城まで迫った播磨遠征等はばっさりカットされ、第1章は「吉田郡山城の戦い」。

のっけから尼子晴久さんがよく知られている逸話通りに尼子久幸さんたちの忠告を無視して戦って大負けするところから始まります。

 

まあ失敗はどんな英傑にもあることですから、ここから晴久さんの格好いい描写が続くのかと思いきや……

 

 

なんか晴久さんのイケてる姿がぜんぜん登場してこないんですよ。

 

軍事も政略も基本的に周囲に「どうしたらよい?」と聞いてその通りにするスタンス。

戦になれば「行け、新宮党!」→「何負けてんねん、新宮党!」みたいに尼子国久さんに頼りきりつつ不満はブチブチ言うスタイル。

子育て方面では、息子の義久さんが幼いときは「賢くなれ、新宮党みたいになるな」とか言っておきながら、義久さんが大きくなると「武者らしい荒々しさがなくて頼りない」等と掌クルクルする始末。

終盤の石見銀山争奪戦では、本城常光さんたちときっちり毛利家を撃破しているのに、そこはナレーションでサラッと流されて、小笠原長雄さんを上手く救援できなかったことの方を厚く追及されるというどこまでも晴久さんに手厳しい筆の冴えよう。

 

 

尼子晴久さんのアツい場面はないんですか? と聞かれれば。

愛人と夜の営みに励む(晴久さんは唇使いが得意という謎性癖を付与されています)シーンだけは非常に熱心に主体的に活躍されているという。

 

 

ちなみに、ライバルの毛利元就さんは強い! 深謀!! 素敵!!! な扱いです。

 

 

ここだけ見たら、尼子ファンが憤死するレベルですね。

 

 

 

そういう訳で、格好いい尼子晴久さんを期待して買ったので、その点では驚くほどお門違いの結果に終わってしまったのですが……

 

 

尼子晴久さん、武将・英雄としての尼子晴久さんでなく、シンパシーを抱ける等身大のひとつの男として、好感を抱ける内容になっていたりもするのです。

尼子小説、歴史小説としてではなく、ちょっと残念なところのある男の私小説風というか、タイトル通り残照系、落日系、斜陽系の文学として。

 

個人的によい文学味を感じるところが、

  • 先に挙げた、子育てで「なってほしい息子像」がクルクル変節するところ
  • 月山富田城遠征に失敗して撤退する大内義隆さん(貴人)を心配するところ
  • 新宮党を成敗してから新宮党を褒めてしまうところ
  • 厳島の戦いで「毛利元就負けて死なねーかな」と期待してしまうところ
  • 浮気した後で妻への愛情が増してしまうところ
  • 家臣から痛いところを突かれるたびにプンプン怒っちゃうところ

 

いずれも、戦国大名としては「オイオイ」感がございますけど、一人の人物としては共感できるというか、かわいいというか、あるあるというか、人間臭いというか、ため息まじりの好感度が湧いてしまうような絶妙なリアルさがあるんですよね。

 

実際の尼子晴久さんがこのような人物だったかどうかは置いておいて、小説としては「人間という生きものをよく描けている」と評されるタイプの文章力を感じたりもするのです。

 

 

 

……まあ、その文章力をなにも尼子晴久さんで発揮しなくてもいいじゃないかと言われればまったくその通りなんですが。 

 

 

 

ふだん、小説の残念なところを取り上げるような感想文は書かないようにしているのですけど、期待していた内容とのギャップ、想定していなかった面白さ、それぞれの振れ幅が大きかったのでありのままに感想を書かせていただきました。

 

この著者さんの地元ネタを散りばめたエッセイとかがあれば読んでみたいですね。

 

 

尼子氏も根強いファンが多いお家でございますし、彼らの魅力を掘り下げてくれるような作品がもっと増えていきますように。

 

 

信長の野望20XX「1章攻略&12/24バランス調整」

 

20XX、1章ベリーハード魔窟が意外と難しかったのと、'19/12/24のアップデートで大志鍋島直茂さん等にバランス調整が入って救済されたのにかんたんしました。

 

↓12月アップデートのリリース

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

 

 

