肝胆ブログ

かんたんにかんたんします。

2022-01-01から1年間の記事一覧

信長の野望20XX「奥州仕置 異聞 感想 + 細川藤孝・毛利秀就」

信長の野望20XX、「奥州仕置 異聞」が実装され、歴代信長の野望シリーズの中でもトップクラスに格好いい蒲生氏郷さんを堪能できてかんたんしました。 ↓奥州仕置 異聞のリリース nobu201x.gamecity.ne.jp 以下、ネタバレを少しだけ含みますのでご留意ください…

ウルトラマンXの「神木隊長、橘副隊長、からのネクサス!」

あらためてウルトラマンXを通して見ていて、ギンガとともにニュージェネレーション作劇の基礎を築いた功績に敬意を表しつつ、縦糸としての「親から子どもへ」が大人向けなドラマ感に富んでいることを実感してかんたんしました。 imagination.m-78.jp 以下、…

映画「狂恋(1946) 感想」ジョルジュ・ラコンブ監督

1946年のフランス映画「狂恋(Martin Roumagnac)」が恋愛悲劇としても裁判サスペンスとしても完成度・テンポ高く面白くてかんたんしました。 大まかなストーリーとしましては、 建築士のルーマニャックさん(ジャン・ギャバンさん)が美人の未亡人と出会い…

「じゃりン子チエ 文庫版27巻 感想 花井センセの作家論」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエ文庫版27巻。 テツが小遣い欲しさに反省日記を書き始めたところ、アドバイスを送る花井センセの中に、作家としての矜持とお金稼ぎとの間のせめぎあいを垣間見れてかんたんしました。 このおじさん、シレッと格好いいですよねいつも。 www.futa…

三重県北勢「関宿、七里の渡し&桑名城、願証寺、片樋マンボ」

三重県の北部地域を回ってみたところ、豊かな史跡等々をいろいろ見て回ることができ、旧街道地域の雰囲気にたくさん浸ることができてかんたんしました。 三重県の観光といえば神宮や志摩、あるいは伊賀や松阪、熊野等が先に思い浮かぶ(というかこれら地域は…

「三重県四日市市 笹井屋のなが餅と藤堂高虎(信長の野望・大志)」

名古屋駅でも売っている三重県四日市市の名物「笹井屋のなが餅」を初めて食べてみたところ、あんこ控えめな大変好みの味でかんたんした上に、このお餅も藤堂高虎さんのエピソードを売りにしていて驚きました。 www.nagamochi.co.jp (画像は公式HPから引用)…

「尊厳――その歴史と意味 感想」マイケル・ローゼンさん / 訳:内尾太一さん・峯陽一さん(岩波新書)

ワンピースの過去編等で破壊されがちな「尊厳」という言葉、最近耳にすることが増えたなあと思い、岩波新書の「尊厳」という本を読んでみたら思いのほかガチな哲学本で難しくて濃厚でしたが、書いてあることはいい内容でかんたんしました。 www.iwanami.co.j…

まんがで読破「雇用・利子および貨幣の一般理論 感想」ケインズさん / 漫画:Team バンミカス、トーエ・シンメさん(イースト・プレス)

図書館で何気なく借りたケインズさん漫画が予想外のおもしろさで、大学生とか新社会人とかに読ませてあげたらええんちゃうかという感じにかんたんしました。 www.eastpress.co.jp 第一次世界大戦で疲弊しきったイギリス経済は、失業率25%という大不況にあえ…

大相撲2022春場所感想「琴ノ若関の大成長が嬉しい驚き」

2022年久しぶりの大阪春場所、若隆景関と高安関の優勝争いにかんたんしつつ、琴ノ若関の素晴らしい成長っぷりに目を見張りました。 www.sumo.or.jp www3.nhk.or.jp 今場所幕内で勝ち越したのは次の方々です。 12勝 若隆景(優勝・技能賞)、高安(敢闘賞) 1…

「三重のトリセツ 感想 昭文社の本気と愛と熱量を感じる」昭文社「トリセツ」シリーズ

三重県がらみの友人から昭文社の「三重のトリセツ」という本を贈呈いただきました。 てっきり「ことりっぷ」的なライトで眺めていると楽しい系の、あるある地元ネタが並んだ内容の本だと思って読み進めてみたら、中身は地図・地形・交通・歴史・産業への濃厚…

「ウィザードリィ#8 久々攻略の感想 アンパニ・ティーラング、そしてベラの未来」日本語版バニラ

ウィザードリィ8を久々に攻略いたしまして、相変わらずのバランス調整の上手さを存分に楽しむことができてかんたんしました。 シリーズ最終作にして最マイナー作ではありますが、攻略本等がなくても充分にクリア可能でプレイするたびに何らかの発見があると…

「じゃりン子チエ 文庫版26巻 感想 テツとヨシ江のプロポーズ」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエ26巻、ここまでの長期連載を経て、遂にテツとヨシ江はんの馴れ初めの一端が明らかになってかんたんしました。 若い時のヨシ江はんが、まさにチエちゃんと現ヨシ江はんのあいだくらいの容貌で私はいいと思う。 www.futabasha.co.jp このカバー…

小説「松永久秀 天下兵乱記 感想」児玉望さん(幻冬舎MC)