1章攻略

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無事に1章をクリアすることができました。

新規ユーザーも多いことから、基本的に難易度は低め。

むしろ消費霊力がとても少ないので、霊力を使い切るまで何ステージもクリアすることになって眠くなるのが最大の強敵だったりします。

 

「妖」属性の敵も出ますが、そもそも敵のレベル自体が低いので、従来の201Xパーティをお使いの方でもさほど問題はないでしょう。

強い戦術家がいれば大丈夫、薬師アタッカーを育てていればもっと大丈夫な感じです。

 

 

ただ、調子に乗って何も考えず難易度ベリーハードの魔窟に突っ込んだら、敵の敏捷が思いの外高くていじめられました。

 

魔窟の雑魚敵(妖)。

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敏捷1072。舐めてたら先制攻撃されて武芸者の十河一存さんが瀕死に。

 

 

魔窟のボス(妖)。

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敏捷1041。舐めてて凶兆踏んだらえらい目に逢いました。

 

生命力はそんなに高くないので、呪術師がいなくても、強い戦術家や兵器連鎖で倒すの自体は難しくありません。

難しさのキモはこちらの攻撃でなく、敵の高敏捷攻撃にどう対応するかです。

ので、出陣式のアイテムで敏捷を高めていくなり起死回生を付与していくなりするといいんじゃないでしょうか。

(私はメディカルパックで回復しながら進みました)

 

 

 

1章のストーリーは安倍晴明さん界隈の顔出しという感じで、内容はいかにも陰陽師な感じであります。

 

印象に残ったのは口説き方の格が低い藤原道長さんと、

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ご都合主義感溢れる便利な黒田官兵衛さんでしょうか。

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2章を少しだけプレイした感じでは、引続き1章メンバーが続投してくれそうなので、20XX新規メンバーの魅力もこれから掘り下げられていくのでしょう。

平安時代の内乱が掘り下げられるのであれば、コンテンツの少ない領域ですし個人的には楽しみです。

 

 

 

 

19/12/24バランス調整

■一部の武将を上方修正
・「術攻撃」スキルを持つ武芸者、「物理攻撃」スキルを持つ戦術家
・「鬼への与ダメージ増加」スキルを持つ武芸者、
 「屍への与ダメージ増加」スキルを持つ戦術家
・「無属性」スキルを持つ武芸者、戦術家
※武将により、対応方法は異なります

 

というアップデートがなされました。

 

私の手持ちだと、鬼特効を兼ね備えた大志鍋島直茂さんを救済いただいた感じです。

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この能力ですと、計算では

 対獣 21805×2.2×1.25×1.4=約84,000

 対鬼 21805×2.2×1.25×1.6×(1.65+X)×0.5=?

 対屍 21805×2.2×1.25×1.6×1.35×2=約259,000

 

となる……のかな(計算式、合ってますかね?)

 

 

とりあえず実験してみますと、

 

獣に82,000、鬼に118,000。

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屍に260,000。

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獣と屍はざっくり計算通りですね。

 

鬼は118,000÷21,805÷2.2÷1.25÷1.6÷0.5≒2.45

2.45=1.65+X

X=0.8? 鬼に+80%の効果がついたのだろうか。

('19/12/30追記:75%かもしれません)

 

計算式は自信がないのでまちがっているかもしれませんが、とりあえず鬼さん相手でも鍋島直茂さんはけっこう活躍できるようになったことは間違いなさそうです。

わーい。

 

メインミッションは屍ボス複数や毒デブ複数の処理、鬼や獣や機ともまあまあ戦えるよ、という感じですかね。

妖に弱いのは鍋島家なので妥当でしょう(化け猫)。

幕末に思いを馳せれば機械関係には強くなってもらいたい気もするので今後の検討課題だなあ。

 

 

とりあえず検証の過程で、鍋島直茂さんの顔がいいことを再認識できたので満足です。

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格好いい……(私特効・参)。

 

 

 

今回のバランス調整で救済対象外だった朝倉宗滴さん+鬼特効のようなタイプのシンプル汎用全体攻撃仕様の武将なんかは気の毒で、私陣営でも三好元長さんどうしよう感は残っていますが、ユーザーの声を受けて開発サイドも様々対応いただいていることは素直にありがたいです。

 

 

まあ、今回実験してみても思ったんですが、汎用仕様の武将で雑魚散らしは引続きできても、攻撃が激しかったり生命力がみなぎっていたりする強敵との戦いには、結局職業相性のよい武将を連れて行くにしくはなさそうですね。

 

手持ち武将を厚くしていくしかないか。

新職業や有能射撃手の武将がますます増えていきますように。

呪術師の三好宗三さんとか遊佐長教さんとかアツくないですか。

 

 

信長の野望20XX「201Xからの変更点感想とプロローグ」 - 肝胆ブログ

信長の野望20XX「2章攻略&年末年始の育成」 - 肝胆ブログ

 

 

 

小説「湿地 感想」アーナルデュル・インドリダソンさん/柳沢由実子さん訳(創元推理文庫)

 

アイスランドのミステリ「湿地」が救いのない、冷たい泥に覆われたような情感が漂う作品でかんたんしました。

 

www.tsogen.co.jp

 

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ミステリジャンルですが、トリック・推理系ではなく、警察捜査系の作品です。

犯人そのものよりも、動機の解明がメインテーマな感じの。

 

 

ネタバレを極力せずに概要を説明しますと、

主人公のエーレンデュル捜査官が殺人事件の犯人を捜します、

行きずりの強盗系殺人かと思いきや遺体の上には謎のメッセージ、

調べれば調べるほどに判明していく被害者の胸糞悪い素性と過去の事件、

触れれば触れるほどに切なく重苦しくなっていく過去の事件の被害者たち、

ちなみに主人公の家庭も凄惨極まりなくサブキャラクターもたいてい苦しい事情が……

 

と、ウキウキするような要素はまるでなく、

ページを進むごとに哀しい・苦しい・切ない・言葉にならないようなエピソードばかりがテンポよく出てくるのです。

テンポよく苦しいってどうよ。

 

アイスランドの風土に関心を抱かせる小説」「その名も湿地」とはよく言ったもので、日本的なジメジメムシムシしたような湿地ではなく、冷え冷えと寒々と荒涼としたアイスランドの湿地が凝縮されたような読み味。

 

 

主人公のエーレンデュル捜査官、公私ともに苦しそうです。

陽気もユーモアもありません。

ただただ、粛々、淡々と真相を究明していくストイックな職務ぶりであります。

 

そして文体もまた、ヨーロッパ文学らしからぬ淡々ぶりですから、まことにテンポよく、淡々、ひしひしと真相に近づいていく実感があって、読んでいて飽きないんですよね。

作品には爽快さも高揚感もありませんが、生々しく胸糞悪い犯罪描写が続々と押し寄せてきますから、それだけに、登場人物、作品への救いを求めてページを繰っていってしまうのです。

 

 

終盤、エーレンデュル捜査官は犯人と対峙いたしますが、犯人の素性も、結末も、決して救いのあるものではございません。

小説内の事実関係だけを記せば、最後まで冷え冷えと、消化できない哀しみ苦しみを渡されることになります。

登場人物も、読者も、ただただ苦みを味わうことになるのです。

 

ただ、物語はどこまでも残酷だけれど――、

エーレンデュル捜査官や読者が抱く、同情や、哀悼や、救いを求める祈りが、この暗澹とした作品に幽かに灯るあたたかさなのかもしれません。

物語に救いがないだけに、登場人物や読者の感情の熱量だけはくっきりしてくる、そんな不思議な読後感を抱ける作品でございました。

 

 

 

アイスランドといえば、以前「ひつじ村の兄弟」というかの地の映画を観たことがありますが、あれもたいがい内容は救いのない、でもなぜか観客の心にはほんのりとあたたかみが灯るような作品だった記憶があります。

ramram.espace-sarou.com

 

アイスランドのクリエイターって、そういう作品づくりが得意なのかしら。

日本も寒い季節ですから、たまにはこういう作品に触れて冷え冷えとしながら自分の心のあたたかい部分を認識してみるのもいいかもしれませんね。

 

 