昨年に発売されていた松永久秀さんの小説が、さいきんの史実研究をベースに松永久秀を等身大の好人物として描いておられてかんたんしました。 www.gentosha-book.com じわじわと松永久秀さんのコンテンツも増えてきているような印象があります。 松永久秀さ…

「貞観政要 全訳注 感想」呉兢さん / 訳注:石見清裕さん(講談社学術文庫)

貞観政要の全訳注を読んでみましたら、古来から読み継がれてきたことも納得の素晴らしい本であることがひしひしと実感できてかんたんしました。 人の上に立つ人、あるいは人の上に立つ人に物申す立場にある人にとっては、座右の書とする価値が充分にあると言…

信長の野望20XX「異聞 小田原城包囲戦 感想」

信長の野望20XX、3か月にわたって開催された「異聞 小田原城包囲戦」のストーリーがようやく完結しまして、20XX版戦国時代の着地点がいい意味でどこに行くのかますます分からなくなっていてかんたんしました。 ↓イベント実装のリリース お知らせ お知らせ 「…

「じゃりン子チエ 文庫版25巻 感想 物語の時代設定」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエの文庫版25巻。 じゃりン子チエの物語は、なんとなく1970年代くらいで時代設定が固定されているものだと思っていたのですが、実は固定されているのはチエちゃん周辺の暮らしぶりだけで着実に時代は進んでいることが伺えてかんたんしました。 w…

「戦国北条家の判子行政 感想」黒田基樹さん(平凡社新書)

平凡社の北条家新書を手に取ってみましたら、さいきんの後北条家内政研究を分かりやすく紹介いただけるとともに現代行政実務に通じるというレアな視点でのフィーチャーがなされていてかんたんしました。 www.heibonsha.co.jp 禄(財産)と寿(生命)、まさに…

映画「嘆きのテレーズ 感想 後から倫理観を歪まされていたことに気づく名作」マルセル・カルネ監督

1953年のフランス映画「嘆きのテレーズ」を観てみましたら、ストーリーライン、演技、演出が巧み過ぎて、いつの間にか非倫理的な行為を応援しながら鑑賞していたことに映画が終わってから気づかされてかんたんしました。 以下、ネタバレ前提で感想を書いてい…

ジルオールの「エリス、セルモノー、ゼネテスについて」

青空文庫で織田作之助さんの「夫婦善哉」を読んでかんたんいたしまして、ジルオールのエリスさんとセルモノーさんの夫婦関係についてあれこれ書いてみたくなりました。 以下、ジルオールのネタバレをふんだんに含みますのでご留意くださいまし。 ジルオール…

大相撲2022初場所感想「最近は幕内下位の争いが面白いと思う」

2022年初場所、御嶽海関が念願の優勝&大関昇進を決めたことでおおいに盛り上がりましたが、個人的には幕内下位の争いがさいきん見応えあってかんたんしてしまうなと印象に残った場所でございました。 www.sumo.or.jp www3.nhk.or.jp 初場所で勝ち越した幕内…

「じゃりン子チエ 文庫版24巻 感想 サッちゃんとの別れ」はるき悦巳先生(双葉文庫)

じゃりン子チエ文庫版24巻、前巻で仲良くなった米谷サッちゃんとの別れが訪れ、チエちゃん、ヒラメちゃん、サッちゃんそれぞれの様子にかんたんして泣いてしまいました。 子どもたちの出会いと別れ、いいものですね。 www.futabasha.co.jp 24巻に収録されて…

「エンダーリリーズ 攻略した感想④ 白巫女の歴史、穢れの王の考察」(Binary Haze Interactive)

「ENDER LILIES QUIETUS OF THE KNIGHTS(エンダーリリーズ、あるいはエンダーリリィズ)」が面白すぎてかんたんしたので、物語の舞台に起こった歴史を色々考察してみました。 大きくは自分用のメモです。 ゲーム内で明言されている内容は黒字、私の勝手考察…

「エンダーリリーズ 攻略した感想③ NG+ 敵が強くてニューゲーム」(Binary Haze Interactive)

「ENDER LILIES QUIETUS OF THE KNIGHTS(エンダーリリーズ、あるいはエンダーリリィズ)」が面白すぎてかんたんしたので、高難易度周回のNG+モードを、更に敵の攻撃力を2倍にしてプレイしてみました。 「エンダーリリーズ 攻略した感想、およびユリウス・王…

「善の研究 感想」西田幾多郎さん(岩波文庫)

西田幾多郎さんの「善の研究」を読んでみましたら、めちゃくちゃ難しくて笑いましたが書いてある内容は善意が溢れていてかんたんしました。 www.iwanami.co.jp 真の実在とは何か,善とは何か,宗教とは,神とは何か――.主観と客観が分かたれる前の「純粋経験…

小説感想「戦国バディーーーーズ!! ~三好長慶と松永久秀、たった二人から始める復讐と天下制覇の物語~」既読さん(小説家になろう)

あけましておめでとうございます。 みなさま本年もよろしくお願いいたします。 今年は三好長慶生誕500周年ですね。 年末年始に関係情報を検索していたら、三好長慶・松永久秀主従が主役、しかも面白さという点でも最新研究の反映という点でも素晴らしい小説…