 

いずれにせよ、哀しい苦しい冷え冷えするのは作品内だけの話にしていただいて、現実の世界はあんがいあたたかくて楽しいものでありますように。

 

 

 

「室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君 感想」阿部暁子さん(集英社文庫)

「室町繚乱」という南北朝時代モノの小説がたいそう面白くてかんたんしました。

これは室町時代好きには強くおすすめであります。

 

books.shueisha.co.jp

 

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あらすじ。

京と吉野に二人の帝が存在した、南北朝の時代。南朝の帝の妹宮・透子は、北朝に寝返った武士・楠木正儀を連れ戻すべく、乳母と二人きり、吉野から京へと乗り込む。京についたとたん人買いに攫われてしまった二人を救ってくれたのは、猿楽師の美少年・世阿弥と、透子たちの宿敵である足利義満で……。世間知らずの姫君が混迷する時代の中で見たものは。瑞々しい筆致で描く書き下ろし時代小説。

 

登場人物。

  • 透子。主人公。特に能はないが周囲の男性を惹きつける乙女ジャンル特有の力を有している。父は後村上天皇、兄は長慶天皇
  • 足利義満イケメンで有能。チャラいが根はシリアスな政治家。
  • 観阿弥イケメンで有能。捉えどころのない性格。
  • 世阿弥イケメンで有能。真面目な少年。
  • 楠木正儀イケメンで有能。良心の固まりおじさん。
  • 細川頼之イケメンで有能。幕府の実力者。この頃の細川はよかった。
  • 斯波義将イケメンで有能。細川頼之のライバル。この頃の斯波はよかった。

 

 

と。

 

 

こうして書くと、いかにも「はいはい、世間知らずの姫君がふらふらするだけで周りの男がめろめろになってなんやかんやでハッピーエンドになるようなやつね」みたいな先入観が湧いてくるかもしれませんが……。

 

 

 

実際その通りです。

 

でも、この小説はすげぇ面白いのですよ。

 

 

 

南北朝時代という読み解くのが難しい時代を背景にしつつ。

 

序盤は完全にライトな乙女モノです。南北朝ドリームです。

時代背景にそぐわぬ軽妙ギャグ調でテンポよく話が進んでいきます。

まさしく恋愛ゲー的ご都合主義的なそんなこと起こるかよ的展開も多いです。

歴史好きガチ勢の人はもしかしたら脱落するかもしれませんが、後半でガラッと変わりますから肌に合わなくても読み進めましょう。

 

後半は打って変わって超シリアスな南北朝モノです。

南北朝の成り立ち、室町時代の成り立ちに踏み込んだ重厚テキストが続きます。

詳しくはネタバレしませんが、南朝好きも北朝好きも、足利義満好きも観阿弥世阿弥好きも楠木一族好きも満足度高く盛り上がれると思います。

(本文を一部引用したいところなんですが、察しがいい人なら展開が読めてしまうかもしれないので止めておきます)

ラスボスなんてけっこう意外な人物でね。でも貴方が相手なら足利義満さんもそりゃね、となります。すべて読み終えれば、これだけのキーマンが集結できる数少ないタイミングを著者さんが選び抜いて舞台の年代を決めたんだなあとかんたんするのですよ。

歴史好きライト勢は戸惑うかもしれませんが、それでも論文読むよりは軽いですからなんとなくでも追っかけてみましょう。

 

 

かように前半と後半でそうとうテイストが違う、一冊の中で南北朝が両立しているかのようなユニークな面白さを有している小説なのです。

そのギャップ故に、かえって読者を選ぶところがもしかしたらあるかもしれませんが、バイアスなしにフラットに読んでみればいずれ側もクオリティが高くて楽しめますよ。

南北朝モノをシリアス一辺倒にせず、一方で史実には真っ正面から向き合いながら、エンターテインメントを交えた娯楽時代小説へ昇華できているというのはすごいことだと思います。

 

 

こうした作品が広く読まれて、支持を集め、南北朝時代室町時代前半も歴史ファンにとって親しみやすい領域になっていきますように。

 

 

 

信長の野望20XX「クリスマス松永久秀」(聖夜の祝宴 in 2019 殿)

20XX、三好之長さんに続きクリスマス松永久秀さんまで登場してかんたんしました。

もしかしたら三好ファンってけっこうガチャ回しているんだろうかそんなに三好ファンの人口多いはずなかろうに、でも嬉しいはとても嬉しいからまあいいか、とりあえずメリークリスマス諸人こぞりてクリ秀さんなかなか面白い性能だよという気持ちであります。

 

 

↓クリスマス松永久秀収録ガチャのリリース

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

 

クリ秀さんの広告。

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あらためてこの頃の松永久秀さんの顔グラを見ると大変イケオジでいいですね。

こういうファニーな恰好しながらハンサムさが損なわれない男ってのはずるい。

 

 

 

詳細スペックと列伝。

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列伝については正気の人間が書いたとは思えない狂文っぷりが素敵です。

本来の列伝を微妙にAIか酔っ払いが打ち間違えた感じが漂う。

 

 

全身図。

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ヒサヒデ・ザ・ボマーのポーズで三好家っぽいカクテルと久秀さんっぽいホーリーグレネイドを持ってはります。

右手の忠臣と左手の梟雄の間で揺れているのを表しているエモーショナルな出で立ちなのかもしれません。いつものミリタリーゴーグルを胸のポッケにかけて、素顔で見つめる先にいるのは誰なのでしょう。

(それにしてもボマーさんといいガタイがよい。意外とミッチリマッチョな久秀さんという概念がよい。実によい。)

 

 

 

さて、現時点で一番覇道者が充実しているのはなぜか三好家という珍妙な事態になっているのも面白いんですが、それ以上にこのクリ秀さんのスキルが地味に面白いですね。

 

周囲の与ダメージを2ターン上昇(+60%)。

試してみたところ効果が重複するようで、2ターン連続でかけると1.6倍×1.6倍で2.5倍になったりするようです。

 

スキルをかけない状態。クリティカルなしで74000ダメージ。

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スキル1回がけ。110,000ダメージ。

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スキル2回がけ。170,000ダメージというふうに。

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クリ秀さんの特性も含めて評価すれば、縦陣や特定位置バフを狙いにくい、状態異常やスライドを連発してくるやっかいなボス戦・連戦の場面で輝く人材なのかもしれませんね。

周囲バフは吉兆位置や凶兆位置にかかわらずかけやすいので、不本意なマス配置でもこのクリ秀さんのバフをばらまいておけば、かなりの助けになるんじゃないでしょうか。

私は状態異常対策人材を持っていないので、クリ秀さんをそっち寄りに育ててみようかなあ。

 

あるいは、自在が充実している陣容だったら、それこそ毎ターンクリ秀さんがスキルを連発してパーティがやったら強くなるというのもできる気がします。

混沌の前夜祭というスキル名にはそういう使い方の方が似合いますかね。

 

かように、パッと思いつきレベルですが、この2ターンバフというのは使い道がいろいろありそうで楽しいんじゃないでしょうか。

 

 

 

それにしても、これまで松永久秀さんといえば範囲アタッカーで一貫していたのが、ここにきて松永家らしい有能バッファーな素顔をさらけ出してくれるとは。

範囲は兄上、バフはわしと思うておりましたが、なかなか、どうして!

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殿はどこにいても久秀にバフ。

久秀は殿に寄り添ってバフ。

でも殿はややガード固めなの(+45%)。

いったい我々エージェントは何を見せつけられているのでしょう。

 

 

 

最後に出陣セリフを。

 

クリスマス停戦したそうなクリ秀さん。

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海原雄山っぽいツンデレ美食家オーラを出してくるクリ秀さん。

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ちなみに鶴は現代では食べることができませんのでご留意ください。

昔の武士の正餐なんかでは珍重されていたらしいですけどね。

 

 

それにしてもクリ秀さん、顔がいいっすね。

パーティ会場でこういう顔をしている男はあぶない。油断してはならない。

 

 

 

 

 

なんかだんだん201Xっぽさが戻ってきた気がしますので、(おそらく)突貫でのリニューアルからようやくスタッフ方の努力が追いついてきたというところなのでしょうか。

年末までユーザーを笑わせるために一所懸命働いておられるのには頭が下がります。

 

 

前も少し書きましたが、20XXの職業相性導入、2倍という極端な調整に大丈夫かいなと驚いたのは事実です。

ストーリーのプロローグと1章が、ステージ数はとても多い割にシナリオや登場人物が少なく、こっちの方も大丈夫かいなと不安になったのも事実です。

一方、いまのところ、他の変更点はおおむね好意的に受け止めています。

 

ひとつのゲーム内で、今後追加される武将や要素も含め、201X仕様と20XX仕様の両方を対応し続けるという二重メンテナンスは無理があるでしょうから、全部を20XX仕様に統一せざるを得なかったのは理解できるところです。

だからこそ、職業相性の要素も含めた今後のバランス取り、そして今回のような充実したクソコラ・ネタ等で再びユーザーの心をつかんでいただき、20XXを201X以上に支持されるコンテンツに育てていただくことを願ってやみません。

 

 

20XXを開発している方もプレイしている方も各々の楽しさややりがいをルネッサンスされつつ、健康平穏に年の瀬を迎えられますように。

 

主よ、人の望みの喜びよ、クソコラは目の楽しみにして太陽だ、という感じでどうか。

 

 

 

信長の野望20XX「クリスマス三好長慶」(聖夜の祝宴 in2020 殿) - 肝胆ブログ

 

 

 

信長の野望20XX「三好之長さんとは……」(芦屋道満ピックアップガチャより)

 

20XX初の星4覇道者として登場したのがよりにもよって三好之長さんでかんたんしました。平安時代といい之長さんといい、いったいこのゲームはどんなユーザー層をターゲットにしているんでしょうか……。

 

↓三好之長さんが含まれる芦屋道満ガチャのリリース

nobu201x.gamecity.ne.jp

 

 

 

三好之長さん(20XX)

そんなこんなで三好之長さんが登場しました。これはエラいことですよ。

 

ご尊顔。

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……ツッコミが追いつかない。

とりあえずヤクザ映画のラスト5分で主人公に殺される悪者感がすごい。

 

 

 

ガチャ広告。

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すさまじい敏捷の低さです。

使いづらい。

機や邪のボス戦では、長慶さんたちが彼を守り抜くかたちで戦えというのでしょうか。パーティメンバーに「なんでこんな外道を守らなあかんねん……」と感じさせる大悪の大出ロールプレイイングというコンセプトですか。

 

 

というか「発憤忘食(食事を忘れるほど励むこと)」って……

 

まるで忘れてないじゃないすか!

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詳細スペックと列伝。

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顔グラ、金色に光ってるのが絶妙に顔脂の照りっぽいです。

 

 

 

スキルはこんな感じです。

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横列全体攻撃で倍率は1.8倍くらい、更に自身防バフ+30%という優れたスキルです。
(但し敏捷の関係で防バフの恩恵は……)

それよりもスキル発動グラの煽り力が高すぎて気になりますね。

もしこのゲームに対人要素があれば、之長さんを使うだけでそうとう相手をイラつかせることができそうです。

 

「慙愧宝刃(慙愧:恥じ入ること)」ってどんな由来なんでしょうね。

之長さんに宝刃要素ってなんかあったかな。

恥を知れこの豚野郎ソードと思っておけばいいんでしょうか。

 

 

 

出陣時セリフ。

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それっぽい!

 

 

 

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案の定大食いキャラだった!

 

 

 

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こんなんいきなり見せられたら笑うわ、勢いがズルい!

 

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やあしかし、この之長さんの登場には驚きました。

 

覇道者が欲しいか? そら使えと言われているような。

星5官兵衛? 甘えるな三好ファンだろと言われているような。

 

奇跡的に初回無料ガチャで手に入れた星5官兵衛さん、どうしよう……

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官兵衛さんのことはわすれろ、そうすれば三好家はつよくなる……

 

ということなのかなあ。

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三好ファンの業は深い。

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というか道満さんの部隊特性ヤバいっすね。

平安オールスター揃ったらそうとう強そう。

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三好之長さん(史実解釈)

三好之長さん。

三好元長さんの祖父、三好長慶さんの曽祖父。

趣味は押領と謀殺と徳政一揆

 

生きた期間は1458年~1520年。

思春期に応仁の乱

青年期に一揆を率いて大暴れ。

壮年期~老年期に両細川の乱ド真ん中で活躍。

宿敵は細川高国さん。

苦手なタイプは大内義興さんと六角定頼さん。

 

三好長慶さん主役の小説の回想シーンで登場したと思ったら、そのまま小説全体の1/10を奪って活躍してしまったこともある、曾孫からも押領する系男子です。

小説「新三好長慶伝 龍は天道をゆく 感想」三日木人さん(幻冬舎MC) - 肝胆ブログ

 

 

史実では、細川家の内乱において、細川澄元さん(細川晴元さんの父)を担ぎ、細川高国さんサイドと戦い続けたことで知られています。

 

 

この細川家の内乱、従来は細川政元さんという童貞(天狗)のファンキーな個性によって惹起されたような評され方をされることが多かったのですが……

最近の研究では代々の細川京兆家の当主はむしろなかなか優れたバランス感覚を以て一所懸命家中を統制しようとしていたのに、力をつけた配下たちの派閥・権勢争いがとどまることを知らず、遂に家中分裂に至ったという見られ方もされ始めていまして。

 

下剋上って、単純に下が上と戦うケースばかりでなくて、

下が上と上をケンカさせてその闘争を利用して頭角を現していくようなケースもある訳なんですね。

 

細川政元さんの三人の養子たち、初めからお互いに争うつもりがあったのかなかったのか、実はそれぞれの配下に踊らされた気の毒な方たちだったのか、それともやはり彼ら自身も野望を抱いていたのか、この辺は引続きロマンのある議論ポイントであります。

 

 

個人的には

 

 之長「ワシらが大将を男にしちゃりますさけぇ!」

 澄元「えっ? あ、う、うん」

 之長「聞いたかお前ら、大将が高国ブッ殺せと仰せじゃあ!」

 配下「うおおぉぉぉぉ!」

 澄元「えっ?」

 之長「都には酒も女も銭も溢れてるさけぇのぉ! 分捕り次第じゃあ!」

 配下「うおおぉぉぉぉ!」

 澄元「えっ?」

 

みたいな感じだったんじゃないかなと勝手にイメージしていますが、この辺はまだまだ今後の学問の進展が楽しみな領域ですので、引き続き注目していきたいところですね。

 

 

 

之長さん、なんせ戦が強くて乱暴者で言うことを聞かない、控えめに言ってもヤクザの鑑のような人物ですから、当時の人々からは「大悪の大出(悪の最たるもの)」と呼ばれて嫌われていたようです。

 

とは言え、もともとは阿波のイチ国人でありながら主家を担いで大内家や六角家を相手に60過ぎまで暴れ続けたというのはすごいことです。

自制と自省を重ねた末、40過ぎでポックリいった長慶さんとどっちが幸せだったんだろうと思ったりもしますね。

 

 

之長さんは

(本来の領主に酷いことして)淡路島を奪ったり、

(本来の領主に酷いことして)西宮を奪ったり、

後の三好家発展の原動力となる事績も多く残されております。

 

一方で、先述したような之長さんの評判の悪さが、三好元長さんの情操教育にいい影響を与えなかったり、三好長慶さんが真面目に働く上で障害になったり、まあお亡くなりになった後もいろいろ影響を与え続けたんだろうなあと想像できたりもするのです。

 

史実の三好之長さんが今後どのように評されていくにせよ、スケールの大きい、かつ血の熱い人物だったことは間違いないでしょうから、私は彼の個性が好きですね。

 

 

 

 

 

そんなこんなでせっかくゲームでも登場しましたので、三好之長さんの時代もこれからじわり注目されて、小説とかのコンテンツが増えていきますように。

 

本当に、まさかこのタイミングで三好之長さんが実装されるとはなあ笑

 

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「三好元長さんとは何者なのか」信長の野望201X '18/1の勾玉交換武将より - 肝胆ブログ